甜茶を使用するという中々面白いビール。

味わいというか基本の考え方がブリュードッグのオーバーワークスと同じ自然派系なので、当然酸がしっかりの味わい。

 

ビアデータ

ビール名:OFF TRAIL #10 Perfect TEN
生産地:日本 山梨県
生産者:FAR YEAST
アルコール:9.5%
IBU(苦さ 平均15~20):
モルト:麦芽
ホップ:
タイプ:ウィートストロングエール
価格:500円

ブリュワリー

ビールは数千年前から愛飲され、世界各地で文化に根ざして発展してきました。
ところが前世紀に起こった工業化は、ビール飲料を世界中に普及させることには成功したものの、その一方でビール自体に「黄色い炭酸飲料」という画一的でモノトーンな印象を与える事になってしまいました。
その結果ビールは、造り手の哲学や創意工夫によってではなく、一つの商品に投下されるプロモーション費用の大きさが重要となってくる大量生産品になり、ワインや日本酒と比べると多様性のないお酒に成り下がってしまいました。

1970年代からじわじわと起こった「クラフトビール」というムーブメントは、モノトーン化してしまったビールをもう一度大衆の手に取り戻し、多種多様なビールを楽しむための動きとも言えます。
当社は個性あふれるビールを世界中に届けることで、ビールに多様性を取り戻し、「民主化していく」ことをミッションとして活動しています。

このビールは

『Off Trail』は、「馨和 KAGUA」「Far Yeast」の2ブランドに続く取り組みとして2019年11月に誕生した、クラフトビールの新たな可能性にチャレンジするブランドです。
「しっかりと舗装された道路」から一線を画し“Off Trail”=「舗装されていない道」を突き進むイメージから命名されました。
ビール酵母以外の微生物を活かすことによりリッチで複雑な香りを生成するために、ワインや日本酒、ウイスキーに使われた樽でビールを熟成させるバレルエイジイングの手法によってビールを造っています。
ベースとなるビールの個性に合わせて、ぶどうや桃といった季節のフルーツ、地域の特産品をブレンドすることでユニークなフレーバーに挑戦しています。

第10弾となる「Perfect TEN」は、オークとアカシアの樽で17か月間熟成させた後、甜茶とブレンドして完成しました。
ブレンドを通して、ベースのビールが持つフルーティーさ、ウッディさ、ファンキーさ、そしてモルティな味わいに、深みのある土の香り、甘草のスパイス、ほのかに感じるパイプタバコの香り、甜茶特有の甘みのある味わいを加えました。

「Perfect TEN」 の“TEN”はブレンドに使用した「テンチャ(甜茶)」の発音とOff Trailシリーズ第“10“弾をかけたところに由来があります。
また、昨年はコロナウィルスの影響でほとんどのビールコンペティションがキャンセルとなり、Offtrailの作品を評価していただく場がありませんでした。
いっそのこと自分たちで評価をつけてしまおう、という想いから“Perfect TEN(10)”(10点満点!)と名付けました。

皆様にもこのビールを味わっていただき、私たちと同じように「満点!」と感じていただけたら、大変嬉しく思います。

テイスティング

濁りブラウン。
酸を想起させる腐敗臭がかった香り…ブレタノマイセス酵母も相変わらず使用されているのだろうか。
アルコール感を強く感じる味わい。
苦味よりも酸とアルコールが幅を効かせる。
これは自然派大好きっ子じゃないとファンになれない。

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