毎年?ヒグチコーヒーとコラボして醸造しているコーヒー・ビールが今年はエチオピア「ウォルカ・ハロハディ」を使用して2020年も登場。
今までは500mL瓶と大きめで、味わいが好みではないと紙の試練になっておりましたが、今回は333mL瓶で手軽に飲めるようになっています。
ビアデータ
ビール名:Worka
生産地:日本 埼玉県
生産者:KYODO SHOJI COEDO BREWERY
アルコール:5.0%
IBU(苦さ 平均15~20):
モルト:
ホップ:
タイプ:コーヒービール
価格:360
インポーター:
ブリュワリー
COEDOの母体である協同商事は、1970年代から「安心で安全で美味しい」をコンセプトに有機農業に取り組み、農の地、川越とともに歩んできました。
古くから川越には、土壌を健全に保つための「緑肥(=緑の肥料)」として麦を植えるという農法があります。現代の川越の農家の方々は土づくりのためと、麦は収穫せずに畑に鋤き込んでいました。
これを使ってビールをつくってみてはどうか?これがビール造りの着想の原点でした。
日本で独立した麦芽製造会社不在のなか、試行錯誤の末、川越の麦を麦芽にすることは断念しましたが、1996年、川越の大地で育まれたさつま芋を用いてビールを醸造することに成功しました。
この製品がコエドブルワリーが開発したはじめての製品※1であり現在の紅赤-Beniaka-につながるものです。
形などの理由から規格外品として廃棄をされてきた農産物をどのように有効活用するかというテーマが結実したものといえます。
川越の大地との関わりなくしてCOEDOは誕生していません。
私どもが農の一員として川越の地にいたことによる偶然と幸運に感謝しています。
※1 酒税法ではさつま芋がビールの原料として定義されていないため発泡酒となります。
1994年、規制緩和により小規模醸造に門戸が開かれ日本各地で「地ビール」が流行しました。
小規模なものづくりには修行を積んだ職人が必要です。しかし突如として誕生した地ビール業界では、職人不在のまま未熟な醸造技術で、「食品」ではなく「観光土産」として製品づくりを行う企業がほとんどでした。
当初は物珍しさも助けましたが、値段が高く、クセがあり、かならずしもおいしくないというネガティブなイメージが定着。
やがて地ビールブームは沈静化へと向かい、当時のコエドビールも少なからず打撃をうけました。
本物の職人のビール造りを学ぶため、1997年、ドイツから代々ブラウマイスターを家業とする4代目クリスチャン・ミッターバウアー氏を招き、COEDOの職人たちは、彼の下で5年間本場のビール造りを学びました。
ミッターバウアー氏から正統な職人気質を、技術的にも精神的にも継承し、基礎としているのがCOEDOの職人達です。
小さな醸造所だからできる職人の手仕込みによるものづくりと、ブラウマイスターから継承した正統なクラフトマンシップによって、2006年、COEDOは観光土産の「地ビール」としてではなく、「クラフトビール」という新たな概念を日本の皆さんにご提案しはじめました。
ビールのすばらしさと、COEDOの想いを「Beer Beautiful」という言葉に込めて、ビールの「伝道士」として、皆さんへビールとともにある人生の楽しみをお伝えしています。
COEDO Craft Beer 1000 Labo(コエドクラフトビール・ワン・サウザンド・ラボ)は、2015年7月、川越に開設しました。
この醸造所は1000ℓという小さいスケールで1000種類のビールを試作していく「ラボ」がコンセプト。
クラフトビールの世界をより深く知っていただくために、業界の垣根を越えたコラボレーションも推進しています。
また、埼玉県の飲食店経営会社、SLBカンパニーとのコラボレーションによるタップルーム「香麦-xiangmai-(シャンマイ)」を併設し、試作したクラフトビールをお楽しみいただけます。
2016年9月、緑豊かな自然の中で環境と一体になったサステナブルなクラフトビール生産活動のため醸造所を移転しました。
この醸造所は昭和50年代に建てられ企業の研修所として使われてきた美しい建築を改修したものです。敷地内に掘った井戸から醸造用水を確保し、醸造活動で排出される排水もブルワリーで浄化し自然に還しています。
また、排出される麦芽や酵母を科学者と農家の力を借り、良質な飼料として牛や豚に食べてもらうことで利活用する地域循環の仕組みにも取り組んでいます。
1996年に踏み出した小さな一歩は、現在では世界のコンテストでも高い評価を頂けるようにまでなりました。
職人達の勤勉で真摯な立ち振る舞い、日本的な繊細な感性は世界のビールファンにも受け入れられています。農と川越の地で生まれたCOEDOの背景から、さつまいもを原料とする世界でも出色の日本のビールである紅赤-Beniaka-が生まれました。
ビールの分野において日本人にできることを確信し、ジャパニーズ・クラフトビールとしてCOEDOを世界の人々にお届けします。
このビールは
クラフトビールメーカーの株式会社協同商事 コエドブルワリー(本社:埼玉県川越市、代表取締役社長:朝霧重治)はスペシャルティコーヒー専門店の株式会社堀口珈琲(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:若林恭史)とのコラボレーションビール第3弾【織香-Worka- (うぉるか)】を2020 年10 月28 日より販売することをお知らせいたします。
今年は初めて333ml小瓶で、気軽に楽しんでいただけるサイズになりました。
コエドブルワリーでは、全国の酒販店、スーパーマーケット、百貨店、飲食店、オンラインサイトにて一般販売、堀口珈琲ではネットショップ(11月末までの期間限定)と上原店で販売します。
コラボレーションがスタートした2018 年当初より、「これまでのイメージを覆すような、コーヒーの多様性を感じられるコーヒービールづくり」をコンセプトに、両社の職人(ブルワーとロースター)がクラフトマンシップを発揮し合い、ベースビールとコーヒー豆の選定を行っています。
今年は、昨年までの「澄虎 -Sumatera-( すまとら)」とは別の味わいにしようと、改めてお互いの製造現場で互いのものづくりを深く理解することから始め、一からコーヒー豆やビールスタイルを選び直しました。
今回はエチオピア「ウォルカ・ハロハディ」シティローストの豆を焙煎して供給。
それをコエドブルワリーで醸造した「アルト」スタイルのビールに漬け込みました。
完成したコーヒービールは従来の黒ビールをベースとしたコーヒーポーターやコーヒースタウトの味わいとは明確に異なります。
「織香」という名のとおり、ベースビールの「アルト」の中にコーヒーの華やかな香りと果実のような風味が織り重なる、繊細かつ重層的な味わいに仕上がりました。
秋から冬にかけて季節が少しずつ移りゆく中で、じっくり味わいながらお楽しみいただけるビールです。
テイスティング
水出しコーヒー色。
香りは甘い…コーヒー香は少しだけ。
味わいもコーヒー薄め。
ゆえにごくごく飲める。
モルトの甘味が優勢。