沼垂(ぬったり)という寡聞にして存じなかった新潟の地名。

マイクロブルワリーゆえに結構攻めたビールが多くて面白い。

 

ビアデータ

ビール名:佐渡番茶エール
生産地:日本 新潟県新潟市中央区沼垂東2-9-5
生産者:沼垂ビール
アルコール:5%
IBU(苦さ 平均15~20):13.7
モルト:
ホップ:
タイプ:エール
価格:627円

ブルワリー

2016年3月 日本酒、味噌、醤油造りで、独自の文化・歴史を育んできた、新潟市の沼垂の町で、小さなクラフトビールの醸造所、マイクロブルワリーが誕生しました。
めざすのは、発酵の町沼垂(ぬったり)にふさわしい、小規模、手作りで新潟の町にマッチした、質の高いクラフトビールを創り出すこと。
ビール大麦やホップなど素材の特徴を引き出す、手作りの醸造設備、こだわり抜いた醸造工程が生み出す、コクのある、飲み飽きしない芳醇な香りをお楽しみください。

「沼垂(ぬったり)」は、奈良時代の歴史書「日本書記」の中で「渟足の柵(ぬたりのき)」(大和朝廷の砦のようなもの、西暦647年)として出てくる、古くからの地名です。
江戸時代はじめ、沼垂町は日本一長い信濃川と阿賀野川が河口で一緒になるあたりに位置する港町でした。
しかし、洪水や浸水などで町が水没し、4回も町ごと引っ越し、1648年に今の場所に定住しました。
さらに新潟町と争って北前船を受け入れる権限を失ってしまうという歴史があります。

明治30年代から昭和の初め、北越鉄道(今の信越線)が開通し、その終着駅として「沼垂駅」が開業し、港湾施設や重工業の工場ができたことから、町の人口が増えました。
沼垂には、川船を使って生活物資が集まり、交易の場所として繁栄し、酒や味噌、醤油の醸造所が沢山できました。

そんな歴史を経て、今沼垂は、昭和のレトロな雰囲気が残る、どこか懐かしさを感じる町。
小路があって、緑豊かで多くの猫がいる町。
煙突から出る白い蒸気、廃線と古い町並みが不思議とマッチする町。
毎年8月、各町内から大きな灯籠を繰り出し、「沼垂木遣」を唱って、「沼垂まつり」に熱く燃える町。そして、新しいにぎわいスポット、オシャレなお店が並び、イベントでにぎわう町になりました。

そんないろんな発見ができる、「沼垂まちあるき」に是非お越しください。
お待ちしております。(「沼垂まちあるきMAP」より)

新潟市中央区沼垂(ぬったり)は、上越新幹線のターミナル、日本海に面する新潟駅から徒歩1㎞。
その歴史をひもとくと、独自の歴史・文化の交流拠点としての役割を担ってきました。
江戸時代は、阿賀野川の後背地、蒲原平野からの米の集積地であったことから、明治以降は日本酒醸造元が8軒、味噌・醤油・漬け物等の醸造先が約30軒あり、まさに「発酵の町」として栄えてきました。

私たちは、この「発酵の町 沼垂」というブランドをアピールするために、沼垂ならではのマイクロクラフトビールを立ち上げました。
私たちは、「沼垂ビール」を地域限定ブランドとして、多くの観光客が当地を訪ねて、飲食店・酒店などで「活きた酵母が入った、芳醇なクラフトビール」を楽しめる「場」を作ることをポリシーとします。
このクラフトビールの高いクォリティーを味わってもらい、沼垂の町に大きな力がよみがえってくることを目指します。

まちなかのマイクロブルワリー。小ロット生産、手づくりだからこそ、地域を大切にしたいと願う人達と一緒に、彼らの願いをカタチにするクラフトビール醸造です。
ビール造りを通じて、新潟らしい「食」の豊かさを追求いたします。

このビールは

焙煎の香りがしっかりとした佐渡番茶を使い、番茶の香りをクラフトビールの中に溶け込ませた「佐渡番茶エール」です。
「佐渡番茶エール」は佐渡の自然と風土、独自の文化をアピール。
※佐渡番茶は、通常の番茶(ほうじ茶Z)と異なり、お茶の木の枝だけでなく、本来、緑茶に使う茶葉までも加えて、まるごと焙煎したもので、そのしっかりとした香りが特徴です。

テイスティング

濁り濃いブラウン。
番茶…にしてはエレガントでリンゴの様な甘いフルーティーモルト香り。
苦味はありつつ…
味わいは番茶。
あのフルーティーな香りは何だったのかと思う位の番茶感。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

error: Content is protected !!