飲んだワイン アーラー/ソーヴィニヨン・ブラン2018 7点
ニュージーランドでワイン作りをしているグリーン・ソングスの小山浩平氏が2019年からワインメーカーとして加わっており、エレガント系になったアーラーですが、これはそれ以前のもの。
富乃宝山で有名な西酒販株式会社が現在はオーナーとなっている。

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ワインデータ
ワイン名:Sauvignon Blanc
生産地:New Zealand > North Island > Wairarapa > Gladstone
生産者:Urlar (アーラー)
品種:Sauvignon Blanc (ソーヴィニヨン・ブラン)
スタイル:White Wine
ワイナリー
経済的・環境的な持続可能性の追求が、アーラーの原動力となっています。
これらの取り組みにより、土壌に生命力を与え、バランスの取れた持続可能な形でブドウ園を管理しています。
この取り組みには、有機コンポスト堆肥や液肥の利用や、植物の生物多様性の向上への取り組みが含まれています。
バイオダイナミック農法を活用し、太陽、月、天体などの動きの影響を考慮した作業を行います。
この取り組みは高い評価を受けています。
私たちは、土壌に悪い影響を与えることなく、美しくクリーンな香りと味わいを持つ、「うまい」ワインと胸を張れるワイン造りをおこなっています。
栽培醸造責任者 小山 浩平
東京大学卒業後、東京、ロンドンなどの金融機関で11年間働き、赴任先のロンドンでワインに目覚める。
理想のワイン造りを求めて、家族でニュージーランドに移住。
南半球で最も古い農業学校であり、そして世界的な研究機関としても名高い「リンカーン大学」で学び、ブドウ栽培・ワイン醸造学科を首席で卒業。
デュモル(米国カリフォルニア・ロシアンリヴァー)やベル・ヒル、マッディ・ウォーター/グレイストーン (ニュージーランド・ワイパラ)などで栽培醸造経験を積んだ後、ネルソン近郊のパーマカルチャーエコビレッジ内でブドウ栽培・ワイン造りを開始。
栽培から醸造までの全てを自身で管理する栽培醸造家として注目されてきた。
アーラーでは栽培醸造総責任者としてチームを率い、アーラーの大地から生み出される最高のワインとストーリーをお客様にお届けする
アーラーワインは自然環境が持つ魅力を余すことなく香りと味わいに反映したものです。
調和の取れた生き生きとした香りのソーヴィニヨン・ブラン、リースリング、 ピノ・グリ、そして力強く大地感に溢れるピノ・ノワールとさまざまなワインを揃えています。
31haの自社単一畑は、古くから水はけの良い自由排水の土壌に面していて、7年ごとに樹間の輪作を行うことで、 生物多様性に満ちた健康な土壌を維持しています。
樹間には毎年様々な植物や野の花を植えています。
ソバ、ルピナス、イラクサ、 タンポポ、ノコギリソウなどの花は益虫を呼び寄せ、健康なブドウ樹の維持に寄与します。
このワインは
地域:ワイララパ州 グラッドストーン 100%
品種:ソーヴィニヨン・ブラン 100%
畑:アーラー・エステート
土壌:古代の排水性に優れた沖積土壌
収穫時の糖度(ブリックス):23〜23.5
醸造:ブドウはフレーバーと果皮の成熟度に応じて収穫されました。畑本来の果実のピュアな風味を表現するため、ワインの大部分はステンレスタンクで発酵。25%は古樽で発酵させ、さらに一部は果皮ごと発酵させることで、スパイシーなアロマとテクスチャーを加えています。この組み合わせにより、アーラルのテロワールを存分に表現する品種の個性豊かなワインが生まれます。
色調:淡いグリーンがかったストローイエロー
香り:スパイスを帯びたハチミツやフローラルのニュアンス
味わい:グアバ、パッションフルーツ、エルダーフラワー
熟成可能期間:5〜10年
分析値:pH 3.1
総酸度(TA):6.9 g/L
アルコール度数:14%
残糖:0 g/L
テイスティング
澄んだレモンイエローからストローイエローの輝きが差し込み、その表情は若々しくも洗練され、これから訪れる体験への期待感を高めます。
香りは多層的かつ奥行きがあり、最初に感じられるのはグレープフルーツやライムといった柑橘系のフレッシュなアロマ。
そこにパッションフルーツやトロピカルフルーツの瑞々しさが加わり、鮮やかな印象を描き出します。
さらに完熟したリンゴや洋梨、白桃、カリンのふくよかな香りが次第に顔を出し、時間の経過とともに香りが豊かに変化していきます。
その背景にはハーブやグリーンアスパラガス、カットグラス、ネトル、そしてほのかに青ピーマンを思わせる清々しいニュアンスが重なり、心地よい清涼感を添えています。
ミネラルや火打ち石を思わせるトーンも感じられ、単なる果実の華やかさにとどまらず、複雑で立体的な香りの世界を楽しむことができます。
口に含むと、その印象は一層鮮明になります。
はつらつとした酸がワイン全体を引き締めながらも、タイトすぎることなく、果実由来のジューシーさと見事に調和しています。
グレープフルーツやパッションフルーツの瑞々しい果実味が広がり、そこに青リンゴやグーズベリー、ライムの爽やかさが加わり、清涼感あふれる余韻をもたらします。
さらに、ハーブやミネラルのニュアンスが骨格を与え、奥行きと複雑さを引き立てています。
味わいは凝縮感がありながらも軽やかで、飲み進めるたびに新しい表情を見せてくれます。
全体としてはロワールのソーヴィニヨンを思わせる上品なスタイルに、ニュージーランドらしい豊かな果実感とリッチさが重なった印象です。
飲んだ日:2019-06-03
価格:2,800円
インポーター:GRN