オスピス・ド・ボーヌを飲むときはいつも敬虔な気持ちになるワイン忍者です。

いつも少々値段は高いですが、面白い区画が色々と出てくるオスピス
また飲んでみたい1本。

ワインデータ

ワイン名:Meursault Charmes 1er Cru Cuvée Albert Grivault
生産地:France > Bourgogne > Côte de Beaune > Meursault
生産者:Hospices de Beaune (オスピス・ド・ボーヌ)
品種:Chardonnay (シャルドネ)
スタイル:White Wine

ワイナリー

オスピス・ド・ボーヌの始まりは1443年。
ブルゴーニュ公国の財務長官だったニコラ・ロランが、妻のギゴーヌ・ド・サランの懇請を受け、全財産を投じて貧しい人々や老人のための施療院を設立。
以後、コート・ド・ボーヌ地区を中心に、多くの地主から畑が寄進され、そこで造られたワインを販売して施設の運営資
金を賄っていました。 1859 年以降、現在のようにワインが慈善オークションにかけら
れるようになり、ブルゴーニュ最大のワイン祭りへと発展しました。
550年を超える歴史は、ブルゴーニュの真髄とも言うべき伝統です。
現在、「オスピス・ド・ボーヌの競売会」と並び有名な「コンフレリ・デ・シュヴァリエ・デュ・タストヴァン(利酒騎士団)」。サン・ヴァンサンの祭りやタストヴィナージュラベルのワインにも重要な役割を果たし、クロ・ド・ヴージョの晩餐会で有名ですが、結成されたのは第一時代戦後。
1920-1930年頃に、ニュイ・サン・ジョルジュの名門ドメーヌ、アンリ・グージュ家の会合で生まれたアイディアであると言われています。
すなわち、コンフレリ・デ・シュヴァリエ・デュ・タストヴァンのまだ100年にも満たない歴史から考えると、オスピス・ド・ボーヌの550年を超える歴史と伝統は、まさにブルゴーニュ・ワインの精髄を伝える特別な1本と言えます。
現在“Les Trois Glorieuses”(栄光の3日間)と呼ばれるこのオークションは、毎年11月の第3土・日・月曜日に行われます。

このワインは

19歳のときに、父親が亡くなった後、アルベール・グリヴォーは生涯をワイン造りと蒸留に捧げることに決めました。
1875年フィロキセラ虫はラングドック地域ですでに悲惨な被害を出していましたが、ブルゴーニュにはまだ到達していませんでした。
1879年ムルソーの有名な貴族であり土地所有者であるマルケス・デ・ラ・ロシュ爵は、直接の相続人を残さずに亡くなりました。
遺された土地にムルソー・クロ・デ・ペリエールという名のムルソーにある有名な「クリマ」(ブドウ畑の小さな区画)がありモンラッシェと比較されることもありましたが、アルベール・グリヴォーがそれを購入しました。
それは彼が高い代償を払った天才的な一撃でしたが、彼の醸造の領域に卓越性をもたらしました。
クロ・デ・ペリエールは、何年も前に評判が確立されていたアペラシオンで、約1haにわたるブドウ園です。
しかし、1879年に凶悪なフィロキセラ虫はその容赦ない行進を北に続け、ブルゴーニュで出現し、その後ヨーロッパの他の地域を汚染しました。
しかし、ブドウの枝の移植を使用して昆虫の攻撃に耐性を示したことを知るアルベールには問題になりませんでした。
南フランスのブドウ栽培地域がフィロキセラから徐々に再建されると、アルジェリアの代替ワインや新しいブドウ園との競争に直面することになりました。
過剰生産は、この新しく植え直されたブドウ栽培地域を襲います。
蒸留者としての経験に支えられて、アルベールはベジエに定住し、そこで「ファイン・ベジエ」の生産を開始し、ラングドックの有名な前世紀の伝統ブランデー・リキュールを復活させました。
彼のビジネスは成功し、彼はブルゴーニュとベジエの両方でテイスティング能力で有名となりました。
彼はブルゴーニュの領域を合計15haに拡大しました。
1haのクロ・ド・ヴージョは1931年に売却されました。
寛大な活動として、彼はムルソー・シャルムをオスピス・ド・ボーヌに寄付し、オスピスからの感謝と認識を得て、彼の永続的な記憶を後の世に残しました。

テイスティング

注いでみますと透き通る黄金色。
1erクリュですが、グランクリュに匹敵する値段で取引されるというこちらのワイン。
香りはいわゆる「美味しいシャルドネ」の香り。
柑橘系の香りがしっかりでうっとりです。
味はオイリーさとフレッシュさが絶妙です。
こんなに凄い白ワインを飲めるなんて本当に幸せです。

飲んだ日:2011-10
飲んだ場所:オクソン
買った日:2011-01
値段:17,000円
インポーター:アルカン

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