イチローズモルトの樽を使用したインペリアル・スタウト。

樽の香りがしっかりで酸味があり、非常に濃厚。
木材の香りのするビール。

ビールデータ

ビール名:TAKASHI ICHIRO
生産地:日本
生産者:TAMAMURA HONTEN Co.
アルコール:13%
IBU(苦さ 平均15~20):81.5
モルト:
ホップ:
タイプ:インペリアル・スタウト
価格:935円
インポーター:

ブリュワリー

清酒『縁喜』の酒蔵は、北信州は志賀高原の麓にございます。
初代喜惣治が、この地に創業したのが文化ニ年(1805年)、屋号の玉村は、初代が酒造りの修行をした上州玉村(現在の群馬県佐波郡玉村町)にちなんだものです。
山紫水明なこの地の清冽な水、清澄な空気、寒冷な気温の中で醸し出された酒は、約210年余の長きに亘り、多くの方々に愛され、育てていただいてまいりました。

今でこそ、スキーヤーのメッカとして全国に有名な志賀高原も、その昔は松代藩に属した未開の地であり、御用係として奥山林の調査を命ぜられた佐久間象山が、「星の井(当時の銘柄名)」の酒九樽を、氏神様(天川神社)に献上して無事を祈った程でした。
その後、旧草津街道として旅人の往来も増え湯治場(湯田中・渋温泉郷)のお酒としても親しまれて参りました。
明治40年には、明治天皇御用品として宮内省お買い上げを賜り、その後大正天皇御大典を機に、銘柄を「星の井」から当主喜惣治の名にちなんで「縁喜」に改めました。
また、当家では、新嘗祭の献上米を大正14年に御共進した実績があり、現在はその水田で収穫された美山錦が酒造りに使用されています。
これからも、均質化のすすむ地方の、万人受けする酒ではなく、個性ある田舎の、個性ある酒を、丹念に適正規模つくり、目の届く範囲で、責任をもってお届けしたいと思います。
小さくても、味は全国トップの水準を目指し、この酒を飲むためにもここに来たいと思っていただける酒をつくることによって、地域の魅力向上に貢献して参りたいと思います。

このビールは

名前の通り、Takashi Imperial Stout を、イチローズモルトさんの樽で熟成。
二人の名前を呼び捨てで申し訳ないような気がするといいながらも再登場です。
今回は、62ヶ月、21ヶ月、11ヶ月間の樽熟成を経た9樽をブレンド。
加重平均では、19ヶ月熟成です。
13.0%、IBU81.5。
Takashi Imperial Stout は、ぼくらにとっても思い入れの強いビールなのですが、もはや、「”Takashi” ってなに?」って人も多いかも。
名前の由来は、こちら
正しい発音については、こちら
実は、Takashi Imperial Stout は、前回を最後に、全てを樽熟成することにしましたので、素のままの「たかしくん」の発売はありません。
ベースのビールも大好きで残念ではあるのですが、いつかリリースできるようになればいいなと思ったりもしています。
というわけで、かわりに、この TAKASHI ICHIRO は、最低年に一回以上、いままで以上の本数をご用意していくつもりです。
ローストとウイスキーの香り。
グラスに注ぐと、トロッとした粘度を感じます。
かなりのハイアルコールではありますが、長期の熟成により、固いアルコール感はなく、むしろアルコールを感じなくらいのまろやかな仕上がり。
とはいえ、もとの「たかし君」が、インペリアルスタウトとしてはかなりホッピーでやんちゃなビールなので、若々しさや、ドライさも感じます。
ダークなチョコレートに、プルーンやレーズン、ベリーのようなフルーティーな、ホップ由来の柑橘感もあわさって、かなり複雑濃厚な感じ。
フィニッシュには、イチローズモルトさんのウィスキー感もしっかり。
最近流行の、甘~いデザートスタウトみたいなものとは、全然違う仕上がり。
いままで何度もリリースしてきましたが、今回は相当いい出来なのではと思います。
生ハムやサラミ、パテやチーズ、ドライフルーツなんかを盛り合わせて、ゆっくり楽しむにはすごくいいのではと。
焚き火なんかあったら、さらに最高です。
思い入れの強い、特別な1本。
どうぞよろしくお願いします!

テイスティング

漆黒。
アルコール感がすごい香り。
酸を少し感じるコーヒーとアルコールの香り。
旨みのなさそうなバルサミコっぽい香りも。
まあ、酸ですね。
味わいは木っぽい。
樽の香りがかなりしっかり付いている。
上質の木材を嗅いだ時の様な香りが鼻を抜ける。
これは面白い。

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