ノルウェーの生んだ天才画家エドヴァルド・ムンク「叫び」が東京に来たと聞いて早速訪問してみました。

土日はとにかく凄い人出の様で、20~40分ほど入場待ちをすることもある様です。
公式Twitterで混雑状況を確認して訪問するのが良いかもしれません。
しかし今年一番良かった展覧会でした。

ムンク展 共鳴する魂の叫び 2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)

ムンク展 共鳴する魂の叫び 2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
LINEスタンプで人気のヨッシースタンプコラボのマイクロファイバータオル付の前売り券等もあるので、ファンの方はそちらで購入した方が良いでしょう。
個人的にはポケモンよりこっちの方が欲しい。

開催概要

世界で最もよく知られる名画の一つ≪叫び≫を描いた近代絵画の巨匠、エドヴァルド・ムンクの大回顧展を2018年秋、東京・上野の東京都美術館で開催します。

画家の故郷、ノルウェーの首都にあるオスロ市立ムンク美術館が誇る世界最大のコレクションを中心に、代表作≪叫び≫など油彩の名品約60点が集結。
版画などを加えた約100点を展示します。
≪叫び≫には複数のバージョンがありますが、ムンク美術館所蔵の油彩・テンペラ画の≪叫び≫は今回が初来日となります

会期
2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
休室日
月曜日 (ただし、11月26日、12月10日、24日、1月14日は開室)、
12月25日(火)、1月15日(火)
年末年始休館
12月31日(月)、1月1日(火・祝)
開室時間
9:30~17:30 ※金曜日、11月1日(木)、11月3日(土)は午後8時まで
(入室は閉室の30分前まで)
会場
東京都美術館 企画展示室
〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36

主催
東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、朝日新聞社、テレビ朝日、BS朝日
後援
ノルウェー大使館
協賛
アトレ、鹿島建設、コーセー、ショップチャンネル、セコム、ソニーマーケティング、東レ、凸版印刷
制作協力
P.I.C.S.、博報堂DYメディアパートナーズ
協力
日本航空、フィンエアー

今回はポケモングッズとのコラボもあり、転売ヤーたちも忙しかったのではないでしょうか。

ムンク展 共鳴する魂の叫び 2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
ピカチュウのさけびぬいぐるみ1,400円(1人1点まで)は早々に売り切れになり、早速ヤフオクに大量出品されておりました。

ムンク展 共鳴する魂の叫び 2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
ポケモンコラボのマイクロファイバーのタオルや、iPhoneケースも販売しておりましたが、左端のコダックだけガチ系に描かれていてグッときました。

彼はいつもネタ要員だけど可愛くて好き。

ムンク展 共鳴する魂の叫び 2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
東京都美術館へ向かいます。

ムンク展 共鳴する魂の叫び 2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
展覧し終わった帰りの途中で「ムンクの叫び記念撮影」(一階部分)ができるようになっており、かなりの人数が並んでおりました。

ムンク展 共鳴する魂の叫び 2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
アニメーションするムンクのデジタルアート4種類がお出迎えしてくれます。

ムンク展 共鳴する魂の叫び 2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
この日は入場20分待ちでした。

1 ムンクとは誰か

生涯80点以上も自画像を描いたムンクの自画像集。

ムンク展 共鳴する魂の叫び 2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
『自画像』1895年。リトグラフ、45.8 × 31.4 cm。ムンク美術館。
ムンク展 共鳴する魂の叫び 2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
『地獄の自画像』1903年。油彩、キャンバス、82 × 66 cm。ムンク美術館。

トゥラ・ラーセンという女性と知り合い、結婚するしないで揉めて左中指を痴情のもつれからピストルで打ち砕かれたりとこの時期のムンクは自画像に「地獄」と付けるくらいプライベートは正に地獄と言ってもいいくらい大変だったようです。

地獄のミサワを思い起こさせます。

2 家族―死と喪失

母親を4歳の時に亡くし、1歳上の姉が15歳で結核を患い亡くなるという身近に「死」を実感したことは、後のムンクの芸術に生涯影響を与え続けたたそうです。
家族と死に関する作品群。

ムンク展 共鳴する魂の叫び 2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
『病める子』1896年。リトグラフ、43.2 × 57.1 cm。ムンク美術館。

死ぬ運命を悟った少女のリトグラフは小さい作品ながらも迫力がありました。

3 夏の夜―孤独と憂鬱

暗めの色調で憂鬱(メランコリー)そうな人物が数多く出ておりました。

ムンク展 共鳴する魂の叫び 2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
『浜辺のインゲル(夏の夜)』1889年。油彩、キャンバス、126 × 161 cm。ベルゲン美術館。

妹インゲルの物憂げな表情を描いたもの。

ムンク展 共鳴する魂の叫び 2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
『メランコリー』 1894-96年 油彩、カンヴァス 81.0×100.5 cm

上記と似たような構図。
メランコリーはシリーズが沢山あり、背景の2人の人間に背を向けているバージョンもあります。

ムンク展 共鳴する魂の叫び 2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
『浜辺に居る二人の女』 1898年 多色刷り木版 49.5×67.0 cm

ちょっとまて、お前らジェダイの騎士だろ!?

4 魂の叫び―不安と絶望

あまりにも有名な「叫び」は最後の方に来るのかと思いましたが、真ん中位にお目見え。
混雑しており、絵の前で止まるのは禁止。
ゆったり流れながら見て、少し離れた場所から止まって観るのは可能でした。

wikiから転載です。
極度にデフォルメされた独特のタッチで描かれた人物、血のように赤く染まったフィヨルドの夕景と不気味な形、赤い空に対比した暗い背景、遠近法を強調した秀逸な構図の作品であるが、この絵は、ムンクが感じた幻覚に基づいており、ムンクは日記にそのときの体験を次のように記している。

「私は2人の友人と歩道を歩いていた。太陽は沈みかけていた。突然、空が血の赤色に変わった。私は立ち止まり、酷い疲れを感じて柵に寄り掛かった。それは炎の舌と血とが青黒いフィヨルドと町並みに被さるようであった。友人は歩き続けたが、私はそこに立ち尽くしたまま不安に震え、戦っていた。そして私は、自然を貫く果てしない叫びを聴いた。」
つまり「叫び」はこの絵で描かれている人物が発しているのではなく、「自然を貫く果てしない叫び」に怖れおののいて耳を塞いでいる姿を描いたものである。なお、ムンクがこの絵を発表した際、当時の評論家たちに酷評されたが、のちに一転、高く評価されるようになった。

ムンク展 共鳴する魂の叫び 2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
『叫び』1893年、油彩、91 cm × 73.5 cm、オスロ国立美術館

他にも「叫び」シリーズとしてパステル画やリトグラフもあり、全部で5点あります。
パステル画はサザビーズのオークションにかけられ、手数料込みで96億円という物凄い金額で落札され、絵画史上最高落札額となっています。

うちの実家にも「叫び」ないかな…

5 接吻、吸血鬼、マドンナ

イギリスの女流ヴァイオリニスト、エヴァ・ムドッチが好きすぎてリトグラフを作ったり可愛い所もあります。
接吻は男女が溶け合うように熱烈ですが、やはり暗い雰囲気は付きまといます。

ムンク展 共鳴する魂の叫び 2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
『マドンナ』1895-1902年。リトグラフ、80 × 60 cm。

噂のエヴァ・ムドッチ。

ムンク展 共鳴する魂の叫び 2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
『接吻』 1895年、エッチング・ドライポイント、49.7×39.0cm、
オスロ市立ムンク美術館

溶け合う恋人たち。

ムンク展 共鳴する魂の叫び 2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
『吸血鬼』 1916-18年,油彩、カンヴァス、83.0×104.5cm、
オスロ市立ムンク美術館

こちらも溶け合うようです。

6 男と女―愛、嫉妬、別れ

男女の別れや売春宿での作品が多くあり、ムンクの鬱積した感情と相変わらずの絶望感を感じさせます。

ムンク展 共鳴する魂の叫び 2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
『すすり泣く裸婦』 1913-14年、油彩、カンヴァス、110.5×135.0cm、
オスロ市立ムンク美術館

その中でもこの絵は写実的じゃないのに写実的に見える迫力のある絵でした。

ムンク展 共鳴する魂の叫び 2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
『別離』 1896年、油彩、カンヴァス、97.5×128.5cm、
オスロ市立ムンク美術館

相手の女性はもはや顔さえも明確に描かれず、せつない気持ちになります。

7 肖像画

この頃のムンクはパトロンもおり、国にも作品を買われて強く認められていた頃らしく、明るい色彩の全身を描いた肖像画が多かったようです。

ムンク展 共鳴する魂の叫び 2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
『フリードリッヒ・ニーチェ』 1906年、油彩・テンペラ、カンヴァス、
201.0×130.0cm、オスロ市立ムンク美術館

あのニーチェです。
ニーチェの細君か何かが写真をもとに描画をオーダーしたそうです。
おひげがチャーミング。

8 躍動する風景

人物画が圧倒的に多いムンクの作品の中で珍しい風景画

ムンク展 共鳴する魂の叫び 2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
『太陽』 1910-13年、油彩、カンヴァス、163.0×205.5cm、オスロ市立ムンク美術館

オスロ大学のホールに飾るためにオーダーされた作品。
これから大学で学び社会に出ていく若人を照らす太陽のフレアが溢れんばかりの力強い作品でした。

9 画家の晩年

「ああ、これで終わってしまうんだ」という胸を締め付けられる気持ちになりました。
1人の画家の愛憎あり、苦悩ありが率直に込められていましたが、晩年の作品は「孤独でなければ芸術は生まれない」と生涯結婚をせず孤独ながらに名声を得たムンクの内面を表したモノが多かったように感じました。

ムンク展 共鳴する魂の叫び 2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
『庭の林檎の樹』 1932-42年,油彩、カンヴァス、100.5×77.0cm、
オスロ市立ムンク美術館

これがブドウだったらワイン忍者のブログにふさわしいのにと思いながら。

お土産コーナー

前述したようにポケモン系は非常に大人気。

ムンク展 共鳴する魂の叫び 2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
お酒は蒸留酒しかありませんでした。

ムンク展 共鳴する魂の叫び 2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
湖池屋とコラボのムーチョの叫びシリーズは880円と高価なのに飛ぶように売れていました。

物理的に小さい作品でも内包する意味や情熱が伝わってくる非常に心を動かされた絵画たちでした。
少しでも興味があるならば是非観に行くべきです。

今回の資料

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