バレンタイン向けに発売したと思われるチョコレート・デュンケル。
香りも口に含んだ時もとてもチョコレートっぽいのですが、味わいは結構ドライで甘さはありません。
この時期のチョコレート・スタウトとは全く違うコンセプトで面白いビールだと思います。
ビアデータ
ビール名:CHOCOLATE DUNKEL
生産地:日本 埼玉県
生産者:KYODO SHOJI COEDO BREWERY × DANDELION CHOCOLATE
アルコール:5.5%
初期比重:
IBU(苦さ 平均15~20):22
モルト:麦芽
ホップ:
タイプ:チョコレート・デュンケル
価格:950円
インポーター:
ブリュワリー
COEDOの母体である協同商事は、1970年代から「安心で安全で美味しい」をコンセプトに有機農業に取り組み、農の地、川越とともに歩んできました。
古くから川越には、土壌を健全に保つための「緑肥(=緑の肥料)」として麦を植えるという農法があります。現代の川越の農家の方々は土づくりのためと、麦は収穫せずに畑に鋤き込んでいました。
これを使ってビールをつくってみてはどうか?これがビール造りの着想の原点でした。
日本で独立した麦芽製造会社不在のなか、試行錯誤の末、川越の麦を麦芽にすることは断念しましたが、1996年、川越の大地で育まれたさつま芋を用いてビールを醸造することに成功しました。
この製品がコエドブルワリーが開発したはじめての製品※1であり現在の紅赤-Beniaka-につながるものです。
形などの理由から規格外品として廃棄をされてきた農産物をどのように有効活用するかというテーマが結実したものといえます。
川越の大地との関わりなくしてCOEDOは誕生していません。
私どもが農の一員として川越の地にいたことによる偶然と幸運に感謝しています。
※1 酒税法ではさつま芋がビールの原料として定義されていないため発泡酒となります。
1994年、規制緩和により小規模醸造に門戸が開かれ日本各地で「地ビール」が流行しました。
小規模なものづくりには修行を積んだ職人が必要です。しかし突如として誕生した地ビール業界では、職人不在のまま未熟な醸造技術で、「食品」ではなく「観光土産」として製品づくりを行う企業がほとんどでした。
当初は物珍しさも助けましたが、値段が高く、クセがあり、かならずしもおいしくないというネガティブなイメージが定着。
やがて地ビールブームは沈静化へと向かい、当時のコエドビールも少なからず打撃をうけました。
本物の職人のビール造りを学ぶため、1997年、ドイツから代々ブラウマイスターを家業とする4代目クリスチャン・ミッターバウアー氏を招き、COEDOの職人たちは、彼の下で5年間本場のビール造りを学びました。
ミッターバウアー氏から正統な職人気質を、技術的にも精神的にも継承し、基礎としているのがCOEDOの職人達です。
小さな醸造所だからできる職人の手仕込みによるものづくりと、ブラウマイスターから継承した正統なクラフトマンシップによって、2006年、COEDOは観光土産の「地ビール」としてではなく、「クラフトビール」という新たな概念を日本の皆さんにご提案しはじめました。
ビールのすばらしさと、COEDOの想いを「Beer Beautiful」という言葉に込めて、ビールの「伝道士」として、皆さんへビールとともにある人生の楽しみをお伝えしています。
COEDO Craft Beer 1000 Labo(コエドクラフトビール・ワン・サウザンド・ラボ)は、2015年7月、川越に開設しました。
この醸造所は1000ℓという小さいスケールで1000種類のビールを試作していく「ラボ」がコンセプト。
クラフトビールの世界をより深く知っていただくために、業界の垣根を越えたコラボレーションも推進しています。
また、埼玉県の飲食店経営会社、SLBカンパニーとのコラボレーションによるタップルーム「香麦-xiangmai-(シャンマイ)」を併設し、試作したクラフトビールをお楽しみいただけます。
2016年9月、緑豊かな自然の中で環境と一体になったサステナブルなクラフトビール生産活動のため醸造所を移転しました。
この醸造所は昭和50年代に建てられ企業の研修所として使われてきた美しい建築を改修したものです。敷地内に掘った井戸から醸造用水を確保し、醸造活動で排出される排水もブルワリーで浄化し自然に還しています。
また、排出される麦芽や酵母を科学者と農家の力を借り、良質な飼料として牛や豚に食べてもらうことで利活用する地域循環の仕組みにも取り組んでいます。
1996年に踏み出した小さな一歩は、現在では世界のコンテストでも高い評価を頂けるようにまでなりました。
職人達の勤勉で真摯な立ち振る舞い、日本的な繊細な感性は世界のビールファンにも受け入れられています。農と川越の地で生まれたCOEDOの背景から、さつまいもを原料とする世界でも出色の日本のビールである紅赤-Beniaka-が生まれました。
ビールの分野において日本人にできることを確信し、ジャパニーズ・クラフトビールとしてCOEDOを世界の人々にお届けします。
このビールは
コエドビールは、「ダンデライオン・チョコレート」とのコラボレーションビール「Chocolate Dunkel(チョコレート・デュンケル)」の出荷を2019年1月31日(木)より開始いたします。
アメリカ・サンフランシスコのBean to Bar チョコレート『ダンデライオン・チョコレート』と埼玉・川越のクラフトブルワリー『COEDO』の初のコラボレーション。
今回は、2015年に収穫された、ダンデライオン・チョコレートのタンザニア産カカオ豆のカカオニブとチョコレートを使用した、「Dunkel(デュンケル)」スタイルのビールをお届けします。
茶褐色の色合いに、モルト由来のふくよかな甘みとカカオの芳醇な香味のバランスと、下面発酵ならではのスッキリとした味わいをお楽しみください。
一般発売は、ダンデライオン・チョコレート各店、全国の酒販店、飲食店、COEDOオンラインショップにておこないます。
取り扱い店舗については、随時コエドビールのウェブサイトにてご案内を予定しています。
バレンタインデー、ホワイトデー、そして大切な方への贈り物にどうぞ。乾杯!
ダンデライオン・チョコレートとは
創業者トッド・マソニスらによって2010年に創設。
2008年に共同運営していたWEB事業売却を機に、友人のガレージを借りてチョコレートを作り始めました。
100年以上前からある本来の製造法に立ち返り、本物のチョコレートを再現しようと突き詰めた結果が、Bean to Bar チョコレートでした。ダンデライオン・チョコレートでは、使用するカカオ豆の生産者のもとをすべて訪れ、時には発酵から乾燥までのプロセスについて対話し、直接交渉を行った上で、輸入しています。
Bean to Bar をムーブメントから文化として根付かせることを目指しています。
テイスティング
カカオや濃厚なチョコレートの香りを持ちつつ炭酸もしっかりあり、ちゃんとビールの味わいという不思議なビール。
モルトとチョコの香りが合体して麦チョコの香り。
小麦のような香りが強い。
ビスケットのような香ばしさもありながら後味すっきり。
アリよりのアリ。
甘くないので辛口好きな男性にも女性にもおススメできる。
[…] コーヒー・ビールという事でちょっと敬遠していましたが、やはり飲んでみようと思い購入。 「このすっきり感はチョコレート・デュンケルを作ったコエドの女性ブリュワー松本みなみさんの作品っぽい!」と友人忍者が。 君はビールソムリエ?笑 […]
[…] 昨年チョコレート・デュンケルを発売し、今年はチョコレート・ヴァイツェン。 […]