アメリカ野球民が大喜びのロサンゼルス出身の元プロ野球選手キャプテン・ビデオことトニー・グウィンの1994年の打率がビール名に。

角の無い味わいで、ごくごくと飲める。

 

ビアデータ

ビール名:SAN DIEGO PALE ALE .394
生産地:アメリカ
生産者:ALESMITH
アルコール:6%
IBU(苦さ 平均15~20):13
モルト:
ホップ:
タイプラガー
価格:500円
インポーター:ウイスク・イー

ブルワリー

エール・スミスという名前は1995年に生まれました。
厳しい仕事と手作りの力を表しているのでこの名前を選びました。
ブラックスミス(鍛冶屋)は、かつて最も厳しい職業でした。
自らの手で金属を強く叩き馬蹄をつくり…製鉄も同様でした。
エール・スミスの名は手で、造りあげたビールを示しています。
初期の私たちは、まともな醸造器具を買うことができず手持ちの器具を駆使して、苦心してビールを造っていました。
なんとか上手くやらなくてはいけないし、とても辛い作業でした。
醸造者の一日とは極限までヘトヘトになる8時間です。
今でも覚えています、帰宅するとベッドへ直行し倒れこみ、翌朝はまたすぐに醸造所へ行かねばならない日々を。
繰り返し繰り返し、本当にきつい作業でした。
ですからエールスミスという名は最適だと思います。
『ものづくり』と『厳しい作業』と『ビールへの情熱』を表現しているからです。
開拓時代西部の鍛冶屋のように馬蹄を作るのではなく、私たちのアートと情熱として、この金床の上に一杯のビールがのっています。
現在でも仕事量は鍛冶屋と変わりません。
この名はエール・スミスというものを実に良く表現していると思います。
それは厳しい作業を経て情熱と共に手作りされたエールだ、と言うことなのです

ビールの醸造とはアートと科学のバランスだと思っています。
2つの世界が素晴らしい形で混ざり合ったものです。
もしマッド・サイエンティストをきどって背後にある科学を無視したとしても、ほどほどのビールはできるでしょう。
けれども科学や数学を駆使して、醸造をしっかりコントロールできれば、良いビールをいつでも同じように造ることができるのです。
そうなって初めてアーティストは、自分の作品を充分に紹介することができるのです。
ビールの1 つ1 つが、絵画作品のようなものです。見た目が優れているだけではなく、中のビールも素晴らしくなくてはなりません。
ですから、これはアートです。
すべてが1つのアートなのです。
私は、ずっとアーティストになりたいと望んでいましたが、何のアーティストになりたいのか分かりませんでした。
絵を描いたり、チーズを造ったり、パンを焼いたり、ビールを醸造したり… どれも非常に好きでした。
表現手段として、アートと科学の融合として、私にとってはビールが一番、魅力的なのです。
私はただ美味しい製品を繰り返し造りたいのです。

ビールは原始的で単純な飲料とは限りません。
とても複雑な飲料です。世界一上質なワインと同じように、興奮と楽しみが得られます。
それこそが伝えたいことなのです。私たちが提供するのは、見た目も素晴らしく中身も素晴らしい製品です。
私はエールスミスのビールを、マイクロブルー界のロールス・ロイスにしたいのです。
車、飛行機、靴など、商品が何であれ業界にかかわらず、その分野には必ず最高級品があります。
私はそれらを、その分野のロールスロイスと呼んでいます。
訴求力の高い商品外観、最高品質のビール、私たちのストーリー。
それらは私の心の底から誠意を持って生みだされたものですから、これらを継続することは私にとって簡単です。
そしてすべてのメンバーが熱心に働いています。エールスミスで仕事の機会を得るためには、いくつもの過程をクリアしなければなりません。
何度も面接を受けて熱意を示すと共に、ビールを扱わせても安心な正しい人材であることを、私たちに確信させなければなりません。
何から何まですべてに関して、エールスミスをクラフトビール界のロールロイスにしたいのです。
最高級の品質で、あらゆるレストランにふさわしく、5星ホテルや、世界中にある最高の場所に、エールスミスが並ぶようにしたいと思います。
醸造長ピーター・ジエン

このビールは

2014年初頭、トニー・グウィンのチームは、野球界のレジェンドのために特徴的なビールを作ろうとアレックス・スミスに声をかけました。
グウィン家にミーティングが招集され、エールスミスのビールを試飲してトニーの好みを確認しました。
彼は「ライト・ウィズ・キック」、つまりホップの個性が強く、ボディも色も軽いビールを望んでいたのです。
グイン家によるテストバッチの結果、アメリカンホップのフレーバーとアロマに溢れ、控えめな苦味とモルティな甘さのフィニッシュを持つゴールデンペールエールが誕生したのです。
このビールは、トニーが愛した街と、彼が94年に達成したキャリアハイの打率に敬意を表しています。
殿堂入りの完璧主義者が、世界的な醸造所とビールを作るとどうなるのか、ご覧ください。
収益の一部はトニー&アリシア・グウィン財団(TAG)に寄付されます。

テイスティング

薄濁り薄ブラウン。
強めの柑橘系の香り。
味わいは思ったよりも角がない。
余韻は短め。

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