メドック格付け時には出品が間に合わず、ボルドーの格付けには入っていないものの、ロバート・パーカーJrが4級に匹敵すると述べているモーカイユ。
とは言え、今では5級のランシュ・バージュなんかは軽く2級に匹敵する味わいなので、大昔の格付けはあってないようなものです。
このお値段でこの味ならばお買い得。
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ワインデータ
ワイン名:Ch. Maucaillou
生産地:France > Bordeaux > Haut Médoc > Moulis
生産者:Ch. Maucaillou (シャトー・モーカイユー)
品種:Cabernet Sauvignon (カベルネ・ソーヴィニヨン), Merlot (メルロ), Petit Verdot (プティ・ヴェルド)
スタイル:Red Wine
ワイナリー
19世紀にネゴシアンであったボルドーのサン・ルイスにあったプティ・ラロッシュ家は、1871年にオーメドックの地理的中心部にあるムーリのセラーと倉庫を建てました。
ムーリ駅から彼らの仕事は始まりました。
ワイナリーのチームがヨーロッパ全土行きの列車にワインを載せるのにほんの数ステップしかかからなかったため、彼らはワイナリーの本拠地を駅のすぐ近くに選びました。
「ムーリ交易所の目標は、中心地であるムーリ駅の前に建てられたセラーに保管されている、ボルドーまたはメドック・ワインの海外での売却です。マルゴー、ポイヤック、サン・ジュリアン、サンテステフすべてのワインを扱います」当時のプティ・ラロッシュ氏はこう話しています。
3,000平方mを超える敷地が全て自然石で、細心の注意を払い、ワインの良好な保存に役立つ可能性のあるすべての改善を伴って構築されました。
広大な廊下や歩道が施設を一周し、他のいわゆる防風ドアの前にあるサイド・ドアを通ってのみセラーに入ることができます。
スライダーで閉じる煙突は、ガスの蒸発を促進するために各コンパートメントに設置されています。
当時作成された巨大セラーには、18万Lのワイナリー、9,000バレル、30万本のボトルが収容されています。
1875年プティ・ラロッシュは結婚し、妻に結婚祝いとして、メドックの地下室の前にある美しい大邸宅(現在のシャトー)の建設を提案しました。
建造はムーリのマリアン兄弟によって行われました。
同時にプティ・ラロッシュは、「モーカイユ」と「コーベ」として知られる場所で、1haのシャトー・モーカイユの名前で新しいブドウ畑を作りました。
「モーカイユ」とは、中世の農家が提唱した「悪い小石」を意味します。
この種の土壌は、当時の主な生存源である穀物栽培には適さなかったためです。
その後、これらの砂利の尾根がブドウ園のお気に入りのテロワールであることを認識しました。
このワインは
テロワールの特権と、醸造、樽での熟成、ボトリングに与えられた愛情と情熱のおかげで、シャトー・モーカイユのワインは、多くのワイナリーにとってうらやましいほど素晴らしいレベルに到達しました。
テイスティング
非常に濃いルビー色で、干しブドウ、スパイスやミントの香り。
ミントとスパイスでちょっと目が覚める。
タンニンはしっかりですが、硬さを感じさせない。
ゆっくりゆっくり飲みながらタンニンを落ち着かせるのが良いでしょう。
時間が経つとピーマン香もしてきます。
時間によって表情の変わるワイン。
飲んだ日:2014-08-28
飲んだ場所:伊勢丹大阪(閉店)
価格:5,000円
インポーター:ワインプレスインターナショナル