以前は「堂島麦酒醸造所」で醸造されていたというビールだが、醸造所閉設により銘柄が壽酒造に移行したとの事。

1997年から英国に堂島麦酒醸造所ができていたが、関係はあるのだろうか…
英国ではビールは醸造しておらず15万円を超える超高級日本酒を醸造している様子。

 

ビアデータ

ビール名:北新地ビール
生産地:日本 大阪府高槻市富田町三丁目26-12
生産者:Kotobuki Brewing
アルコール:5%
IBU(苦さ 平均15~20):
モルト:
ホップ:
タイプ:ケルシュ
価格:550円

ブルワリー

私の先祖が日本酒(清酒)を造り始めたのは江戸時代末期の文政5年(1822年)、およそ200年の歴史を持つ酒蔵です。
常に「人々の生活に華を添える飲酒文化に貢献する」考えのもと、戦争のあった時代ですら一度も途切れずに、日本酒の製造を続けてきた先代の意思を受け継ぐ形で酒蔵を続けさせて頂いています。

それゆえ日本酒への想いは強いのですが、日本酒の国内生産量は、残念ながらこの40年でピーク時の1/3を下回る程になってしまっています。一方、海外に輸出される日本酒は増えており、海外に目を向ければ、英国でのスコッチやビールやフランスにおけるワインなども自国での若者の飲酒率が下がっている中、輸出に力を入れているようです。
つまり、世界規模で飲酒文化のボーダーレス化が進んでいます。

これは日本の独自文化であり「国酒」とも呼ばれる日本酒をもっと愛してほしいという我々の本音が、ビール、ワイン、ウィスキーなど様々な種類のお酒を気軽に入手することができる現代のお客様に届き難いというか、数あるお酒の中の一つにすぎなくなっている現実を受け入れざるを得なくなっているのだと思います。

そこで当社の出した答えが「お客様の様々な嗜好に合わせて多種類の酒造りにチャレンジすること」です。
日本酒のみならず「様々なお酒を食生活の中で楽しんで頂けるようにすること」が結果として日本酒を守り、発展させることにもつながると考えました。
規制緩和と同時にビール造りに参入したこと、大阪の酒蔵で唯一の焼酎造りに取り組んでいること、新たなリキュールの開発を手掛けていることはこのような背景によるもので、先祖代々の家訓である「新しいもの好きであれ」の精神が生きております。

私の先々代は、戦時中には中国の青島で酒造りを行っていた時期もありました。
日本酒造りの伝統はしっかりと残しつつも、先代たちが200年の時代の流れに合わせて変わってきたように、今を生きる方々の飲酒生活が少しでも豊かになるような新たな酒造りに挑戦することで、酒蔵を存続させ、地域文化の継承に繋げていきたいと考えています。

ぜひ皆様の声をお聞かせください。我々は皆様の方を向いて酒を造り続けてまいります。

このビールは

大阪、北新地にて愛飲されいる北新地ビール。
北新地にはかつて堂島麦酒醸造所があり、ビアレストランで、出来立てのビールを提供していました。
その堂島麦酒醸造所で、醸造していたケルシュスタイルのビールを受け継ぎ、当蔵にて醸造しているのが今の北新地ビールです。
ドイツのケルン地方で醸造されている、伝統的ビール、ケルシュ(独:Kölsch)をベースに、日本の食事に合うように、すっきりとした味わいと喉ごし、ほのかにモルティな仕上がりの一杯です。

テイスティング

薄濁り濃い黄金色。
甘いモルトの香り。
モルトの甘さがあるがキレはある。

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