山梨に居ても中々出会わないワイナリーの一つで、2021年から自家醸造の「室伏ワイナリー」を名乗っています。

自然派大好きっ子が泣いて喜ぶワイナリーの一つ。

 

ワインデータ

ワイン名:K23HR-AK-88
生産地:Japan > Yamanashi
生産者:共栄堂
品種:Cabernet Sauvignon (カベルネ・ソーヴィニヨン), Koshu (甲州)
スタイル:Red Wine

ワイナリー

共栄堂という名前は、元四恩醸造の醸造責任者、小林剛士の実家が営む「よろず屋」の屋号。
「共に栄える」という文字に込められた理念は、ブドウ栽培・ワイン醸造をすることで、山梨の農業全体の下支えをしたいという小林の思いと通底しています。

共栄堂が企画したワインの商品名は記号や数字の配列で表記されておりますが、これは文字から得られる固定概念を一旦外して、自由にワインを楽しんでほしいという思いが込められています。
山梨市・甲州市の自社畑のほか、山梨にある6軒のブドウ生産者から造られています。

このワインは

2023年ヴィンテージのテーマは「Bespoke」です。
テーラーに於いて注文する誂服を「Bespoke Suits」と呼びます。
お客様と話し合いながら相談しながら注文するため「Be-spoken」が由来とも言われております。
今回のエチケット制作を通じて、山梨に拠点を構えるオーダーメイド専門店「JOKERS TAILOR」のスーツとワイン造りの間にも「Bespoke」な共通点を感じることができました。
素材を大切にし、製法にこだわり、実際に試着して改良し、最高の誂品をつくり、お客様の笑顔を創造する。
ただモノを提供するだけでなく、その先にある喜びにフォーカスしたいと考える、JOKERS TAILORのものづくりを紹介します。
https://jokerstailor.com/

「裁断」
チャコで曲線を描かれた生地、裁ち鋏、針山、メジャー、様々な道具の力を借りて創り上げていきます。
平面の生地から立体のスーツになるまでにはとても多くの工程を重ねています。
Photo:Tadahiro Fujihara (Fil.Graphic)

カベルネソーヴィニヨンは、3週間程低温でピジャージュにて醸し発酵。
甲州種は同様の低温で醸し、2:3の割合でブレンドしています。

おおむね中樽で約1か月熟成。

テイスティング

このワインは、明るいルビー色が印象的で、自然派のエッセンスを感じさせる濁りを持っています。
香りは非常に繊細で、まず還元香の後にベリーのようなさっぱりとしたフルーツの香りが立ち上ります。
次に、梅の風味がほのかに感じられ、全体として落ち着きのある自然派特有の香りに仕上がっています。
香り全体が非常に調和が取れており、フレッシュさと穏やかさが共存するバランスの良いアロマが楽しめます。
味わいは、軽やかな甘さと柔らかい酸味が口の中に広がり、非常に優雅な印象を与えます。
タンニンは控えめで、口当たりが非常に滑らかです。
若々しいフレッシュな味わいがありながらも、心地よい深みも感じられ、全体的にバランスが取れています。
後味には、僅かにブドウの果皮の様な渋さのある印象が残り、飲み終わった後も心地よい余韻が続きます。

飲んだ日:2024-08-08
飲んだ場所:池田屋
価格:2,420円

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