飲んだワイン バロ・ミロ/ムルソー レ・クリオ2018 8点

かなり久しぶりに飲んだ作り手。
ムルソーらしい味わい。
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ワインデータ
ワイン名:Meursault Les Criots
生産地:France > Bourgogne > Côte de Beaune > Meursault
生産者:Ballot Millot et Fils (バロ・ミロ)
品種:Chardonnay (シャルドネ)
スタイル:White Wine
ワイナリー
シャルル・バロは情熱的で、充実した幸せな男だ。
彼はムルソーにある非常に古い家系のドメーヌの後継者であり、1630年以来16代目となる生産者である。
シャルル・バロがこの名高いワインの伝統を熱心に引き継いでから20年になる。
彼はドメーヌで生まれ、ドメーヌで育ち、ドメーヌのために生きている。
子供の頃から、彼は樽の木の香り、ワインの香り、そして家族経営のセラーの下草の香りに魅了されてきた。
堂々とした桶と並べられた樽の間を初めて歩き、初めて耳にした言葉はテイスティングの語彙だった。
手持ちのランプの明かりを頼りに、父と一緒にセラーで過ごした時間を、シャルルは懐かしく思い出す。
シャルルはここで初めてワイン造りとテイスティングの手ほどきを受けた。
彼が自分の将来に疑問を抱かなかったのも不思議ではない。
今でも彼の目は、プレス機に注がれるブドウの木箱を、同じように歓喜とともに見つめている。
毎日を情熱的に生きることが、シャルル・バロの幸せの秘訣なのだ。
このワインは
畑:レ・クリオの樹齢20~60年の区画。
向き:南東
土壌:地表近くに石灰岩を含む粘土質。
栽培:自然との共生。土壌は手作業。
醸造:樽発酵
熟成:樽熟成12カ月(新樽比率15%)、バトナージュはほとんどせず、その後タンクで6カ月熟成。
テイスティング
色合いは、やや輝きを帯びた淡いゴールド。
グラスの中で静かに光を反射し、その美しい輝きがすでに味わいへの期待を高めてくれます。
透明感のあるその色調は、しっかりと熟成を重ねながらも若々しさを保ち、上質な白ワイン特有の洗練された雰囲気を漂わせています。
香りは、最初に立ち上るバターやローストしたナッツの芳ばしさが印象的。
さらに時間の経過とともに、洋梨やバナナといった柔らかく熟した白系果実の香りが優しく広がり、そこにヴァニラやトーストのニュアンスが重なります。
加えて、石灰や牡蠣の殻を思わせるミネラル感、そして塩味のあるニュアンスも顔を出し、全体として非常に層の深い、魅力あふれる香りの構成となっています。
香りのトーンは明るく、洗練されており、まさにムルソーらしい品格を感じさせます。
味わいは、驚くほどピュアでエレガント。
酸の輪郭ははっきりとしていながらも非常にまろやかで、バターのような滑らかな舌触りが心地よく広がります。
ミディアムボディながらも骨格がしっかりとしており、味わいの中心には熟した果実の甘やかさとともに、美しく磨かれたミネラル感が存在します。
フィニッシュには優しいナッツの風味とほのかな塩気が長く続き、余韻には透明感のある果実味がふわりと残る、実に調和の取れた一本です。
派手さはないものの、静かな気品と深みを持ち合わせた白ワインであり、ムルソーらしい風格と親しみやすさを併せ持つ、記憶に残る味わいです。
飲んだ日:2025-05-17
飲んだ場所:switch
買った日:2023-12-01
買った場所:ウメムラ
価格:13,860円
インポーター:ヴィノラム