飲んだワイン ドメーヌ・サン・ミッシェル/ブリュットN.V. 7点
シャトーのサン・ミッシェルがあるようですが、全然関係ない様子。
わかりやすいアメリカの泡。

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ワインデータ
ワイン名:Brut
生産地:USA > Washington
生産者:Ch. Ste. Michelle (シャトー・サン・ミッシェル)
品種:Chardonnay (シャルドネ)
スタイル:Sparkling Wine(White)
ワイナリー
多くの人にとって、グラスの中のワインの歴史や背景を知ることは最も重要なことではないかもしれません。
けれども、ここに足を運んでくださったということは、私たちがどんな存在であり、何を大切にしているのかを少しでも知りたいと思ってくださっている証です。
シャトー・セント・ミシェルでは、数々の受賞歴を誇るワインと豊かな伝統が織り重なり、忘れられないワイン体験を生み出しています。
「素晴らしいワインはイタリアかカリフォルニアでしか造れない」
かつてはそんな誤解がありました。
しかし、この地に最初の礎を築いた創業者たちは、その固定観念を打ち破り、ワシントン州に新たなワイン産地を切り開いたのです。
1912年ワイナリーは、シアトルの木材王フレデリック・スティムソンが所有していた1912年建造の邸宅に起源を持ち、禁酒法撤廃の時代にまでそのルーツをさかのぼることができます。
1967年、伝説的な醸造家アンドレ・チェリストチェフの指導のもと、「セント・ミシェル・ヴィントナーズ」という新しいプレミアム・ヴィニフェラ・ワインのラインが誕生しました。
1972年には、ワシントン州東部のコールド・クリーク・ヴィンヤードに最初のブドウ樹が植えられました。
1976年その4年後、ウッドインヴィルにフランス様式のシャトー型ワイナリーを建設し、社名を「シャトー・セント・ミシェル」へと改めました。
1991年カヌー・リッジ・エステート・ヴィンヤードが新たに植樹されました。
2019年、創業から50年以上にわたり、シャトー・セント・ミシェルは表現力豊かでバランスが良く、複雑味を備えたワインを造り続けてきました。日常を彩るお気に入りの一本から、数々の受賞を誇るアイコン的なワインまで、そのすべてのボトルがワシントン州コロンビア・ヴァレーの個性を映し出しています。ワシントン州東部にある最先端の醸造施設、そしてシアトル郊外ウッドインヴィルの中心に構えるワイナリーから、私たちの物語は今も続いています。
このワインは
フードペアリング
ブランチのお供として最適であり、できたてのポップコーン、味付けクラッカーやチップスなどの塩気のある前菜ともよく合います。寿司ロールや刺身との相性も抜群です。
ワイン分析
熟成:ワインは澱とともに長期間熟成されます。繊細で自然な豊かな酸味をバランスよく整えるために、やさしい甘みのリキュール・ドサージュがボトルに加えられます。
アルコール度数:11.5%
総酸量(TA):0.63 g/100 mL
テイスティング
淡く美しいイエローの色調を見せ、光を受けるたびにきらめきを放ちます。
最初は活気に満ちた大粒の泡が立ち上り、その姿は華やかで生命力を感じさせます。
香りは多層的で、まず爽やかなグリーンアップルやレモン、ライムといった柑橘のニュアンスが広がり、心地よい清涼感を運んできます。
さらに白い花の可憐な香りが加わり、華やかさを演出します。
時間の経過とともに、石灰やミネラルを思わせるニュアンスに加え、イーストや軽やかなトーストの香りが顔を覗かせ、香りに深みと温かみを与えています。
ほのかに感じられるピクルスのような要素も、フレッシュさと複雑さを添えるユニークなアクセントとなっています。
全体としては、フルーツ、花、ミネラル、そして熟成感が絶妙に溶け合い、香りだけで十分に楽しめる立体的な世界を作り出しています。
口に含むと、まずは弾けるような泡のアタックが爽快感を与え、その直後にパッションフルーツを思わせる瑞々しい果実味が広がります。
酸はしっかりとしながらも生き生きとした印象で、ワイン全体を引き締める美しい骨格を形成しています。
程よい甘みが果実の豊かさをやさしく包み込み、柑橘由来の軽やかなほろ苦さが余韻に奥行きをもたらします。
テクスチャーは軽快でありながら芯の通った存在感を持ち、爽やかさと複雑さを同時に楽しませてくれます。
飲んだ日:2019-03-29
飲んだ場所:ホテル
価格:2,490円(公式HPで20ドル)
インポーター:ファインズ