かなり久しぶりのワイナリー。
グリとありますが、ピノグリではなく甲州100%。
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ワインデータ
ワイン名:Grace グリド甲州
生産地:Japan > Yamanashi
生産者:中央葡萄酒株式会社 (GRACE WINE) (グレイスワイン)
品種:Koshu (甲州)
スタイル:White Wine
ワイナリー
日本には折り目正しく鮮やかに切り替わる四季があります。
日本の風土で培われてきた繊細な味わいの感性と丁寧で堅牢な技は、日本文化の個性のひとつになっています。
グレイスワインは、日本の良さを選び抜いてワインに包み込みたいと願っています。
陽射しや昼夜の寒暖差、排水性、風の流れなどを見定めて畑を選び、自然条件と対話して工夫を重ねてきている栽培。
丁寧な手作業で選果を徹底して行なう収穫。
さらに畑で育まれたブドウの力を、損なわずに引出すことに努める醸造場での仕事。
長い日時の努力を紡いで約一世紀に亘って家業が継がれてきています。
日本のワイン造りは、地域の農業に直結し、日本の手仕事は正直、丁寧、堅実です。
2014年、グレイスの白ワイン甲州は世界への扉を開きました。
グレイスは、日本の良さを表現するワイン造りをさらに進め、人々に悦びと癒しを運び続けていきたいと思います。
1923年 初代 三澤長太郎が勝沼町で創業
「長太郎印葡萄酒」発売
1953年 三代目 三澤一雄が中央葡萄酒株式会社を設立。
在の土台を築くワインブランド「GRACE」が誕生
1961年 作家・山本周五郎氏の随筆集『暗がりの弁当』で当社製品の一つを国内で見出した逸品と紹介
(現在のフォーティファイドワイン「周五郎のヴァン」)
1962年 フランス海軍への納入開始
1980年 本格的エージングセラー(200坪)の完成
1983年 国内初の原産地認証ワイン(勝沼町原産地認証ワイン) 第1号ワインを醸造
1987年 勝沼町内の若手醸造家12社からなる勝沼ワイナリーズクラブを結成
1989年 四代目 三澤茂計が社長に就任
良い食品づくりの会入会
1992年 甲州種 垣根栽培の試験を開始
1996年 勝沼町鳥居平地区に自社管理農園の開園
1998年 国内初のワインコンペティション「ジャパン インターナショナル ワインチャレンジ」が開催
「甲州・樽貯蔵 1997」が最優秀国産白ワイントロフィーを受賞
2000年 英国「フィナンシャル・タイムズ」紙に、日本のオリジナリティを持つワインとして「グレイス甲州」が紹介される
ワインのバイブルと言われる「ワールド・アトラス・オブ・ワイン」(第5版)に「グレイス甲州」が日本を代表するワインとして紹介される
2002年 山梨県 明野に自社管理の三澤農場(旧:グレイス明野農場)を開園(8.6ヘクタール)
2004年 ロバート・パーカーJr.氏が来訪 甲州種ワインをテイスティング
ボルドー大学 デュボルデュー教授の指導による甲州を醸造
2005年 明野・三澤農場にて甲州種の垣根式栽培に再び挑戦
2007年 「ニューズウィーク」誌の特集「世界が注目する日本の中小企業100社」に取り上げられる。
2008年 漫画『神の雫(講談社)』にて「グレイス シャルドネ 2007」、「グレイス シャルドネ 2008」が紹介される
2009年 甲州の垣根式栽培を本格開始
2010年 甲州EU輸出プロジェクト「Koshu Of Japan(KOJ)」 ロンドンで第1回ワインテイスティングを開始
甲州種が O.I.V.(国際ブドウ・ワイン機構) に品種登録
英国への輸出を開始
豪州・グルメトラベラー(Gourmet Traveller)誌で「グレイス シャルドネ 2008」が「ベストバイワイン(Best Buy Wines)」に選ばれ掲載される
2012年 『三澤農場』開園10周年
2013年 Decanter Asia Wine Awardsにて、「グレイス グリド甲州2012」がアジア初のゴールドメダル及びリージョナルトロフィーを受賞
2014年 世界最大のワインコンクールDecanter World Wine Awardsにて、「キュヴェ三澤 明野甲州 2013」が日本ワイン初のゴールドメダル及びリージョナルトロフィーを受賞
2015年 甲州EU輸出プロジェクト「KOJ」ロンドンにて第6回ワインテイスティングを開催
ティボー・ディスパーニュ氏とのコラボレーションワイン「ラ・ランコントル 2012」誕生
三澤農場に、樽95樽、ワインボトル6万本を熟成できるワインカーブを落成
2016年 甲州EU輸出プロジェクト「KOJ」ロンドンにて第7回ワインテイスティングを開催
世界最大のワインコンクールDecanter World Wine Awardsで、「グレイスエクストラブリュット」がスパークリングワインとしてアジア初のプラチナ賞・ベストアジア賞を受賞
2017年 甲州EU輸出プロジェクト「KOJ」ロンドンにて第8回ワインテイスティングを開催
「Grace Koshu Private Reserve 2016」がイギリスのワイン雑誌『デキャンタ』の表紙に掲載される
2018年 『日本のワインで奇跡を起こす 山梨のブドウ「甲州」が世界の頂点をつかむまで』を上梓
日本デザインギャラリーにて、「甲州 三澤農場のワイン」展を開催
2019年 Decanter World Wine Awardsを6年連続で受賞
Bloomberg 上に Top 10 wines of 2019 が掲載、その 10 本の一つに『Grace Blanc de Blancs 2014』が挙げられる。
2021年『キュヴェ三澤 明野甲州』改め、『三澤甲州 2020』を発売
このワインは
4代目社主 三澤茂計がアルザスでピノグリの可能性に魅せられ、1999年に生まれたワインです。
グリドという名称は甲州の果皮の色を表す「Gris」と「de(…の)」から名付けられました。
いつか日本ワインが当たり前のように食卓に並ぶ日が来るようにと未来を見据えて醸造し始めたこのワインは、ご家庭のみならず、多くの飲食店様でも使用され、甲州の特徴を最も引き出したワインの一つとして知られるようになりました。
2023年3~5月は適雨・適照と好天候に恵まれ、芽吹きのタイミングも早く、順調に生育が始まりました。
梅雨明けも早く、7月 下旬には早くもヴェレゾンが始まり、その後は好天が続き健全な状態を維持できました。
日本各地で最高気温が記録された夏も山梨ではまとまった雨も少なく、ブドウの熟度は順調に高まっていきました。
収穫期 においても台風の影響はなく過去に類を見ない早さでブドウは熟していきました。
標高700mに位置する三澤農場でも、例年よりも二週間程早い10月22日、晩熟のカベルネソーヴィニヨンの収穫を終え、その後、最後の甲州の収穫を行いました。
収穫期全般を通して、健全で高品質なブドウを収穫できたことで、早熟品種、晚熟品種ともに平均的なヴィンテージよりも 1度以上糖度が高く、過去稀に見る高い熟度となりました。
2023年は長期熟成が期待できるビック・ヴィンテージと言えるでしょう。
テイスティング
甲州ワインの特徴でもある薄い黄金色をしています。
甘い果実のアロマが立ち上ります。
特にリンゴや白ブドウの香りが感じられ、その中にシトラスや白い花のニュアンスが織り交ぜられています。
甲州ワインでここまでしっかりと香りを引き出している点は非常に驚きであり、その豊かなアロマは一口飲む前から期待感を高めます。
味わいは非常に軽やかです。
酸味は穏やかで、口に含んだ瞬間にリンゴや白ブドウのフレッシュなフレーバーが広がります。
酸味が低めで、全体的にバランスの取れた味わいが楽しめます。
果実味は控えめですが、それがこのワインの上品さを際立たせています。
飲んだ日:2024-05-08
飲んだ場所:オアシス
価格:2,500円