6種類ものホップを使用してかなり苦い味わいにしている。

日本ビールでこれだけしっかり苦みと余韻が長いビールは少ないので、気軽に飲める事が非常に嬉しい。

ビアデータ

ビール名:HOP HAVOC IMPERIAL PALE ALE
生産地:日本 静岡県
生産者:BAIRD BREWING COMPANY
アルコール:6.5%
IBU(苦さ 平均15~20):80
モルト:フロアモルテッドピルスナー、マリスオッター
ホップ:
タイプ:インペリアル ペール エール
価格:500円

ブリュワリー

彼らの夢は、1997年に動き始めた。
この年、ブライアンとさゆりベアードは東京での仕事を辞め、ビール醸造を学ぶためアメリカのクラフトビール・ルネッサンスの中心地であるアメリカ北西部へ向かった。
2000年友人や家族の協力を得てベアード・ブルーイング・カンパニーを設立。

ベアード・タップルーム沼津フィッシュマーケット、OPEN
スタッフだけでお客さんのいない店。
タップルームをオープンしてから半年、店は静まりかえり、地元の人にも知られていなかった。
生き残るためには、もっと資金が必要だとわかる。

ベアード・ブルーイング・カンパニーは、醸造免許を取得し、2001年1月、ベアード・タップルーム沼津フィッシュマーケットでベアードビールの販売を開始する。
他のブルワリーのビールと異なり、ベアードビールは無ろ過で2回発酵させている。そのうちの1回は充填後。
自然発泡のビールだから、キンキンに冷やさず一番おいしく味わえる温度で提供している。

“渇いている東京市場”でベアードビールの販売を拡大するために、2003年、醸造所の拡張に取りかかる。
ベアードビール・ブランドのアートワークの夜明けである。
開発したのは、グラフィック・デザイン・アーティスト西田栄子さん。
今も、全てのアートワークがエイコさんの手で情熱的に制作されている。

新しい設備で醸造を開始したのは2006年1月1日。
その日は偶然にも、ベアード・タップルーム沼津フィッシュマーケットでベアードビールがデビューしてから5年目の記念日だった。
振り返ると困難なことの多かった5年だったが、一歩ずつ着実に進歩し続けてきた。
幸運にも、駿河ビール所有だった中古の1000L醸造設備を手に入れることができた。

ベアードビールの最初のコンテナが2008年アメリカへ旅立ち、輸出という冒険旅行が始まる。
その後、輸出先のパートナーと提携し、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、香港などニッチなビール市場を開拓。
輸出先は、年々増え続けている。
5月、ベアード・タップルーム中目黒、OPEN
醸造量も余裕がもてるようになり、またタップルームを経営するノウハウも積み上げてきたので、東京地区でのタップルーム・ビジネスを拡大することを決定する。

2009年8月8月、ベアード・タップルーム原宿、OPEN
日本の居酒屋文化の代表・やきとりとベアードビールが楽しめる店。
和と洋を組み合わせたユニークなコンセプトが人気だ。
横浜馬車道にベアード・タップルーム、OPEN
関東で初めての、本格的アメリカン・スタイルのBBQが楽しめる店として2011年1月、オープン。
大きく赤くペイントされたJ&R製Smoke-Master Ovenがはるばるテキサス州メスキートから届いた。

2013年修善寺の新しい醸造所。
3年もの月日をかけて、沼津とその周辺を探し続け彼らの未来にふさわしい場所をついに見つけることができた。

 

このビールは

ホップのフレーバー、アロマ、苦み、全てが主張していながら、調和も取れている。
フルーツやハーブ、スパイスなどの個性が複雑に混在している。

ホップの仲間達が愉快に大いに楽しんでいる姿を想像してみてください。
このパーティには、モルトも酵母も水も誘われていません。
ホップのみ!このパーティは、そしてこのビールも、ホップ狂(HAVOC)のためのもの!
漢字はこの大騒ぎを現す「混乱」を用いた。

ホップハボックは、初期比重はストロングペールエール並みで、アルコール度数は IPA、苦みの指数は(ドライホップアロマも同様)インペリアル IPA と同等である。
そのため、これはそのすべてを合わせたハイブリッドスタイルといった感じだ。
私達はこれをインペリアルペールエールと呼ぶ。
これに使用したホップは、すべてピリッと刺激の強いタイプばかりだ。
私は、よりユニークで複雑なホップの個性を引き出すため、数種類のホップをブレンドするのがとても好きである。
ホップハボックは、全 6種類のホップを使いトリプルドライホップされているため、アロマにもホップの個性が強く表れている。
そして更に充填の際には発酵のピーク状態にある麦汁を加える(今回はライジングサンペールエール)クロイズンという製法を用いた。
この最後のステップにより、ビールはよりいきいきと進化し、ホップの個性も刺激的でフレッシュな状態を保持した。

テイスティング

薄薄々濁り黄金色。
香りは控えめ。
薄くだが重い柑橘系の香り。
苦味はかなり強い。
余韻は長い。
苦味しっかりで美味しい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

error: Content is protected !!