2022年にクラウドファンディングで260%近い資金を集めた期待のブルワリー。

缶でも販売しておりますが、高価だからかあまり売っているところを見つかられていません。

 

ビアデータ

ビール名:ユズギャング
生産地:日本 三重県伊勢市二見町西829番地1
生産者:ひみつビール
アルコール:4.5%
IBU(苦さ 平均15~20):
モルト:
ホップ:
タイプ:ユズラガー
価格:950円(250mL)

ブルワリー

はじめまして。ひみつビール合同会社の藪木啓太(やぶきけいた)と申します。
僕は三重県の伊勢市で生ま育ちました。
農学系の大学に進学後は酒蔵の見学をしたり、芋焼酎メーカーで住み込みのインターンシップをさせていただいたりとお酒に関する経験をたくさんしてきました。
卒業後はクラフトビール会社で働き、独立のための準備をしてきました。

昨年から地元の伊勢に戻り、同級生の醸造家佐々木基岐(ささきもとき)と一緒に
“ひみつビール”を立ち上げました。

僕が小さい頃は専業農家だった祖父母についてまわり、畑が遊び場のような状態で育ちました。
シーズンになると家族総出で米の種播きから始まり、田植え、稲刈り、いちごの苗づくりの手伝いをよくしていたことを思い出します。
夏場、日が暮れてからは祖父の商い用に、収穫した野菜を納屋で袋詰めにする手伝いをしていました。
土埃を被った白黒しか映らないブラウン管テレビのスピーカーから流れてくる甲高い音と、蚊取り線香の煙の匂いが今でも鮮明に思い出されます。

元気だった祖父も亡くなり、祖母も自分1人で無理なくできる範囲で農業を続けてはいますが、僕が家を出た頃と比べると規模も随分と縮小し、納屋も使われなくなった農機具が何年も放置されているという状態でした。
この納屋は祖父母が50年以上前に建てたものですが、雨漏りもすれば、外壁も錆びてボロボロで所々穴が空いていました。
しかし、骨組みは軽量鉄骨造りのため、雨漏りを解消し、外壁を取り替えればまだまだ十分使えると考えました。
何より、祖父母の代から50年以上に渡って暮らしを支えてくれたこの納屋で、ファームハウススブルワリーを始めることに意味があると考えました。

僕たちが造ろうとしているビールの1つがファームハウスエールです。
これはベルギーやフランスの農家で伝統的に造られてきたビールの種類の1つで、【仲間と飲むために農家が醸造するビール】と僕は解釈しています。
このビールは長い一日の労働から戻った農民の喉の渇きを癒すために醸造されていたのですが、現代を生きる僕たちにとっても、長い一日の労働を終えた後に飲むのにピッタリのビールのうちの1つだと思います。
農家が栽培した地元の原料を使うこのビールはとてもドライで炭酸が強く、フルーティーである場合が多いです。
このビールのスタイルをメインに造る醸造所(ブルワリー)のことをファームハウスブルワリーと呼んでいます。

このビールは

真夏に飲みたい爽快な柚子のラガーは、地元の柚子と石川県の柚子をたっぷりと使いました。
それぞれの柚子は異なる品種で、大きさも色も違いましたが、両方とも香りが良くてビールにそのキャラクターが良く出ています。
パリッとするような柚子の香りとラガービールらしいキレの良い喉越しがとても気持ちのいいビールです。
ボディも軽くてとてもリフレッシュできる一杯です。

テイスティング

薄々濁り黄金色。
香りはしっかりユズ。
味わいはゆずの苦味。
スッキリと軽めの味わい。

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