ディディエ・ダグノーの最高峰を飲んだという人に何を飲んだか聞くと半分くらいがシレックスと答えますが、違う、そうじゃない。

実はもう一ランク上のアステロイドがいます。

ワインデータ

ワイン名:Asteroide
生産地:France > Val de Loire > Centre Nivernais > Pouilly Fumé
生産者:Dagueneau (ダグノー)
品種:Sauvignon Blanc (ソーヴィニヨン・ブラン)
スタイル:White wine

ワイナリー

2008年に飛行機事故で早世した故ディディエ氏の跡を継いだ息子のベンジャマン氏は、葡萄の成熟を重視しながらヴィンテージごとの個性やテロワールをしっかり表現するワイン造りを行っています。
畑の広さは約11haで土壌と環境を尊重し、ビオディナミを取り入れてます。
畑の区画によっては馬で耕作を行い、出来る限り機械は使わないような栽培方法が採られています。
葡萄は畑で選別作業を行いながら手摘みで収穫されます。
醸造所の2階にある除梗機で100%除梗され、1階にある空圧式圧搾機でプレスし、地下のタンクへ葡萄果汁が運ばれます。
この間の葡萄の移送はすべて重力によって行われます。
そして醗酵前に果汁を冷やし、不純物を取り除くための澱引きを密に行います。
醗酵、熟成はステンレスと樽で行われ、純正培養酵母が使われます。
320ℓと620ℓの大きさと型の違う2種類の樽を使用し、澱に触れる面積の違いによって味わいにも違いを出し、これをアサンブラージュします。

このワインは

「アステロイド」は3haをやや超える土地にあります。
アステロイドは、アメリカの枝を接木されていない樹のブドウで作られています。
それは脆弱で永久的な監視が必要です。
実際にはサン=ローラン=ラベイという別の村に近いですが、プイィ・フュメ地帯に含まれます。
土壌は、ルーディアン粘土(chailleroulée)とも呼ばれます。
ぶどう畑の真ん中には、電気を作るのではなく、必要に応じて畑の上に空気の循環を強制する風車があります。
凍結の危険があるとき、ストーブが下に持ち込まれ、風車が暖かい空気をぶどう園に送り込みます。

テイスティング

濃い黄金色。
まず感じられるのは柑橘系の爽やかな香りで、柑橘やスパイスのノートが続きます。
これらの香りは非常にリッチで、ワインの奥深さを感じさせます。
さらに、白い花のような優雅な香りも漂い、全体的に非常にエレガントです。
熟した果実のニュアンスがあり、特にフレッシュな柑橘類とりんご、洋梨のアロマが豊かに広がります。
これらの香りは時間が経っても変わらず、余韻として長く楽しむことができます。
豊かなミネラル感が口中に広がり、その後に続く酸味が爽やかさを加えます。
この酸味は程よく、ワイン全体のバランスを保ちつつ、心地よい清涼感をもたらします。
熟した果実の風味が豊かに感じられ、特にりんごや洋梨、柑橘類のフレーバーが際立ちます。
これに加えて、ピーチやバニラの微細なニュアンスも感じられ、複雑で奥行きのある味わいとなっています。
また、このワインは口中でのテクスチャーが非常に滑らかで、丸みを帯びています。
酸味と果実味のバランスが絶妙で、飲み口が非常に心地よいです。
フィニッシュは非常に長く、力強く、かつクリスタルのような純粋さがあり、余韻にはヘーゼルナッツの香ばしさが感じられます。
飲んでみたかったワイン上位に入る。
飲んでみたいワインがまた1つ消えるのは嬉しいような悲しいような。

飲んだ日:2017-10-14
飲んだ場所:恵比寿ガーデンカフェ
価格:168,000円(当時)
インポーター:フィラディス

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