ビオ感溢れるロワールのワイン。

香りも味わいもビオビオですが、数日後とかに飲めば各ワイン個性が出てくるのでしょうか。
早飲みでワクワクするワインではない。

ワインデータ

ワイン名:La Grande Pièce Rouge
生産地:France > Val de Loire > Anjou&Saumur > Anjou
生産者:Mai et Kenji Hodgson (マイ・エ・ケンジ・ホジソン)
品種:Grolleau Noir (グロロー・ノワール)
スタイル:Red Wine

ワイナリー

フランスのロワール地方アンジュ地区でワイン造りをしている日本人とカナダ人の夫婦です。

もともとワインライターだった夫のジョナサン・ケンジは、栃木のココ・ファームでの醸造研修をきっかけにワイン造りの魅力にとりつかれました。
その後、母国カナダで醸造の仕事に就いたものの、工業的なワイン製造とその品質に大きな疑問を感じ、ヨーロッパ、特にフランスのワイン造りに興味を持ち始めました。

フランスのワインはどうして美味しいのだろう。

本やネット上の情報だけでは飽き足らず、それならばフランスに行って見てこようと、2009年の春、夫婦で渡仏。
一年間フランスを旅して生産者を訪れ、彼らのもとで働き、学んだ知識をカナダのワイン産業に「持ち帰る」つもりでした。

そんな私たちの計画を大きく変えたのは、ロワール地方アンジュの生産者マルク・アンジェリ氏との出会いでした。
収穫の仕事を通して彼のぶどう栽培に対する情熱を直に学び、強く影響を受けました。
まだまだ彼から学び足りないと思った私たちは収穫後もアンジュにのこり、地域のワイン生産者たちと交流を深めていくうちに、次第に「私たち自身もこの地でぶどうを育てワインを造りたい」という想いが強くなっていきました。

そして当初のビザが切れる直前、アンジェリ氏の助けを借りて放置状態にあった畑を見つけ、アンジュでワイン造りをはじめることになりました。
2010年が初のヴィンテージとなり、2011年には畑を拡大して現在は3haを栽培しています。
化学合成薬品や除草剤、化学肥料を使わず、剪定や芽かきなどの手作業を丁寧に行うことで、それぞれのぶどう樹の調和のとれた健康を育むよう心がけています。
認証機関カリテ・フランスに登録し、有機農地に転換中です。

周りの先輩生産者たちにサポートをいただき、試行錯誤を重ねながら「テロワール、品種、ミレジム、人」の自然な表現を目指しています。

畑は全てFaye d’Anjou(フェ・ダンジュ)の小区画です。
レイヨン川に面する南西向きの斜面に広がる浅いシスト土壌の1haの畑ではシュナン・ブランを栽培し、粘土・石灰質の平坦な畑では、深く肥沃な土壌を好むキャベルネ・フランとグロロー・ノワールを栽培しています。

このワインは

アンジュ地区の土着品種グロロー・ノワール100%

樹齢30~40年のゴブレット型の樹から手摘みで収穫し、手作業で実を軸からはずします。
小さなタンクに移し、1日2回ピジュアージュしながら2週間ほど残糖がなくなるまで発酵させ、垂直式のバスケットプレスで圧搾します。
オークの樽で12ヶ月熟成させます。
コラージュや濾過はせず、手作業で瓶詰めします。

テイスティング

ビオビオ感。
開けたては微発泡。
スミレ、ベリーの香り。
味わいもビオビオ。
好きな人は好きでしょう。

飲んだ日:2016-08-27
飲んだ場所:wine market party
価格:3,500円
インポーター:ヴァンクゥール

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