飲んだワイン ワインづくり研究所/甲州B2023 8点

最終更新日

以前から建物自体がお洒落で気になっていたワイナリー。

甲州なのに香りも味わいもしっかりで驚き。

 

ワインデータ

ワイン名:KOSHU B
生産地:Japan > Yamanashi
生産者:ワインづくり研究所 (シンワフーズケミカル株式会社)
品種:Koshu (甲州)
スタイル:White Wine

ワイナリー

シンワフーズケミカル株式会社 ワインづくり研究所は、2022年から醸造を開始した山梨県山梨市のワイナリーです。
本業はワイン用醸造資材や機械を輸入販売している商社ですが、自社で取り扱う醸造機械や資材を実際に使用し実証実験することで、その使用感や効果を提案するという目的のためワイナリーを設立しました。
毎年テーマを設け研究を行ったワインを300ml瓶にてワイナリー直売限定で販売しております。

このワインは

第12回サクラアワード2025 ゴールド賞受賞!
2023 年山梨県産甲州100%使用。
いくつかの異なる醸造方法のワインを適切な比率でブレンドしました。
骨格がしっかりとした飲み心地の良い白ワインです。
軽く冷やしてからお飲みください。
ワイン名のBはブレンドを意味しています。

甲州ブドウのフリーラン果汁とプレス果汁を分け、フリーラン果汁にはペクチナーゼを、プレス果汁はペクチナーゼに加えベントナイトとえぐみを緩和する程度のPVPPを添加し、デブルバージュ。
フリーラン果汁は2種類のタンクに分け、それぞれ別々の酵母で発酵。
フリーラン果汁では通常のワイン酵母(Saccharomyces cerevisiae)と自然発酵で生起し得るNon-Saccharomyces 属酵母によるコ・ファーメンテーション(共発酵)を行い複雑性を持たせたワインと、赤ワイン醸造で人気があり、口中の厚みや粘性に寄与するグリセロールを比較的多く生産するAWRI 796 という酵母を使用したワインを醸造。
プレス果汁では複雑性のある香りや厚みを付与するAWRI Zeviiという酵母を使用。

発酵開始時にMauriferm Activator(不活性酵母)と少量の窒素源を添加し、スムーズな発酵を促す。
発酵が1/3程度進んだところでMauriferm Gold(複合栄養剤)を中心に窒素源を添加。発酵温度は約18℃。
発酵終了と同時にオリ引きを行い、亜硫酸を添加。適宜オリ引きを実施し、春先にそれぞれのワインを適切な比率でブレンド。
酒石安定化のための冷却処理後、最終濾過0.45µmで瓶詰。

ブレンド前のワインは300mLの瓶で甲州4(コ・ファーメンテーション)、甲州5(AWRI 796)、甲州6(プレス果汁, AWRI Zevii)としてワイナリー売店で販売しております。
同じ果汁を異なる酵母で発酵させたらどんな味になるのか、あるいはプレス果汁だけで醸造したワインについて気になる方は当社ワイナリーまでお越しください。

テイスティング

淡いゴールドにほんのりと緑がかったニュアンスが見え隠れします。
透明感がありながらも、しっかりとした輝きが感じられ、その美しさがワインの上質さを物語っています。
光を通すとさらに明るさが際立ち、エレガントな印象を与えます。
香りは非常に豊かで、まずレモンやカボスなどの爽やかな柑橘系の香りが広がります。
続いて、洋梨や黄桃、パイナップルといった熟した果実のアロマが顔を出し、フローラルな金木犀の香りがふんわりと包み込むように漂います。
さらに、ほのかに蜂蜜やトーストのような香ばしいニュアンスが加わり、香りに一層の深みと温かみを与えています。
口に含むと、まずフレッシュな果実味が広がり、甲州種らしいクリアな酸が心地よく感じられます。
柑橘の爽やかさに加え、熟した果実のやわらかい甘みが絶妙なバランスを生み出し、飲みごたえのある味わいに仕上がっています。
さらに、蜂蜜のようなまろやかさと、トーストのようなほのかなコクが余韻にかけて続き、口の中にやさしく広がります。
余韻は長く、厚みがありながらもキレのあるフィニッシュが印象的です。

飲んだ日:2025-02-28
飲んだ場所:オアシス
買った日:2024-10-19
買った場所:ワイナリー
価格:2,970円

wineninja

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