神奈川県厚木市発なので神奈川近隣では非常に人気の高いサンクトガーレン

季節限定品が発売になりましたので早速購入してみました。
信濃屋系列は12月後半に確実に入るようです。

サンクトガーレン/ウィンターフルーツタルトエール

ビールデータ

ビール名:WINTER FRUIT TART ALE
生産地:日本 神奈川県厚木市
生産者:SANKT GALLEN BREWERY
アルコール:5%
初期比重:
IBU(苦さ 平均15~20):17
モルト:
ホップ:
タイプ:エール
価格:430円

サンクトガーレン/ウィンターフルーツタルトエール

ブリュワリー

岩本社長はサンクトガーレンの設立前、父の経営する飲茶店でビールづくりをしていました。
当時、飲茶店を国内とサンフランシスコで経営しており、向こうで出会ったビールがこの道に入ったきっかけで、日本のビールにはない、華やかな香り、しっかりした味わいに惚れ込んでいったのです。

当時、日本では小規模のビール醸造が認められていなかったので、サンフランシスコでつくり、現地の直営ブルーパブで販売していました。
そして六本木の直営飲茶店にも逆輸入して販売。
それは当時の日本の産業規制の象徴としてTIMEやNEWSWEEKなどのアメリカメディアで取り上げられました。
「岩本のビール造りの夢はかなった。ただしそれは日本ではなく、アメリカで」と皮肉たっぷりに。

サンクトガーレン/ウィンターフルーツタルトエール

それが今度は日本のメディアに飛び火。それをきっかけに1994年、小規模のビール醸造が認められるようになります。
それがいわゆる“地ビール解禁”。
日本の地ビールの歴史の幕開けです。
日本に戻ってきたのは1997年、神奈川県厚木市にビール工場を作り、地ビールブームも追い風となり、最初は順風満帆でした。

しかし、ブームは去り状況は悪くなり国内の飲茶店も行き詰まっている感がありました。
そして2001年、ついにビールづくりができなくなったその年、皮肉にも岩本社長が出品したビール全てが入賞。
悩んだ末2002年に自分の生涯を掛けてビールを造り続けるため、新しい会社『サンクトガーレン』をたった1人で設立。

サンクトガーレン/ウィンターフルーツタルトエール

『サンクトガーレン』として初めてビールをつくれるようになったのが2003年春。
現在は苦いビールが嫌いな人の為にスイーツビールやチョコスタウトなども作り、人気を得ています。

サンクトガーレン/ウィンターフルーツタルトエール

このビールは

神奈川県足柄の完熟いちじくをメインに、りんご、ジンジャー、シナモンを使用したフレーバービールです。
完熟いちじくならではのジャムのような濃厚な甘さに、りんごの爽やかな酸味をプラス。
カラメル麦芽を特徴的に使った琥珀色のビールにはジンジャー、シナモンを効かせてジンジャーブレッドのようなスパイシーなタルト感を演出。
冬季限定の甘くスパイシーな味わいです。
2018年11月28日から樽生を先行発売、12月6日よりボトルを発売、2019年1月頃までの限定です。

神奈川県足柄地区はサンクトガーレンが春夏限定で製造しているオレンジのフルーツビール「湘南ゴールド」の産地のひとつです。今回その縁で「あしがらいちじく」と出会い、このビールを開発しました。

いちじくの果実は柔らかく大変傷みやすいため、完熟状態での流通が難しく、若い状態で流通しているものを見かけることがあります。
でも、いちじくはメロンなどと違い追熟する果実ではないため、収穫後に甘くなることはありません。
一方、神奈川県は消費地に近いため流通中に果実が傷むリスクが低く、樹上で完熟した朝採り果実をその日に出荷することが出来ます。

完熟したいちじくの果肉は、ねっとりと柔らかく優しい甘味が楽しめ、若もぎされたものとは一線を画す美味しさです。
このビールにはそんな”あしがらいちじく”の、雨風の影響等で表皮が傷ついた“はねだし品”約110kgを活用しています。

見た目に傷がついていても、味には何の問題もありません。

さらに、いちじくと相性の良い長野県伊那市産の“はねだし品”リンゴで爽やかな酸味をプラス。
サンクトガーレン/ウィンターフルーツタルトエール""
ベースのビールには、焼いたタルト生地のような香ばしい風味を出すためにカラメル麦芽を特徴的に使用。
そこにジンジャー、シナモンを効かせてジンジャーブレッドのようなスパイシーなタルト感を演出。
サンクトガーレン/ウィンターフルーツタルトエール

サンクトガーレン/ウィンターフルーツタルトエール
冬季限定の甘くスパイシーな味わいです。

 

サンクトガーレン/ウィンターフルーツタルトエール

テイスティング

カラメル、イチヂク、りんご、シナモンの香り。
一口口に入れると濃厚な甘さが口いっぱいに広がる。
甘さ→酸味→ほのかな苦味の順。
嫌味な甘さや酸味ではなくりんごのような余韻。
甘さと酸味のバランスがよく、とても複雑。
甘さが後を引かないので割とスッキリ。
香りの余韻は長い。
食事に合わせるよりは単品で楽しむのには悪くない。
個性がかなり強い。

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