ベアードビールの20周年記念ビール。

ハーブ系の味わいが強めのビール。
記念醸造なので見かけたら購入しないとすぐなくなりそう。

ビアデータ

ビール名:BB20 GRIT ALE
生産地:日本 静岡県
生産者:BAIRD BREWING COMPANY
アルコール:7%
IBU(苦さ 平均15~20):30
モルト:フロアモルテッドマリスオッター
ホップ:ホールフラワーコーン(生ホップ:トーラス、トラディッション、スティリアンゴールディング、ザーツ)
タイプ:エール
価格:550円

ブリュワリー

彼らの夢は、1997年に動き始めた。
この年、ブライアンとさゆりベアードは東京での仕事を辞め、ビール醸造を学ぶためアメリカのクラフトビール・ルネッサンスの中心地であるアメリカ北西部へ向かった。
2000年友人や家族の協力を得てベアード・ブルーイング・カンパニーを設立。

ベアード・タップルーム沼津フィッシュマーケット、OPEN
スタッフだけでお客さんのいない店。
タップルームをオープンしてから半年、店は静まりかえり、地元の人にも知られていなかった。
生き残るためには、もっと資金が必要だとわかる。

ベアード・ブルーイング・カンパニーは、醸造免許を取得し、2001年1月、ベアード・タップルーム沼津フィッシュマーケットでベアードビールの販売を開始する。
他のブルワリーのビールと異なり、ベアードビールは無ろ過で2回発酵させている。そのうちの1回は充填後。
自然発泡のビールだから、キンキンに冷やさず一番おいしく味わえる温度で提供している。

“渇いている東京市場”でベアードビールの販売を拡大するために、2003年、醸造所の拡張に取りかかる。
ベアードビール・ブランドのアートワークの夜明けである。
開発したのは、グラフィック・デザイン・アーティスト西田栄子さん。
今も、全てのアートワークがエイコさんの手で情熱的に制作されている。

新しい設備で醸造を開始したのは2006年1月1日。
その日は偶然にも、ベアード・タップルーム沼津フィッシュマーケットでベアードビールがデビューしてから5年目の記念日だった。
振り返ると困難なことの多かった5年だったが、一歩ずつ着実に進歩し続けてきた。
幸運にも、駿河ビール所有だった中古の1000L醸造設備を手に入れることができた。

ベアードビールの最初のコンテナが2008年アメリカへ旅立ち、輸出という冒険旅行が始まる。
その後、輸出先のパートナーと提携し、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、香港などニッチなビール市場を開拓。
輸出先は、年々増え続けている。
5月、ベアード・タップルーム中目黒、OPEN
醸造量も余裕がもてるようになり、またタップルームを経営するノウハウも積み上げてきたので、東京地区でのタップルーム・ビジネスを拡大することを決定する。

2009年8月8月、ベアード・タップルーム原宿、OPEN
日本の居酒屋文化の代表・やきとりとベアードビールが楽しめる店。
和と洋を組み合わせたユニークなコンセプトが人気だ。
横浜馬車道にベアード・タップルーム、OPEN
関東で初めての、本格的アメリカン・スタイルのBBQが楽しめる店として2011年1月、オープン。
大きく赤くペイントされたJ&R製Smoke-Master Ovenがはるばるテキサス州メスキートから届いた。

2013年修善寺の新しい醸造所。
3年もの月日をかけて、沼津とその周辺を探し続け彼らの未来にふさわしい場所をついに見つけることができた。

このビールは

BB20はベルギービールの伝統に敬意を払い造られた強めのゴールデンエールで、ニュアンスのある力強さと繊細で細やかな味わいの両方が味わえるハイブリットビール(エールとラガーの両方の酵母を使用し発酵させた)だ。
日本のクラフトビール業界で20年生き延びるためには“Grit”、つまり不屈の精神とビールに対する熱い情熱が必要だ。
ベアードブルーイング創業20周年となる2020年のテーマ、それが“Grit”である。
BB20グリットエールは、このテーマをビールとして表現したようなものだ。

ベースは、ベルギーの伝統に敬意を表した強めのゴールデンエール。
モルトは、ベースモルト(フロアーモルテッドマリスオッター)1種類だけを使い、発酵度合を高め軽快でドライなビールに仕上げるため、豊富な量の氷砂糖を加えた。
ホップ使いは軽めにし、花やハーブを連想させるマイルドなヨーロッパ産のホップを4種類使用した。
ドライホップも同じ4種類のホップを使用し、苦みよりも軽く優しくソフトなアロマをアクセントとして加えた。
最後に、充填時にクロイズンという製法を用い、季節限定のクールブリーズピルスの発酵ピークの麦汁を加えることにより、ラガー酵母で二次発酵と自然発泡を促進させた。

BB20には、私達がこの20年間の間に培った醸造技術や想いが全て込められている、もちろんGritも!

テイスティング

灰色がかった薄ブラウン。
最初はラムネのような爽快感のある香り。
少し甘みのある香りに変わるが、香りの立ちはゆっくり。
味わいはハーブ系。
香りはそうではないのに味わいはいわゆるダンク?
苦味はしっかり。
余韻は短い。

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