マルサネにある美味しいキュヴェ、サン・チュルバン。
香りが開くまで時間がかかるやや気難しいワインでした。
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ワインデータ
ワイン名:Marsannay Cuvée Saint Urbain Rouge
生産地:France > Bourgogne > Côte de Nuits > Marsannay
生産者:Dom. Jean Fournier ドメーヌ・ジャン・フルニエ
品種:ピノ・ノワール
スタイル:赤ワイン
ワイナリー
ルイ13世の時代の文献にマルサネ村の栽培家として記述されているフルニエ家。
2003年に父ジャン氏よりドメーヌ運営を引き継いだローラン・フルニエ氏は海外で学んだ経験を持つローラン氏が目指すのは、原点回帰、ブルゴーニュ古来の自然な栽培・醸造方法。
1993年よりリュット・レゾネを行っていた畑にビオロジーを導入、少しづつ広げ、現在は100%ビオロジックへ転換。
マルサネ村中心に16ha所有する内、10haが樹齢40年以上という恵まれた高樹齢のぶどうを元に、丁寧な畑仕事で終了を押さえ、多彩なテロワールと収穫年の特徴を忠実に表現することを主眼とします。(インポーター)
このワインは
コート・ド・ニュイの最北端のワイン生産地域であるマルサネは1930年代にINAOが最初にAOCを区切ったときに見落とされていました。
この地域は1987年にようやくアペラシオンを獲得し、生産者が岩の多い石灰岩と泥灰土テロワールにふさわしいと認められました。
マルサネは、赤ワイン、白ワイン、ロゼワインのAOCステータスを持っているという点で、独特の特徴を持っています。
ドメーヌ・ジャン・フルニエは、17世紀初頭のルイ13世の治世にまでさかのぼり、マルサネで最も古いワイナリーの1つになっています。
現在、ドメーヌの16haは、ジャンの息子であるダイナミックな若きローラン・フルニエによって支えられています。
彼はブドウ畑を有機農業に転換し、2008年からエコサールの認定を受けています。
古いブドウの木はドメーヌ全体に見られ、広大な純度とフルニエのワインのフィネスに貢献しています。
テイスティング
深いルビー色から紫色がかったトーンまで、美しい色合いを見せます。
香りが開くまでに少し時間がかかるものの、待つ価値があります。
まずカシスのフレッシュな香りが広がり、次第にプラムやブラックチェリーといった黒系果実の濃厚なアロマが感じられます。
さらに、ほのかなペッパーや湿ったグラッシーのニュアンスも加わり、複雑さを増します。
これらの香りはワインが持つ多層的な性格を示し、時間と共にその魅力を一層引き出します。
酸味とタンニンがやや強めですが、そのバランスは絶妙で、全体として調和が取れています。
口に含むと、ジューシーなブルーベリーやブラックチェリーの豊かな果実味が広がり、赤いチェリーの爽やかな酸味も感じられます。
さらに、アーシーな湿った風味やほのかなペッパーのスパイスがアクセントとなり、味わいに深みを加えています。
長いミネラル感のあるフィニッシュが続き、再び果実とスパイスの風味が口中に広がります。
大きな驚きや感動は無いのですが、無難に美味しい。
でも無難に美味しいというワインが意外に少ないのでありがたい一本。
飲んだ日:2018-05-03
飲んだ場所:忍者屋敷
買った日:不明
買った場所:不明
価格:4,500円
インポーター:テラヴェール