玉村本店の15周年記念ビール。
もっと流行りのヘイジーなジューシー感たっぷりで出してくるかと思ったのですが、どちらかというとかなり飲みやすい。
ピーキーなビールは次回の限定発売にお預けですね。
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ビールデータ
ビール名:ISSAI KAIKU(LIFE IS NOT WHAT YOU WANT)
生産地:日本 長野県下高井郡山ノ内町大字平穏
生産者:TAMAMURA HONTEN Co.
アルコール:6.5%
初期比重:
IBU(苦さ 平均15~20):52
モルト:
ホップ:
タイプ:IPA
価格:463円
インポーター:
ブリュワリー
清酒『縁喜』の酒蔵は、北信州は志賀高原の麓にございます。
初代喜惣治が、この地に創業したのが文化ニ年(1805年)、屋号の玉村は、初代が酒造りの修行をした上州玉村(現在の群馬県佐波郡玉村町)にちなんだものです。
山紫水明なこの地の清冽な水、清澄な空気、寒冷な気温の中で醸し出された酒は、約210年余の長きに亘り、多くの方々に愛され、育てていただいてまいりました。
今でこそ、スキーヤーのメッカとして全国に有名な志賀高原も、その昔は松代藩に属した未開の地であり、御用係として奥山林の調査を命ぜられた佐久間象山が、「星の井(当時の銘柄名)」の酒九樽を、氏神様(天川神社)に献上して無事を祈った程でした。
その後、旧草津街道として旅人の往来も増え湯治場(湯田中・渋温泉郷)のお酒としても親しまれて参りました。
明治40年には、明治天皇御用品として宮内省お買い上げを賜り、その後大正天皇御大典を機に、銘柄を「星の井」から当主喜惣治の名にちなんで「縁喜」に改めました。
また、当家では、新嘗祭の献上米を大正14年に御共進した実績があり、現在はその水田で収穫された美山錦が酒造りに使用されています。
これからも、均質化のすすむ地方の、万人受けする酒ではなく、個性ある田舎の、個性ある酒を、丹念に適正規模つくり、目の届く範囲で、責任をもってお届けしたいと思います。
小さくても、味は全国トップの水準を目指し、この酒を飲むためにもここに来たいと思っていただける酒をつくることによって、地域の魅力向上に貢献して参りたいと思います。
このビールは
今度の9月で、志賀高原ビールも醸造開始から15年を迎えます。
10周年の際には、其の十が生まれたのですが、15周年を記念するビールも、やっぱり IPA がいいなと思っていました。
というわけで、その15周年記念 IPAが、この「一切皆苦」です。
思えば、其の十と同じく、「苦い人生」って言葉も 10周年の時からつかってます。
「ホップのある人生を!」ということで、自分で思いついたつもりになってました。
でも、甘かった。
先に考えた人がいたのです。
そう、お釈迦様って人。
「一切皆苦」は、「諸行無常」「諸法無我」「涅槃寂静」とならんで、四法印という、仏教の根本的な理念のうちのひとつ。
人生は思い通りにならない、ということ。
あんまりポジティブに聞こえないかもしれないけど、「人生は思い通りにならない」って思っていれば、
うまくいかないことや、嫌なこと、つらいことも意外に受け止められます。
ホップも、その苦みを受け入れて、はじめて香りの魅力を満喫できる!
ははは。
人生思い通りにはならないけど、雲の向こうには光がさすはず。こんなの飲んで、明るくいきましょう!
ってことで、”IPA for a Beautiful Day”っていう文字も添えてます。
6.5%、IBU52。
「最良の食中酒」を目指すぼくらが「自分たちで飲みたい」と思う、現時点での IPA の提案です。
どちらかというとクリアなブロンド。
その見かけを、ある意味、裏切る味が特徴です。
志賀高原ビールの他のどのビールにもまけないくらい贅沢につかったホップによる、柑橘系とトロピカルな個性が合わさった香り。
パッションフルーツとバレンシアオレンジを合わせたくらいなイメージかな!?
ほのかな甘みを感じるジューシーな飲み口。
でも、ちゃんと苦くてドライです。
そう、クリアでドライでありながらも、ヘイジーな IPA の個性をあわせ持つって感じ。
ヘイジーな IPAの魅力は大きいけど、ぼくらが感じるのはあくまでも、その香りの部分。
ネクターみたいなタイプも、ビールだけで飲む場合にはいいけど、時に食事には邪魔になったり、単体で飲むにも甘すぎたり感じちゃうことも。
ですから、ぼくらがニューイングランドスタイルの IPA をつくるときは、ドライで、きちんと苦くつくってきているのですが、今回はもう一歩進めて、その香りのいいところは残しながらも、よりクリーンで、食事に合う IPA をイメージしました。
どうぞお試しください!
テイスティング
青々ホップ。
泡弱い。
柑橘ジューシーで少しモルト。
苦味中程度。
余韻程々。
飲みやすい。