業務用金属樽での販売が基本であった京都醸造ですが、最近は成城石井をメインに缶で販売しております。

意外にもこのブルワリー初のヘイジーIPA。

 

ビアデータ

ビール名:REVOLUTIONIST
生産地:日本 京都府
生産者:KYOTO BREWING Co.
アルコール:6%
IBU(苦さ 平均15~20):30
モルト:
ホップ:
タイプ:ブリュットIPA
価格:770円

ブリュワリー

3人の男が共にビールを飲みに行く。
ウエールズ人、カナダ人、アメリカ人。-KBCはこのようなコメディ映画のワンシーンのような光景から始まる。
生い立ちが全く違う起業メンバー3人が出会ったのは、青森。
その後週末にはスノーボードに出かけたり、日本のビールを知るための調査(という名の飲み会)を重ねたりし、いつからか親友になっていた。

長時間に渡る調査の結果、日本の大手ビールには何かが足りないと3人は思った。
クリスがビール造りの勉強、そしてポールがMBAの勉強を始めた頃に醸造所を開くいうアイディアが本格化した。
もちろん、ベンもそんな二人と同じ思いを抱いたのは言うまでもない。

なぜ京都か。

それは、日本が世界に誇る職人技の歴史と伝統、特に質や味覚に対する強い拘りを持つ都市だからである。
また、伝統を尊びつつも多国籍料理や近代的なデザインといった、いわゆる非伝統的な要素も取り入れる懐の深さも併せ持つ。

7年以上京都に暮らすクリスは、京都ほど理想のビール造りに適した場所はないと確信していある。
彼らの様に多様な素材や技術を取り入れ、微妙なニュアンスの違いに気を配りながら、複雑かつ緻密なビール造りを目指す醸造所にとってはこの上ない場所なのである。
これが、KBCのビール職人クリスの「職人の拘り」である。

このビールは

【味わいの特徴】
京都醸造にとっては初めてのヘイジーIPAはリッチな口当たりとフルーティーでトロピカルな香りといった基本をしっかり押さえた仕上がり
【名前の由来】
どのようにクリアな透明感をだせるかを追求してきたビール醸造史からみると、にごりを良しとする完全に逆転の発想から生まれたヘイジーIPA。
リッチな口当たりとジューシーなホップをとことん堪能したいという現代のIPAファンの希望を叶えるIPA史上の重要な到達点。
【醸造家の声】
このシリーズでは、時代と共に変化してきたIPAに焦点を当て、その背景に時代によって求められる味の違いや醸造家の趣向の移り変わりを知ることができるというコンセプトです。
英国の古典的なIPAに始まり、新大陸アメリカでのモダンIPAの勃興、そしてホップの苦み、味、香りのバリエーションが爆発的に増えたことをきっかけに、数々の新しいIPAに派生していくという流れです。
今回は、そんなIPA史において避けては通れない、あのビールを取り上げました。
そう、衝撃的な登場から長らく人々を惹きつけてやまない、ヘイジーIPAです。

長いビール醸造史において、どの時代でも仕上がったビールが濁っているというのはマイナス要素でした。
それは、IPAにおいても同じで、濁りが原因でクレームになることもあれば品評会では必ず減点対象になりました。
そんな常識が覆ったのは、2000年代初頭のアメリカ東海岸。
ホップ投入のタイミングと量の違いによって、これまでにないほどホップの香りを引き出す方法が編み出されたことを発端に、ホップ好きを中心に熱狂的な人気で拡大。
この手法ではビールに濁りが発生することから、濁っている=底抜けにホッピーというイメージが人々に浸透するまでに多くの時間を要しませんでした。

実はこの「革命家」は私たちが造った初めてのヘイジーIPAで、スタイルとしてはフレーバーとアルコール度数は極めてオーソドックスなものを狙って設計しています。
目標としては、充填後にいかに「濁り」を維持できるかというところ。
これは当然のように聞こえますが、実際にはこの技法への相当な理解と細部への注意が要求されます。
ですので、ぜひ新鮮なうちに!そして、今まさに起きているIPA革命に乾杯しましょう!

テイスティング

濁り黄金色。
粉っぽい柑橘の香り。
ミルキーな口当たりにしっかりとした苦味。
余韻長めでアルコール感が残る。

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