飲んだワイン マリー・エ・ピエール・ベネティエール/コンドリュー2003 7点

最終更新日

現在日本では手に入りにくくなっているといわれているコンドリュー。

富士吉田市の虎屋リカーに格安で眠っていた一品。

 

ワインデータ

ワイン名:Condrieu
生産地:France > Côtes du Rhône > Septentrional > Condrieu
生産者:Marie et Pierre Bénetière (マリー・エ・ピエール・ベネティエール)
品種:Viognier (ヴィオニエ)
スタイル:White Wine

ワイナリー

ピエール・ベネティエールのワインは、コート・ロティとコンドリューの中でもメジャーな作り手ではありません。
自分のワインを品評会に出すことなく、著名なワイン・ジャーナリストにサンプルを送るようなこともありません。
そんなことをするのではなく彼自身が喜びを感じるやり方とスタイルを持って見事なワインを造るのが信条だからです。
そんな彼のワインは今までは地元の店や口コミを通して、少しずつ知られるようになってきました。
生産量も800ケースととても少ないので、ワインは地元で消費する分でほとんどなくなっていました。
ベネティエールが1980年代後半に、花崗岩土壌のコート・ロティのコート・ブロンドのコンドリューと呼ばれる場所にの畑を買ったのがこのドメーヌの始まりでした。
また、彼はあのギガルのテュルクの畑も相続しました。
この畑はシスト土壌のため、花崗岩土壌に比べより筋肉質なワインとなります。
一方彼のコンドリューの畑は、コンドリューのすぐ南のヴェランにあるティナルと呼ばれるところにあり、軽い花崗岩土壌で形成されています。
以前はコンドリューの川の対岸の自宅のガレージでワインを造っていましたが、現在はコンドリューにある小さな醸造所でワイン造りをしています。
また、彼のワインにはごく少量の亜硫酸を使用しています。

このワインは

ローヌ・ヴァレーでワイン造りを始めたのは(フランスでは)ごく最近のことだが、この仙人のようなヴィニュロンは、無駄のないピュアでアロマティックなスタイルで、シャトー・グリレ(当然のことながら、彼らの区画はこの有名なワイナリーとアペラシオンのすぐ上にある)を彷彿とさせる傑出したコンドリューを造っている。
スモーキーなミネラルと火打石のアロマが加わり、この産地でよく見られる油っぽさをあまり感じることなく、ヴィオニエの素晴らしいアロマを残した、実に爽やかなスタイルとなっている。

テイスティング

深みのある黄金色が美しく輝きます。
時間とともに琥珀色へと変化し、その豊かな熟成を感じさせる色調が目を引きます。
やや粘性を感じさせる質感があり、グラスの縁にゆっくりと涙が残る様子も印象的です。
この外観だけでも、ワインの奥深い味わいが期待できることを予感させます。
香りの第一印象は、熟したトロピカルフルーツの芳醇なアロマ。
パイナップルやマンゴー、アプリコット、ネクタリンが贅沢に広がります。
そこに、オレンジマーマレードや甘い蜜のようなニュアンスが重なり、華やかさを演出します。
また、白い花やジャスミンのフローラルな香りが優雅に漂い、奥行きを生み出しています。
さらに、オークのほのかなバニラやナツメグ、シナモンといった甘やかなスパイスの香りが加わり、香り全体に温かみと洗練された印象をもたらしています。
口に含むと、トロピカルフルーツの凝縮された果実味が広がり、なめらかな舌触りとともにリッチな果実の甘さが心地よく感じられます。
しかし、その甘さは決して重くなく、爽やかな酸が美しく調和し、バランスの取れた味わいを生み出しています。
ミネラルのエッセンスがワイン全体に清涼感を与え、フィニッシュには心地よいドライな余韻が長く続きます。
柑橘類や白い花の風味が最後に優しく広がり、洗練された印象を残します。

飲んだ日:2025-02-17
飲んだ場所:ピザバーナポリ
買った日:2024-10-03
買った場所:虎屋リカー
価格:3,000円
インポーター:INA

wineninja

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