海外では全く宣伝されていない不思議なワイナリー。

日本のHPの方が情報量が多いというキング・オブ・マニアック&日本寄りなイタリアの作り手。

ワインデータ

ワイン名:Nebbiolo
生産地:Italy > Piemonte
生産者:Ferrero Bruno (Claudia Ferrero) (フェッレーロ)
品種:Nebbiolo (ネッビオーロ)
スタイル:Red Wine

ワイナリー

1922年より続くフェッレーロ、彼らには歴史、伝統、それ以上に「潔さ」を感じさせる。
畑はバローロ村の東、ノヴェッロとの境目に広がる合計14ha。
ブルーノの祖父が手に入れた家族の大切な土地。
そしてこれまで忠実にブドウを栽培してきたフェッレーロ家。
現在はブルーノの息子ジュゼッペが主として栽培・醸造を行っている。
栽培農家として永く営んできたフェッレーロ家、栽培しているブドウの半分は現在もそのまま組合に販売、残りの半分はカンティーナにて醸造、しかしその大半をスフーゾ(量り売り)として、長年付き合っている家庭やレストランに販売。
ボトリングしているのはわずか13,000本程度、バローロに至ってはたった1,500本。
ボトル詰めしたワインのほとんどは、カンティーナでの直売であり、エノテカで見ることはまずない。
栽培に関しては、畑は基本的に掘り返さず(雑草を刈るため年1~2回根の周りを細やかに鋤き込む程度)、農薬や化学肥料は全く使用していない。
強烈すぎる石灰質と粘土質、場所によって複雑に混ざり合っている。(彼の畑を見ると、バローロという土地がブドウ栽培に非常に適した土地だということを改めて実感させられる。)
十分な土壌環境には、堆肥さえ必要なはずもなく、使用しているのは湿度の高まる時期に使用する銅と、わずかな硫黄物のみ。
収量の調整は最低限にとどめる。彼にとって、行き過ぎた収量制限は何の意味もなさない。
恵まれた環境で生まれる、バランスがとれ、十分に熟成したブドウ。
それこそがこの土地のバローロ、あと必要なのは凝縮よりも時間しかないと考えている。
収穫の時期も非常に遅く、ネッビオーロでは10月の最後、11月に及んだことも少なくない。
十分すぎる熟成を経た果実は除梗し、大型のセメントタンクの中で長期間のマセレーション(果皮浸漬)を行いながら野生酵母による醗酵。
期間はドルチェットでさえ25日以上、ネッビオーロでは40日を越えることも少なくない。
途中一切の温度管理は行わない。
オリ引き後大樽に移し、少なくとも4年間の熟成を行う。
途中適宜オリ引きを行い、ボトル詰め。リリースまでには更なる瓶熟成を行ってから。
驚くことにバローロのリリースまで約8年という長い期間を設けている。
5年以上の熟成によって新たに生まれてくるネッビオーロの妖艶な香りと余韻。
彼のワインにはっきりと感じることができる。

インポーター:合同会社エヴィーノより

このワインは

バローロにする予定の一樽を3年熟成後に早めにボトル詰めした非常にレアなワイン。

テイスティング

ピノ・ノワールの様なルビーレッドに旨味、そして妖艶さ。
後半は徐々にスパイス感が出てくるところもピノ・ノワールっぽい。
フレッシュで苦味がある。
すぐに飲んでも熟成させても美味しいのではないでしょうか。

飲んだ日:2016-05-28
飲んだ場所:カンブーザ
価格:5,000円
インポーター:テラヴェール

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