6年ぶりのレギュラー品となったらしいビール。

確かにジューシーな味わいが特徴。

 

ビアデータ

ビール名:HOP FRONTIER JUICY IPA
生産地:日本 山梨県
生産者:FAR YEAST
アルコール:6.5%
IBU(苦さ 平均15~20):30
モルト:
ホップ:Talus、TRI-2304CR他
タイプ:IPA
価格:525円

ブリュワリー

ビールは数千年前から愛飲され、世界各地で文化に根ざして発展してきました。
ところが前世紀に起こった工業化は、ビール飲料を世界中に普及させることには成功したものの、その一方でビール自体に「黄色い炭酸飲料」という画一的でモノトーンな印象を与える事になってしまいました。
その結果ビールは、造り手の哲学や創意工夫によってではなく、一つの商品に投下されるプロモーション費用の大きさが重要となってくる大量生産品になり、ワインや日本酒と比べると多様性のないお酒に成り下がってしまいました。

1970年代からじわじわと起こった「クラフトビール」というムーブメントは、モノトーン化してしまったビールをもう一度大衆の手に取り戻し、多種多様なビールを楽しむための動きとも言えます。
当社は個性あふれるビールを世界中に届けることで、ビールに多様性を取り戻し、「民主化していく」ことをミッションとして活動しています。

このビールは

日本発のオリジナリティ溢れるビールを世界中に発信しているクラフトビールメーカーFar Yeast Brewing株式会社(本社:山梨県小菅村、代表取締役:山田司朗)は、最新のホップ理論と先進的な醸造手法を日本でいち早く実践し、旬なスタイルJuicy IPAのさらなる新領域に挑んだ新商品「Far Yeast Hop Frontier -Juicy IPA-」(ファーイースト ホップフロンティア ジューシーアイピーエー)を3月3日(水)に発売いたします。
科学的なアプローチでホップの「香気成分」を最大限に引き出した、フルーティーでトロピカルなアロマが溢れるJuicy IPAです。

■開発の背景
近年、クラフトビールを取り巻く状況は急速な変化を遂げています。たくさんのブルワリーが生まれ、自由で新しいビールスタイルが登場、クラフトビールファンの間でも定着しつつあります。
そうした中で、当社では将来の新たなスタンダードとなるビールをつくるべく、新しいビールスタイルや醸造技術を常にウォッチし、国内外のホップサプライヤーと積極的に交流しながら研究を重ねてきました。
中でも、2019年からは世界的なホップサプライヤー Yakima chief Hops®(本社:アメリカ・ワシントン州、CEO:ライアン・ホプキンス、以下YCH)のホップセレクションに日本のクラフトビールメーカーとして唯一参加。ホップの収穫・加工現場の視察や、各種セミナーへの参加により生産者とも交流を深め、今では生産者からの直接買い付けも行っています。
当社ではこのような取り組みを通じ、ビール醸造に関する最先端の理論・技術にアクセスし、どこよりも早い実践が可能となりました。
今年2月にはYCHの革新的な新製品を使ったビールの共同開発を打診され、コラボビールをリリースしています。
研究と実践の中で得た学びや発見を活かし、この度、最新のホップ理論に基づくビール造りに挑戦しました。

■クラフトビールの「今」を届ける新定番商品へ
「Far Yeast Hop Frontier -Juicy IPA-」は、科学的なアプローチでホップアロマの最大化に挑戦したJuicy IPAです。
Juicy IPAは、苦味が少なくフルーティーでジューシーな味わいから、日本のクラフトビールシーンでもトレンドとして急速に広がっているビールスタイルです。
当社では、2011年の創業と共に生まれた「馨和 KAGUA」シリーズ、2017年に山梨県の源流醸造所で製造を開始した「Far Yeast」東京シリーズを2大メインブランドとして長く世に送り出してきました。
「Far Yeast Hop Frontier -Juicy IPA-」は、「Far Yeast」ブランドの新商品と位置付けられ、2015年誕生の「Far Yeast 東京IPA」以来6年ぶりにレギュラー化を目指して開発されたビールとなります。
綺麗で洗練された味わい、ビアファンも初心者も満足できる品質という「Far Yeast」ブランドのコアを継承しつつ、多くの方に気軽に最新トレンドを楽しんでいただく、クラフトビールの「今」をお届けする新定番ビールを目指します。

■「Survivables」「バイオトランスフォーメーション」を鍵に”いままでにない香り”を引き出す
最新の研究ではホップが持つ香気成分(化合物)の分析が進んでいます。
通常、ホップの香気成分は仕込み中の熱や発酵過程、酵母との接触によって多くが失われています。
最新の研究では、醸造工程を経ても生き残り完成したビールの中でアロマに貢献する成分「Survivables」※2に着目。
そしてこれらの香気成分を最大限に抽出し残存させていくための方法として、ホットサイドホップの重要性が示されています。
「Far Yeast Hop Frontier -Juicy IPA-」は、この「Survivables」にフォーカスして使用するホップ品種を厳選。
YCHが数年に渡るSurvivablesの研究を経て開発した新しいホッププロダクトTRI-2304CR、ホップの最新品種Talusを軸に、4種類のホップと1種類のホッププロダクトを使用しました。
TRI-2304CRは、可溶性(液体への溶け込みやすさ)を最大化し、高い香りのインパクトを実現するホッププロダクトです。
YCHのホップ農場で品種開発されたTarusは、TRI-2304CRと組み合わせることでダイナミックでフルーティーなアロマをもたらすことが期待されます。
そして香気成分を効果的に抽出するために、各醸造工程においてホップの添加タイミングを最適化しました。
また、ホップの抽出成分と酵母を接触させることで生じる化学変化「バイオトランスフォーメーション」※3にも注目。
ホップだけでは作り得ない、よりユニークなアロマやフレーバーの成分を期待して、酵素活性の高い酵母の選択を行いました。
これらの挑戦により、これまで難しいとされてきたさまざまな香気成分を最大限に引き出した、「いままでにない香りに出会える」Juicy IPAが完成。
フルーティー&トロピカルなアロマと、クリーミーかつはじけるようにジューシーな味わいをお楽しみいただけます。

*2 Survivablesとは
モノテルペンアルコール、ホップ由来エステル、チオールなど、官能閾値が低く、比較的揮発しにくい化合物。醸造工程を経ても最終的なビール製品に強く残り、高い香りのインパクトを実現します。
「The New IPA: Scientific Guide to Hop Aroma and Flavor」の著者 Scott Janish氏が紹介した、Survivablesを最大限に活用しホットサイドで効果的にアロマを抽出する方法論が注目されています。

*3 バイオトランスフォーメーションとは
発酵中、酵母がホップの抽出成分と反応して起こる化学変化のこと。
それにより、ホップだけでは作り得ない新たな香気成分が生成されます。

■デザインコンセプト
ホップのフレーバーを科学的に分析し、研究や理論の成果を反映したプロダクトに合わせ、「実験的」「サイエンス」「先進性」をキーワードにラベルデザインを構築しました。
未知の味わいを生み出すことを試みた今回の取り組みを表現するために、カラフルな液体が混合されていくイメージを採用。
様々な形状が混在する様は、「Hop Frontier」の複雑で繊細な味そのものを表しています。
シンボルマークは、繊細なビジュアルとは対照的に、新しい挑戦を象徴するシンプルで力強いものにしました。
今回私たちが着目した「香気成分」類の化学式をモチーフに展開しつつ、ホップの形も連想させるデザインです。

テイスティング

濁り黄金色。
柑橘系の香り。
苦味は思ったよりも強くない。
確かにジューシー。

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