ワイン…ワインなのかコレは…
養命酒の様な香りと味わい…
|
ワインデータ
ワイン名:島根わいん 雲州人参入
生産地:Japan > Shimane
生産者:島根ワイナリー
品種:-
スタイル:White Wine
ワイナリー
島根ワイナリーの起源は、昭和34年にまで遡ります。
有限会社大社ぶどう加工所として、デラウェア100%でのワイン醸造を開始。
そこから年月を経て、昭和61年に現在の地で島根ワイナリーがオープンしました。
それまでワインの原料となるブドウは、生食用のデラウェアや契約栽培の甲州、マスカット・ベーリーAを中心としていましたが、さらなる高品質ワインの製造に向け、ブドウ栽培から見直すべく県内の栽培適地を求めました。
そして、平成20年には中国山地の奥出雲町(旧横田町)に自社農園「横田ヴィンヤード」を開園。
ここから島根ワイナリーの高品質ワイン造りへのさらなる挑戦がスタートしました。
横田ヴィンヤードは標高430~440mと高く、平均気温(12.1℃)は日本のワイン産地である長野県や山形県とほぼ同じであり、冷涼な気候の土地です。
また、内陸性気候・盆地であるため昼夜の寒暖差が10℃以上と大きく、ブドウの健全な生育や果実の成熟に非常に恵まれた土地です。
収穫したブドウは小仕込みタンクで丁寧にじっくり醸します。
この良質な地で育ったブドウの個性や良さを最大限引き出すように、ナチュラルなワイン造りに努めています。
このワインは
雲州人参が入った白ワイン。
雲州人参とは?
八代将軍吉宗の治世に日光で栽培が始まった高麗人参は野州人参と呼ばれます。
国民の健康を守る為の薬事行政と国内の銀の海外流出を止める為の経済政策の両面からこの事業は進められました。
江戸時代に雲州と呼ばれた出雲国の松江藩で試作が始まったのは宝暦10年(1760年)のことです。
小村新蔵(おむらしんぞう)、茂重(もじゅう)親子2代にわたる研究の結果、文化年間に安定した栽培が可能になり、この地で栽培される高麗人参は雲州人参と呼ばれるようになりました。
雲州人参は高麗人参の中でも最高級品とされ、松江藩の財政立て直しにも貢献したとされています。
雲州人参と他の日本産高麗人参との違い
雲州人参は会津産の高麗人参とは異なり、国内販売されることなく、長崎の出島から清国の商人に直接販売されていました。
その姿が清国商人に非常に喜ばれたのは高麗人参の独特な評価法にあるといわれます。
高麗人参は人の形を模して、大きく手足を広げた形態のものが好まれます。
いくら大きくても大根のような形で細根の少ないものは評価されません。
これは一見迷信的と思われるかもしれませんが、実際に占有する土壌体積が大きく、その中から養分を得ることを考慮すれば合理的とも考えられます。
実際にこうした形態の高麗人参のサポニン含有量は多いといわれます。
細根が多く広げられた雲州人参
雲州人参の産地である大根島の地でどのような過程でこうした植物体が形成されるのかは今後の研究を待たれますが、この地の種子を長野で栽培しても同じような形態にならないことが知られています。
雲州人参には200年にわたる伝統がありますが、その間一貫して品質は開城(ケソン・北朝鮮)の高麗人参とともに世界一との評価を受けています。
国際市場では韓国のブランドである正官庄(チョンカンジョ)の価格を上回ります。
中国産の長白人参に対しては7倍ともいわれます。
雲州人参の生産に課題
雲州人参の品質は高麗人参の中でも高いものですが、生産に関する様々な課題を抱えています。
栽培には手間がかかり、収穫までに6年を要します。
こうした背景から生産者の労働条件は過酷なものとなり生産農家数も減っています。
現在では雲州人参の生産量が減少し、幻になろうとしているのです。
テイスティング
濃い黄金色を帯びており、その深い色合いが視覚的にも非常に魅力的です。
このワインは非常に独特で複雑なアロマを持っています。
最初に感じられるのは、豊かな蜂蜜の香りです。
この甘美な香りに加えて、腐葉土やハーブのニュアンスが感じられ、これが全体的な香りに深みを与えています。
また、漢方薬のような香りも微かに漂い、全体として非常にユニークで心地よいアロマが広がります。
これらの香りが一体となり、ワインの個性を強調しています。
このワインの味わいもまた非常に特別です。
最初に感じられるのは、蜂蜜のような優しい甘さです。
アーシーな風味が感じられ、これがワインに複雑さと深みを与えています。
また、後味には微かに漢方薬のような風味があり、これがワインの余韻をさらに長く、豊かにしています。
特に印象的なのは、余韻が非常に長く続き、その間に様々なフレーバーが口の中で展開される点です。
うーん、養命酒!
飲んだ日:2024-07-04
飲んだ場所:みぬ
価格:不明