老舗温泉旅館の中棚荘が2018年から始めたワイナリー「ジオ・ヒルズ」。
「Gio」はベトナム語で「風」の意味をもち、「GioHills」とは「風の吹く丘」の意味。
ゲーム機「ネオジオ」みたいに「大地」の意味かと思っていました。
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ワインデータ
ワイン名:中棚 御牧ヶ原 メルロー
生産地:Japan > Nagano
生産者:Gió Hills (ジオヒルズ)
品種:Merlot (メルロ)
スタイル:Red Wine
ワイナリー
2002年から信州・小諸にある御牧ケ原で始まった、ワイン用ブドウの栽培は2019年で17年目を迎えました。
2008年からはメルロー、2009年からはピノ・ノワールを定植し、2017年は新たにソーヴィニヨン・ブランを定植いたしました。
これまでは委託醸造でワインを作ってきましたが、この度2018年秋の仕込みからGió Hills winery(ジオヒルズワイナリー)を立ち上げ、Gió Hillsにて醸造を開始いたしました。
ジオヒルズワイナリーの代表である富岡正樹は、島崎藤村ゆかりの宿である中棚荘の5代目荘主でもあります。
藤村が「千曲川のスケッチ」に記した一文「もっと自分を新鮮に、そして簡素にすることはないか」。
田舎に帰ったような懐かしさを感じつつ、来るたびに少しずつ新しいものが増え、新鮮に感じて頂けるような旅館に。
この思いが旅館だけに留まらず、ワインへの情熱、ブドウ栽培、そして新たな自社ワイナリー設立へと駆り立てました。
そんな父の想いや背中を見て育った長男・長女夫婦がこれから中棚荘を切り盛りし、自社ワイナリーの醸造を三男の隼人が担っていきます。
父の背を見て育った子どもたちが大人になり、小諸へと帰郷し今度は自分たちの子どもにその想いを伝えていく。
何代にも渡ってこの御牧ケ原の大地でブドウのようにしっかりと根を張って、力強く生きていくこと。
そんな思いが詰まったジオヒルズワイナリーの物語は、まだ始まったばかりです。
このワインは
ステンレスタンクと樽発酵のものを半々でブレンドしています。
強粘土質の土壌で育ったぶどうはふくよかで、タンニンがまろやか。
繊細な和食の味によく合うワインに仕上がっています。
テイスティング
これはジオヒルズワイナリーオープン前のヴィンテージで、アルカンヴィーニュでの委託醸造ラストのワイン。
とてもフレッシュだがマイルド。
カシスやブルーベリー、杉のような香り。
味わいは黒果実と青々としげる草のような印象。
ジオヒルズでの自家醸造ワインも次回は試したい。
飲んだ日:2019-08-16
飲んだ場所:東御ワインチャペル
価格:3,650円