飲んだワイン ミロナス・ワイナリー/マラグジア2023 7点

最終更新日

HPにはそのことに関して何も触れていなかったのですが、ネアルコス・タスカス氏による不思議の国のアリスっぽいイラストのワイン。

以前飲んだ時からかなり時間が経ちましたが、相変わらず飲みやすい。

 

ワインデータ

ワイン名:Malagousia
生産地:Greece
生産者:Mylonas Winery (ミロナス・ワイナリー)
品種:Malagousia (マラグジア)
スタイル:White Wine

ワイナリー

私たちのワイナリーの歴史は、約1世紀前の1917年、東アッティカ地方のケラテア地区で、ブドウ栽培とワイン醸造を主な生業としていた祖父アントニスによって始まりました。
当時はまだステンレスタンクがなかったため、アンフォラでブドウの果汁を発酵させるようにしました。

その後、この小さなビジネスは私たちの父、ディミトリスに引き継がれ、彼は祖父のワインの伝統を受け継ぎ、新しいブドウ畑を購入して事業を拡大し、同時に小さくて近代的なワイナリーを作りました。
父の傍らで、アントニス、タソス、スタマティスの3人の息子が、幼い頃から土やブドウと遊び、土や天候、風を観察しながら成長し、ブドウの木と対話する方法を学び、木を掘ったり剪定したりして、最後には自分たちの一部となりました。
スタマティスとアントニスは化学者・醸造家を、タソスは経済学を学び、私たちの小さなビジネスを運営することになりました。

事実上、マイロナス兄弟の歴史は2000年に始まり、父を失った後、父が作ったものを引き継ぎ、進化させ、さらに一歩進んで、父が祖父アントニスから引き継いだときのような過程を経ました。
その結果、新しく、小さく、近代的なワイナリーが誕生し、ワインの標準化が進み、2006年にはギリシャ市場で初めて公式に「サヴァティアーノ ミロナス ワイナリー」という商標が使用されるようになったのです。

このワインは

PGI:アティキ
畑:メトチ、ダルデーザ、シンテリナ
標高:200-300m
セラーでの熟成:1-3年
醸造:ブドウは手摘みされ、小さな木箱に入れられます。収穫後、ブドウはすぐにワイナリーに持ち込まれます。8℃で冷却し、除梗し、10℃で9時間の発酵前マセラシオンを行います。静置発酵を行い、温度管理された18℃の小型ステンレスタンク(80%)と樽(20%)で発酵させる。発酵後、ワインは頻繁に攪拌しながら3ヶ月間澱とともに置かれる。

テイスティング

やや緑がかった鮮やかなレモンイエローの美しい色調。
縁にかけてほんのりと黄緑が差し、若々しさと清涼感を感じさせる印象的な外観です。
透明感に優れ、光にかざすとより一層輝きが際立ちます。
香りは非常に華やかで、まず白い花の香り、特に白い花の気品のあるフローラルなアロマがふわりと立ち上ります。
続いて、完熟したバナナやパイナップルなどトロピカルな果実の甘やかで濃密な香りが現れ、そこにオレンジやグレープフルーツ、ライムといった柑橘系の爽やかさが重なります。
さらに、蜂蜜やほのかなナッツのニュアンスも感じられ、香水のような多層的でエレガントな香りが印象的です。
口に含んだ瞬間、果実のジューシーな甘みとともに、レモンやライムを思わせる爽やかな酸が広がります。
その酸味は鋭すぎず、バランスが取れており、全体の味わいを美しく引き締めています。
味わいの中盤にはグレープフルーツやライチのようなフルーティさが顔を出し、飲み進めるごとに変化を見せてくれます。
ナッツのような奥行きあるミネラル感が余韻にかけて心地よく残り、味わいに落ち着きと上品さを加えています。
滑らかで厚みのある口当たりながらも、フィニッシュは軽やかでキレがあり、非常に飲み心地の良い1本となっています。

飲んだ日:2025-06-30
飲んだ場所:Sp-Ace
価格:2,200円(USで15ユーロ程度)
インポーター:アズマ

wineninja

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