飲んだワイン ルイ・ロデレール/ブリュット ヴィンテージ2016 8点
常に安定した美味しさを誇るロデレール。
2世紀にわたり家族経営を追求し続け、品質の向上を追い求めています。
ヴィンテージありの高級品。

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ワインデータ
ワイン名:Brut Vintage
生産地:France > Champagne
生産者:Louis Roederer (ルイ・ロデレール)
品種:Chardonnay (シャルドネ), Pinot Noir (ピノ・ノワール), Pinot Meunier (ピノ・ムニエ)
スタイル:Sparkling wine(White)
ワイナリー
日本語の公式ページがあります。
優れた企業家であったルイ・ロデレールは、1833年にメゾンを引き継ぐと、その卓越した洞察力でブドウの栽培に力を入れ、栽培から出荷に至るまで、「ワイン造り」のすべてを極めようとしました。
彼は、ワインの独特なスタイル、個性、味わいを築き上げ、19世紀半ばには、シャンパーニュ地方でグラン・クリュ畑をいくつか獲得し、現代的なシャンパーニュ・メゾンとは全く対照的な方法でワイン造りを行ってきました。
他のメゾンがブドウを外から買い付ける中、ルイ・ロデレールは自社畑のブドウの生育にこだわり続け、区画ごとの特徴について造詣を深めたことで、最高の土地だけを厳選して獲得することができました。
ルイ・ロデレールが描いた、「優れたワインはすべて、土壌の質、伝統に対する情熱、将来への鋭い眼差しによって生まれる」という基本理念によって、メゾンの名声と評判は確固たるものになりました。
後継者であるルイ・ロデレール2世も彼と同じく聡明な人物で、きめ細やかなシャンパーニュ造り、代々伝わる畑の経営方法、天性の度胸を父親から受け継ぎました。
彼は、自身の優れた洞察力で集めた様々な本や絵画からもインスピレーションを得ていました。
1870年代に入ると、当メゾンはワインの輸出を開始し、アメリカだけでなく、ロシア皇帝アレクサンドル2 世のもとにも渡りました。
生まれ持っての研究者であり、卓越したセンスを備えていたルイ・ロデレール2世は、ロシア皇帝のために特注のシャンパーニュを造り出すと共に、新しい構想を立ち上げました。
この、1876年に生産を開始した世界最古のプレスティージュ・キュヴェは、「クリスタル」と名付けられ、それ以来、クリスタルが持つ比類なき精巧さと上品さは、ルイ・ロデレールの卓越性を象徴し続け、高い評判を築き上げてきました。
1920年代には、後のオーナーとなるレオン・オルリー・ロデレールが、非常にバランスの優れた新しいワインを造り出すことに専念し、複数のヴィンテージを繊細に、かつ一貫してブレンドしていくことで、常に最高のクオリティをワインに保てるようにしました。
これが現在の「ブリュット・プルミエ」の基礎となり、このとき培った繊細なブレンド技術が、メゾンの復興に大きく役立ちました。
彼の死後、1933年から、芯の強い女性として知られた元妻のカミーユ・オルリー・ロデレールがオーナーを引き継ぎ、その偉大なる知性と並外れた活力でメゾンの経営にあたりました。
カミーユは競馬をこよなく愛し、世界で最も名高い厩舎のひとつを所有していました。
同時に、彼女は見識ある芸術の支援者でもあり、シャンパーニュの陽気で楽しい側面も受け入れていました。ランスにあるロデレール所有のタウンハウスでは、壮大な宴が多く催され、彼女が主催したこれらのパーティーはメゾンの歴史に深い影響を与え続けたと同時に、ルイ・ロデレールのシャンパーニュの愉しみ方が、新しい世代のワイン愛好家たちの間に広まっていきました。
醸造家であり農学者でもあった、カミーユの孫、ジャン・クロード・ルゾーがメゾンの全経営を引き継ぎ、ブドウ畑及び栽培が強化されました。
彼は、自身が持つブドウ栽培の専門知識を活かして、これまで以上に創意あふれるブドウ栽培を行い、メゾンの基本理念を忠実に実践しました。
独立した家族経営のスタイルを守り続けて、現在メゾンは、ジャン・クロード・ルゾーの息子であり、ロデレール家の7代目にあたるフレデリック・ルゾーのもとに経営が行われています。
長きに渡って粘り強く、そして揺るぎない信念で作品を造り続けてきた結果、ルイ・ロデレールの年間輸出総量は今では300万本に達し、世界中でそのシャンパーニュが振る舞われています。
このワインは
このブリュット・ヴィンテージは、メゾンが初めて取得した自社畑が集中する「ラ・モンターニュ」のブドウ畑のピノ・ノワールの最高の表現をとらえています。
ゆっくりとした熟成工程を経てから出荷されることで、まるでその年のテロワールを映し出すスナップショットのように、傑出した年を証明します。
ピノ・ノワールで構成される(時折シャルドネをブレンド)ヴィンテージ・キュヴェは、シュール・リーで平均3年間熟成を行った後澱引きを経て、完璧な熟成へ向けてさらに最低6ヶ月寝かせました。
ヴェルジーで育ったピノ・ノワールの力強さと成熟感が、濃厚な果実味、瑞々しい洋ナシ、砂糖漬けのような凝縮した柑橘系の果物、酸味のある赤系果実といったニュアンスの個性を形作ります。
テイスティング
輝きのある明るいストローイエロー。
熟成によるブリオッシュやヌガーを思わせる酵母由来の芳ばしいアロマが広がり、ワインに奥行きと品格を与えています。
さらに白い花や黄桃、アプリコット、黄リンゴといった果実の華やかな香りが重なり、豊かな表情を見せます。
柑橘類の爽やかなニュアンスやほのかなバニラ、スパイスの香りも感じられ、繊細ながら多層的なアロマを形成しています。
口に含むと、生き生きとした酸が味わい全体を鮮やかに引き締めます。
レモンやライム、ポメロ、ネクタリンなどの柑橘と果実の風味がみずみずしく広がり、フレッシュで洗練された印象を与えます。
軽やかでエレガントなスタイルながら、酵母由来の旨味やほのかな香ばしさが味わいに深みをもたらし、複雑さを感じさせます。
中盤にはミネラル感とわずかな塩味が現れ、味わいに立体感と緊張感を与えています。
余韻は長く、爽やかな柑橘の風味とブリオッシュのニュアンス、上品なミネラルが心地よく続きます。
高い酸と複雑な熟成香、そして洗練されたエレガンスが見事に調和した、非常に完成度の高い一本です。
飲んだ日:2025-07-13
飲んだ場所:忍者屋敷
価格:17,000円
インポーター:エノテカ