ブルゴーニュの古典を好むマニアは必ず1度は飲むグリヴレ。

既にドメーヌは消失しており、現在は残っているワインの争奪戦となっているため、本物だと断定できた場合は購入すべきともいわれております。
出来の良い年はDRCやジャイエに勝るともいわれるがはたして…
私が買える訳がありませんので、当然外人忍者が持って来た一本になります。

 

ワインデータ

ワイン名:Chambolle Musigny 1er Cru Les Amoureuses
生産地:France > Bourgogne > Côte de Nuits > Chambolle Musigny
生産者:Dom. Bernard Grivelet (Grivelet Père & Fils) (ドメーヌ・ベルナール・グリヴェレ)
品種:Pinot Noir (ピノ・ノワール)
スタイル:Red wine

ワイナリー

すでに消滅しているが故に情報があまりにも少ないドメーヌ。
1960年代に大きく名を馳せたブルゴーニュ、コート・ド・ニュイのネゴシアンで、高額なドメーヌ物も存在している。
フェルナンド・アルフレッド・グリヴレとその息子ベルナール・グリヴレがシャンボール・ミュジニー、ヴージョ村を本拠地にワイン造りを行っていました。


1920年から1964年アルベール・グリヴォーに売却するまでマルコンソールを所有。
市場に多く出回っているシャンボール・ミュジニー レ・ザムルーズ、ボー・ブリュン、シャルム・シャンベルタン、ボンヌ・マールを所有していました。
ドメーヌ消滅後はJ.-F. Mugnierが畑を引き継いでいます。

ベルナールは1983年の新聞によると、ラベル偽造の罪で起訴されたりと中々の経歴。
1979年の新聞によると、シャンボール・ミュジニー、モレ・サン・ドニ、シャンベルタン・クロド・ベズをフランスの法律規定以上生産し、余ったワインを法律に沿ってブルゴーニュ・ルージュ等として販売しなければならないところをそのまま高級ワインとしてアメリカに向けて出荷してしまった。


普通こういった水増し事件が起こると、他のフランス地域やイタリア、スペインからの安いワインを高級ワインに混ぜる事が行われますが、ベルナールはそういったことは行わず「ワインの問題ではなく、書類の問題だ」と反論しています。
もはや真実は闇の中ですが、1万5千本~7万本がアメリカに流出しましたが殆どが水際で食い止められて消費者には供給されませんでした。
なのでアメリカの警察のいう事を信じれば、市場に出回っているこれらのワインは少ないと考えられます。

このワインは

コート・ド・ニュイの中心部、ヴージョとモレ・サン・ドニの間に位置する小さなコミューン、シャンボル・ミュジニーは、古代ケルト人の村 “カンボラ “にその名を由来する。
銘醸地、”レ・ザムルーズ “は、シャンボル・ミュジニーの24のプルミエ・クリュの中で最も有名である。
その名が示すように、繊細で女性的なワインで、感情を揺さぶるに違いない。

テイスティング

40年経ち熟成香が凄い。

やや褐色がかったルビー色が特徴です。
グラスに注いだ瞬間、その深みのあるガーネット色が美しく輝き、成熟したワインの風格を感じさせます。
このワインは非常に複雑で豊かな香りを持っています。
皮、土、出汁のような香りがまず立ち上り、自然の風味を感じさせます。
さらに、ブラックベリーやブラックカラントといった熟した黒い果実の香りが織り交ざり、全体的に深みと奥行きのあるアロマが楽しめます。
時間が経つにつれて、これらの香りが一層豊かに広がり、ワインの複雑さと品質をさらに引き立てます。
タンニンは滑らかで柔らかく、口当たりが非常に心地よいです。
酸味も程よく、全体の調和を保ちながらフレッシュさを加えています。
果実味が感じられ、黒い果実と出汁の風味が口の中に広がります。
さらに、長い余韻が続き、エレガントでリッチな味わいを楽しむことができます。
このワインは、特にバランスと調和が取れており、成熟した果実の風味と滑らかなタンニンが絶妙に組み合わさっています。

ジャイエ程ではないが確かに美味しいと思います。

飲んだ日:2018-01-28
飲んだ場所:ボジョレー村
買った場所:NYのオークション
価格:100,000円

 

ヴォギュエにもよく似たエチケットですが、何か関連性があるのか博識などなたかに教えていただきたい。

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