飲んだワイン マグヴィスワイナリー/K537 N.V. 7点

元々は半導体の会社であった株式会社塩山製作所ことマグヴィスワイナリー。
商品名は全てアルファベットと3ケタの数字によって表されます。
そんなところも半導体メーカーらしい。
|
ワインデータ
ワイン名:K537 GI Yamanashi
生産地:Japan > Yamanashi
生産者:MGVs ワイナリー(株式会社塩山製作所) (マグヴィス)
品種:Koshu (甲州)
スタイル:Sparkling Wine(White)
ワイナリー
山梨県勝沼地区の日川のほとりに点在するぶどう畑と醸造所。
心地よい風の通り道に位置するぶどう畑は水はけがよく、太陽の光をいっぱい浴びて成長した、香りのよいぶどうが豊かに実ります。
そして勝沼地区だけではなく、同じ山梨県内でも地域によって、それぞれに味わい深いぶどうが出来上がります。
ぶどう畑の環境に合わせて的確なタイミングで摘み取り、この土地の気候風土の恵みをそのままに、畑ごとにワインを醸造し、素直な味わいをお届けしたい。
土地と正面から向き合い、この土地でしかできないぶどうの味そのもののワインを愉しみたい。
シンプルなことを実践することが、実り豊かな土地を未来につなげることになると考えています。
このワインは
私たちの白ワインは、甲州ぶどうから造ります。
甲州ぶどうは勝沼町で古くから栽培されている日本独自の品種で、熟すると果房が藤色になります。
この果汁は、緑がかった白色ですが、空気に触れて、酸化されると褐色に変色しやすいのです。
できるだけ空気に触れないようにして、きれいな果汁を得ることが重要です。
K:品種:甲州
5:収穫地:山梨県(GI Yamanashi)
3:仕込み・原料処理方法:フリーラン+プレス混合。自然に流出する一番果汁と加圧圧搾した果汁の混合
7:製造方法:タンク内二次発酵(発泡ワイン)スティルワインをタンク内で二次発酵(シャルマ方式)
テイスティング
透明感のある美しい淡いイエロー。
泡立ちは比較的穏やかで、グラスの中に静かに立ち上る気泡が、優雅なひとときを演出します。
香りは穏やかでありながらも、層のある複雑なニュアンスが広がります。
まず感じられるのは、熟した青リンゴや洋梨のフルーティーなアロマ。そこに花梨やグレープフルーツピールのような爽やかな柑橘の香りが重なり、清々しい印象を与えます。
ほんのりと漂うイーストのニュアンスが全体を包み込み、香りの豊潤さと気品を引き立てています。
口に含むと、まず立ち上がるのはきめ細やかな酸味。
とてもドライな仕上がりながらも、果実の持つ自然な甘みが優しく広がり、心地よいバランスを保っています。
リンゴの蜜のような甘酸っぱさがふわりと口中に広がり、続いてハーブやグレープフルーツの皮を想わせる上品な苦味がアクセントとなって、味わい全体を引き締めてくれます。
後味には塩味やミネラル感があり、すっきりとした余韻が長く続きます。
程よい果実味と柔らかな泡、そしてキレの良い酸のバランスが美しく、食中酒としても非常に優秀な1本です。
飲んだ日:2024-05-26
飲んだ場所:蔵出しワインバー
価格:4,510円