友人忍者に教えてもらい、入場無料だと聞いて登録し見学に行ってみました。

ファイナルファンタジーのイラストで有名な天野喜孝氏のアート展です。
しかしそこはワイン界で言うピーロート的な場所でした。

結論

「何もしないなら帰れ!」by TOKIO Y氏(Oは伏字)

天野喜孝氏、または弓彦氏の作品を購入したい人、間近で作品を見たい人以外はネットで画像検索した方が早い可能性があります。

概要

ファンタジーアート展2021

天野喜孝アート活動50年を迎え、新境地を彩る絵画が集結
15歳からデザインを手掛けて半世紀、ゲーム、アニメ、小説など、多くの功績で世界的地位を確立している天野喜孝。

本展示会では彼の原点~現在までの軌跡を辿ります。
絵画で蘇る青春を共に過ごしたキャラクターや感動を覚えたワンシーンが、あなたをあの頃へといざなうでしょう。

天野喜孝と共に新たなる領域を構築するファンタジーアート展。
2021年、無限への創造が始まります。

共鳴する二人の旋律

天野喜孝のDNAを継ぐ唯一無二の存在、天野弓彦
天野喜孝を超えるアーティストが台頭するならば、天野弓彦以外にはいないと断言できるでしょう。

父の想いを一番近くで感じ、敬意を表している弓彦。
陰影は喜孝を彷彿とさせながらも、表現領域を更に拡張し、独創的な世界を創り上げています。

同時開催となる本展示会では、発表以降絶大な人気を誇る「神楽」~話題作「HOLY&DARKNESS」まで公開致します。

 

まず絵師の天野喜孝氏と息子の弓彦氏ですが、息子さんの方はともかく喜孝氏はかなり有名かとは思われます。


「ドラゴンクエスト」が週刊少年ジャンプでおなじみの鳥山明氏の分かりやすい絵柄だったのに比べ、

「ファイナルファンタジー」のパッケージは「細い線がえらいいっぱいの絵ですな」というイメージでした。

ファイナルファンタジーは1(1987年)、7(1997年)、7リメイク(2020年)と飛び飛びでやっていましたが、当時の小学生達はゲームの呼び名を「エフエフ」なのか「ファイファン」なのかで血で血を洗う勢力争いをしていたとか。
当時初老だった私は高みの見物。
とは言えゲーム・コンセプトの絵はネットでも色々見る機会があり、何だかんだである程度知っている部類に入るかもしれません。

普通の美術館とかを見に行く気持ちで訪問したのですが、現実は違いました。
絵をグイグイ売る事で有名なアールビバン社が主催だったのを忘れていました。


バブル期にクリスチャン・ラッセンの絵を量産していた会社ですね。

アート展の中に入ると年齢や会社員かどうか、結婚しているか等のアンケートに記入させられます。
それによってアルファベットで記号が書いてあるネックストラップを渡されるので、中のスタッフが見たらどんなカモ…じゃなかった客か一発で分かる仕組みです。
会社側からしたら賢いやり方だと思いますので、めんどくさかったら若い人は「無職」と書いたら脈なしと判断されてゆっくり見れるかもしれません。

アンケートに記入したら受付でWeb予約時に選んだ来場者特典のクリアファイル(A4サイズ)か写真右のマウスパッド(17㎝×10㎝くらい)と写真左のポストカードをいただきます。

内部は撮影禁止。
広くはない会場ですが、ゆっくり見ようと思った矢先にピーロートの試飲会の様にアールビバン社の若いお兄さんが話しかけてきます。
それはもう懇切丁寧に「この版画は職人が1枚1枚でなんちゃら」とか「ここに書いてある数字が残りの枚数で、無くなったら手に入らない」とか今すぐ買えという圧が本当に凄い。

実際にプレイしたFF7のクラウドのイラストとかありましたが

私の中でクラウドはFF7リメイクの女装癖のある小僧なので違和感が。

確かにただのシルクスクリーンではなく、絵の具(?)の凹凸のあるしっかりとした作りや、漆塗りの材質に描いたイラストなど、近くで見ると中々の物ですが、数十万円~数百万の美術品は中々食指が動きませんでした。
ワインだったら買っちゃうので、自分の中の需要と相談でしょう。

写真家の「ヨシダナギ」氏の展覧会を見た時もお値段が張ってありましたが、マンツーマンでこんなにグイグイ買わせようとはせず完全放置だったので驚きました。

正直アールビバン社のスタッフ達の営業マンぶりはコロナ禍でも転職が容易だと思います。
わが社に欲しい!(嘘)

貰ったカードの裏に来場アンケートがあったのですが「幾らまでの絵なら飾ってみたいか」とかグイグイ具体的な質問があったのでそっ閉じしました。

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