神奈川県厚木市発なので神奈川近隣では非常に人気の高いサンクトガーレン

この時期になると数種類発売されるバレンタイン仕様のスタウトビールのうち、2019年限定のバナナチョコレートスタウトを飲んでみました。

ビアデータ

ビール名:BANANA CHOCOLATE STOUT
生産地:日本 神奈川県厚木市
生産者:SANKT GALLEN BREWERY
アルコール:7%
初期比重:1.068
IBU(苦さ 平均15~20):28
モルト:ペールエールモルト、ローステッドバーレイ、フレークドウィート、フレークドバーレイ、ミュニック、クリスタル40°L、チョコレートモルト
ホップ:Vicシークレット、アイダホ7
タイプ:フルーツビール
価格:540円

ブリュワリー

岩本社長はサンクトガーレンの設立前、父の経営する飲茶店でビールづくりをしていました。
当時、飲茶店を国内とサンフランシスコで経営しており、向こうで出会ったビールがこの道に入ったきっかけで、日本のビールにはない、華やかな香り、しっかりした味わいに惚れ込んでいったのです。

当時、日本では小規模のビール醸造が認められていなかったので、サンフランシスコでつくり、現地の直営ブルーパブで販売していました。
そして六本木の直営飲茶店にも逆輸入して販売。
それは当時の日本の産業規制の象徴としてTIMEやNEWSWEEKなどのアメリカメディアで取り上げられました。
「岩本のビール造りの夢はかなった。ただしそれは日本ではなく、アメリカで」と皮肉たっぷりに。

 

それが今度は日本のメディアに飛び火。それをきっかけに1994年、小規模のビール醸造が認められるようになります。
それがいわゆる“地ビール解禁”。
日本の地ビールの歴史の幕開けです。
日本に戻ってきたのは1997年、神奈川県厚木市にビール工場を作り、地ビールブームも追い風となり、最初は順風満帆でした。

しかし、ブームは去り状況は悪くなり国内の飲茶店も行き詰まっている感がありました。
そして2001年、ついにビールづくりができなくなったその年、皮肉にも岩本社長が出品したビール全てが入賞。
悩んだ末2002年に自分の生涯を掛けてビールを造り続けるため、新しい会社『サンクトガーレン』をたった1人で設立。

『サンクトガーレン』として初めてビールをつくれるようになったのが2003年春。
現在は苦いビールが嫌いな人の為にスイーツビールやチョコスタウトなども作り、人気を得ています。

このビールは

300kgの本物のバナナを使用したチョコビールです。
バナナの皮を1本1本むくところから手作業で行っています。ビールの“素”となる麦汁をつくる工程で、細切れにしたバナナを投入。
麦芽の糖分とともにバナナの糖分も抽出された麦汁は、ほんのりバナナチョコ風味。それを発酵させてアルコール少し高めの7%のビールに仕上げました。
高カカオのリッチなチョコレートでつくったビターなチョコバナナの味わい。
屋台のものとは一味違う、大人だけに許されたチョコバナナをぜひ。

 

テイスティング

漆黒。
青っぽいバナナとコーヒーの香り。
泡はうっすら。
焦がしモルトの感じとエスプレッソのような苦味。
コーヒーのような苦味と青バナナの香りの余韻が長く続く。
甘さはそんなに感じない。
ちょっと青くささが気になるかな。

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