飲んだワイン アンリ・ジロー/エスプリ・ド・ジローN.V. 7点

最終更新日

久しぶりに飲んだ作り手。

上手に作ってくる感じです。

 

ワインデータ

ワイン名:Esprit de Giraud
生産地:France > Champagne > Vallée de la Marne > Aÿ
生産者:Henri Giraud (アンリ・ジロー)
品種:Pinot Noir (ピノ・ノワール), Chardonnay (シャルドネ)
スタイル:Sparkling Wine(White)

ワイナリー

アンリ4世と彼の子孫の同世代であるエマート家は、17世紀初頭にアイ村に定住しました。
彼らの歴史はそこで根付き、18世紀以降のシャンパンに関する重大な歴史的出来事と密接に関係してきました。

20世紀の初めに、ヴァレ・ド・ラ・マルヌに赴いたレオン・ジローはミス・エマートと結婚した。
彼はフィロキセラによって破壊された壮大なワイナリーのブドウ畑を再建しました。
これを達成するために、彼は最新の技術を使用しました。
特定のアメリカのつるから取られた挿し木へのつる(ヴィティス・ヴィニフェラ)の接ぎ木を使用しました。

今日、第12世代のジロー・エマート家は、クロード・ジローの一員として、家族経営のワイナリーを担当しています。

このワインは

アンリ・ジローのセラーマスター セバスチャン・ル・ゴルヴェは、アンリ・ジローの精神ともいえるエスプリ・ナチュールをより洗練させる方法を探し、様々なアプローチを実験的に行ってきた。
その妥協なき追求は醸造だけでなく当然栽培方法にもおよび、特に多くの生産者を悩ませる近年の気候変動や厳しい干ばつといった危機的要因への対策として、自ら自然に適応する自律的で環境応答型の高品質ブドウに育てるべきという、困難ではあるが王道の理論を信じて栽培方法の改良を続けた。
トリプルゼロ(殺虫剤ゼロ、除草剤ゼロ、防カビ剤ゼロ)の先駆者でもあるアンリ・ジローの畑は、いまや他では見られない素晴らしい畑となっている。
また彼らの得意とする樽使いでは、アルゴンヌの森でも特に上質なオークが育つエリア「シャトリス」産のオーク樽の巧みな調整が重要なポイントとなった。
シャトリスの樽の最も顕著な特殊性は、ワインの中の隠れた緊張感を表出させる点にある。

30年以上にわたる継続的な改良により、エスプリ・ナチュールが彼の考える理想に達したと確信したセバスチャンは、ボトルとラベルのデザインを一新し「エスプリ・ナチュール G」としてリリースする判断をした。
深い陰影を奥に秘め、純粋さがより際立つこの新しい「エスプリ・ナチュール G」は、アンリ・ジローがアンリ・ジローであり続けるために進化したことを証明する、新スタイルのエスプリ・ナチュールである。

ピノ・ノワール80%、シャルドネ20%

長年にわたる改良の集大成として、新ラベルでリリースされた、新スタイルのスタンダードキュヴェ。
グランクリュ Aÿ産ブドウ1/3、アルゴンヌ産木樽100%で醸造。
特に上質な樫が育つ区画「シャトリス」の樽材を巧みに調整したことが味わいのポイントとなった。
ドザージュは4~5g/lに削減。
パーペチュアルリザーブ比率1/3。
トリプルゼロ(殺虫剤、除草剤、防カビ剤すべてゼロ)の上質な畑で育ったブドウのエッセンスが凝縮し、深い陰影を作る。
ナチュールとはいわゆるヴァン・ナチュール(自然派ワイン)やブリュット・ナチュール(ドザージュゼロ)ではなく、自然と共存しシャンパーニュ造りに取り組むという信条を表す。

テイスティング

透明感のある淡いゴールド。
繊細な泡が美しく立ち上がり、その持続性のある泡立ちは、ワインの上質さと丁寧な醸造工程を想像させてくれます。
香りは実に多層的で、豊かな表情を見せてくれます。
まず香り立つのは、スライスしたパイナップルやグレープフルーツのような爽やかな柑橘のアロマ。
それに続いて、白桃や洋梨、熟したリンゴといった白果実の香りがやさしく広がります。
さらに深く吸い込むと、バニラやスパイス、蜂蜜、バタークリーム、ブリオッシュといった芳醇な甘やかな要素が立ち現れ、トーストやほんのりとした石灰、ミネラルのニュアンスが全体を引き締めています。
白い花の華やかな香りやイチゴのパティスリーのようなチャーミングなトーンも重なり、まさに香りの芸術といえるほどの複雑さを湛えています。
味わいは、まずクリーミーな口当たりが印象的で、繊細な泡が舌の上でやさしく弾けます。
酸は心地よく伸びやかで、全体にフレッシュな印象をもたらしながら、ピノ・ノワール由来の凝縮感ある果実味としっかりとした骨格が調和しています。
ほんのりと甘みを感じるオフドライなスタイルで、カラメルをまとったパイナップルやストロベリー、マンダリンオレンジ、レモンピール、りんごの皮などが織りなす豊かな味わいが、口の中に次々と広がります。
余韻はミディアムプラスで、繊細ながら印象的な果実の風味とミネラル感が美しく続きます。

飲んだ日:2025-03-25
飲んだ場所:ヴィンテージイン
価格:13,200円
インポーター:KFWアンリジロー

wineninja

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