ミッシェル・ロラン率いる醸造コンサルタントのグループとも協力関係にあり、ワインの品質向上に努めているジャン・バティスト・オーディー社傘下のシャトー。
しっかり骨太なポムロール。
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ワインデータ
ワイン名:Ch. Bonalgue
生産地:France > Bordeaux > Pomerol & Lalande-de-Pomerol
生産者:Jean-Baptiste AUDY (ジャン・バティスト・オーディー)
品種:Merlot (メルロ), Cabernet Franc (カベルネ・フラン)
スタイル:Red Wine
ワイナリー
ジャン・バティスト・オーディー社は、安定した財政基盤を持つ完全同族経営のワイン商です。
百年以上の歴史を持つプリウーラ埠頭の当社の貯蔵庫には、数百万本のワインを取りそろえ、ボルドー全般のワインを万全のコンディションで世界のディストリビュータに提供しています。
ジャン・バティスト・オーディー社は、自社傘下のワイナリーで働く技術スタッフを通じて、ボルドーの全生産地帯のシャトーと強力な提携関係を結んでいることで知られています。
当社の独占アイテム、ボルドーのクリュ・クラッセ全般、同族所有のシャトーのなど、豊富な種類の高品質ワインをお客様にご用意しています。
売上の65%は、北米、ヨーロッパ(ベルギー、イギリス、スイス、ドイツ等)、アジア(日本、中国、韓国等)、中南米(メキシコ、ブラジル、コロンビア等)、中東(レバノン、ドバイ等)を中心とする、海外への輸出が占めています。
残りはフランス国内の従来型販路および大中規模小売店を通じて販売されています。
1906年、リブールヌ市に居を構えたジャン・バティスト・オーディーは、ネゴシアンが名を連ねるドルドーニュ川沿いのプリウーラ埠頭(Quai du Priourat)に、ワイン商を創立しました。
彼は、ポムロール中心の地元のボルドー右岸ワインはもちろんのこと、ボルドー一帯の高級ワイン全般を当初から取り扱っていました。
一族は、当時、クロ・デュ・クロシェ、クールラ、クリネ、ボナルグ、ラ・カバンヌといったワイナリーにもかかわっており、輸出における確かな業績と独自の人脈が評価されたジャン・バティスト・オーディー社は、プラス・ド・ボルドー(ボルドー市場)の一流ネゴシアンたちの閉鎖的な紳士社会の仲間入りを果たしています。
1991年から2002年まで、ジャン・バティスト・オーディーの嫡孫、ピエール・ブーロットが会社を運営します。
2003年に、息子のジャン・バティストが加わります。HEC経営大学院を卒業後、ジュエラー カルティエに入社、長年にわたり南米、ヨーロッパにて経験を積んだ彼は、 今日、優れたノウハウを持つスタッフに囲まれ、ワイン商と一族のワイナリーの発展に貢献しています。
ジャン・バティスト・オーディ社は、1991年より現職のピエール・ブーロット社長の元、30人以上のメンバーで構成されています。
このワインは
フランス大革命時に、「グラーヴ・ド・ボナルグ」という地名を持つ畑が地所の帳簿に記載されていました。
この土地を、元ナポレオン大軍隊のラビオン大尉が譲り受け、邸宅を構えます。
邸宅には所属部隊の武器が飾られ、見事なレバノン産の杉が美しく庭園を彩っています。
シャトー・ボナルグの誕生です。
1926 年、ブーロット家がこの土地を購入します。
当時、ポムロール地区は復活のまっただ中にあり、葡萄園では抜本的な再編成が行われます。
これが後数十年の安定へとつながります。
この時代より、ボナルグの経営を引き継いだ人々は、思い思いの方法で、自立した立場でテロワールの管理ができるようになりました。
ピエール・ブーロットによる1961年、そしてジャン・バティストによる2005年 ―2つの有名なミレジムが各世代の転機を物語ります。
また私たちは、今日の並外れた品質の畑に満足することなく、絶えず醸造技術を改善しています。
最近、醸造所と二つ目の樽熟成庫を新設したことで、ボナルグの芳醇で魅力的なテロワールを称える、より洗練されたワイン作りができるようになりました。
メルロが、ビロードのようになめらかなタンニンと豊かなアロマをいとも容易に鮮やかに表現できるところは、おそらくポムロール以外にはないでしょう。
メルロ90%、カベルネ・フラン10%の栽培比率のボナルグも、その例外ではありません。
9.41haのこの畑は、砂利と粘土質、砂の混合土壌で、砂礫と鉄や腐食の集積層からなる心土で構成されます。
この土壌は俗に「クラス・ド・フェール(鉄分を多く含む地層)」と呼ばれるポムロール独特のもので、 温かく早熟型のテロワールで葡萄は見事な成熟を見せます。
例外なく毎日同じように、この畑は入念で心のこもった手入れを私たちに求めてきます。
剪定、除葉、無用な芽の刈り取り、緑の収穫から、小さなカゴに手摘みで収穫してゆくまで、一つひとつの作業が畑に対する感謝の表れです。
醸造所を前に、究極の過程――手作業により、葡萄一つひとつの房と粒を選別する極めて精緻な作業――が待っています。
テイスティング
ベリー、杉の樹、少しのタバコの香り。
果実味がある。
タンニンは程々。
飲んだ日:2023-11-18
飲んだ場所:ピーロート ル・グランテイスティング2023
価格:7,161円
インポーター:ピーロート