NASAの人工衛星を使って土地を探したとか、DRCの苗木をこっそり持ち帰って植えているとかインポーターが盛りに盛って宣伝していたカレラ。

何もしなくても売れるようになったのと、本人が来日しては「そんなんしてないで?」と言っているのでそういった宣伝文句は今や見られなくなりました。
人工衛星のデータはある程度は参考にしたそうですが、今だったらGoogleアースなんかで誰でも調べられるので便利ですね。
これは日本向けに販売されたスペシャル・ワイン。

ワインデータ

ワイン名:Josh Jensen Selection Pinot Noir
生産地:USA > California
生産者:Calera Wine Company (カレラ・ワイン・カンパニー)
品種:Pinot Noir (ピノ・ノワール)
スタイル:Red wine

ワイナリー

高級ワインの世界では、ジョシュ・ジェンセンは伝説です。
イノベーターでありパイオニアでもあるジョシュは、サンフランシスコクロニクルの「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、ワールド・オブ・ピノ・ノワールの「ロックスター・オブ・ワイン」を受賞し、ワインスペクテイターの表紙を飾りました。
彼の仲間から普遍的に尊敬されているだけでなく、ジョシュはピノ・ノワールを北米の素晴らしい品種ワインの1つとして確立する上で極めて重要な役割を果たしました。
そうすることで、彼はまたカレラを世界で最も尊敬されているワイナリーの一つに作り上げました。
愛好家に愛されているカレラは、ワイン&スピリッツから「世界のトップ100ワイナリー」の1つとして4回受賞しています。
ロバートパーカーはカレラを「カルフォルニアのロマネコンティ」と呼んでいます。

ジョシュの物語を知っている人のために、ロマネコンティへの思いは特別なものがあります。
彼はロマネコンティで収穫作業をしていました。
有名なピノ・ノワール産地での経験に触発されて、翌年彼はドメーヌ・ドゥジャックで偉大なピノ・ノワールへの理解を深めました。

アメリカに戻って、まだアメリカでは実現されていなかったピノ・ノワールのスタイルを作成するための探求を始めました。
この目標を達成するために、彼は彼がブルゴーニュで最も称賛したブドウ園のように、石灰岩に富んだ土地を探すために2年間を費やしました。
1974年モントレーとサンベニート郡を分けるガヴィラン山脈の1,000m級であるマウント・ハーランの急な斜面こそ彼が探していたものでした。
翌年、妻と小さな子供と一緒に遠隔地にトレーラーで住んでいる間、ジョシュはスペイン語で「石灰窯」の意味を持つカレラを設立しました。

1978年に、これらのブドウ畑は最初の小さな収穫をもたらし、その結果カレラはAVAでピノ・ノワールの3区画デビューをもたらしました。
ワイン愛好家にとって、ジョシュの初期のピノ・ノワールは啓示であり、ニューワールド・ピノ・ノワールに新しいレベルの構造と洗練をもたらしました。
その後の数年間で、ジョシュは自分自身のカレラ・ピノ・ノワール・クローンを植樹し、そしてシャルドネ、ヴィオニエ、そしてアリゴテの小さなブロックと同様に、マウント:ハーラン:ミルズ、ドヴィリエとライアンにさらに3つの小さなブドウ園を作りました。
ジョシュはまた、カリフォルニアの壮大なセントラル・コーストのいくつかの主要なブドウ畑で、ピノ・ノワール、シャルドネ、ヴィオニエ、ピノ・ノワールのヴァン・グリなどのセントラルコーストワインを造り始めました。
山の独自性を信じてハーラン区画、ジョシュ区画を確立するために働いた。
その結果、ロマネコンティのように、カレラは世界で唯一のワイナリーの一つであり、北米では独自のAVAを持つ唯一の2つのワイナリーのうちの1つです。

それを通して、ジョシュは彼自身の妥協のないビジョンをたどり、トレンドを追いかけることは決してなく、そしていつも並外れたものを目指して努力してきました。
このため、カレラのワインは、その純度と上品さのためにワイン愛好家によって崇められています。
彼の技術革新とリーダーシップを通して、彼はカリフォルニアのワインの地図を一新させました。
そして、セントラル・コーストに世界の素晴らしい涼しいワイン地域の1つとして称賛を獲得しました。
そうしている間、彼はまた、北米の最高のワインについての話題にアメリカのピノ・ノワールを啓蒙し、そうすることによって現代のピノ・ノワールブームの基礎を築くのを助けました。

このワインは

こちらはオーナー、ジョシュ・ジェンセン氏の名を冠したスペシャル・キュヴェ。
ラベルのロゴは、世界的に活躍する書家の紫舟(ししゅう)氏が手掛けました。
セントラル・コーストの優良な畑から厳選したブドウに、マウント・ハーランの自社畑のブドウを10%前後ブレンド。
高い凝縮感と豊かなボディを備えながら、飲み心地は非常にエレガント。
カレラのエスプリが十分に体感できる、バランスに優れた仕上がりです。

テイスティング

紫がかったルビー色。
落ち葉や枯れ葉の様な秋の公園を歩くような香り。
樽…というより落ち葉ですねこれは。
なめし革の香りも少しずつ強くなります。
アメリカのピノ・ノワールらしくパンチが強い。
熟成したらもっと美味しくなるはずのポテンシャルを持っている。

飲んだ日:2021-05-16
飲んだ場所:忍者屋敷
買った日:2021-05-14
買った場所:エノテカ
価格:5,500円
インポーター:エノテカ

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