飲んだワイン グレープリパブリック/はいバク転2023 7点

広島県のno.505 Hiroshima Wineryが山形県のGrape Republicに委託醸造しているワイン。
初めて飲んだワイナリー。
かなり自然派なのかと思う濁りでしたが、そこまででもなかった。
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ワインデータ
ワイン名:はいバク転
生産地:Japan > Yamagata
生産者:Grape Republic (グレープリパブリック)
品種:Shine Muscat (シャイン・マスカット)
スタイル:White Wine
ワイナリー
山形県南陽市の風土を生かして作られたぶどうによる“Made from 100% Grapes.”の自然な造りのワインを手がけています。
自然なワイン造り・テロワール
土地ごとの気候、地勢、土壌のみならず、そこに暮らす人や、人々が育んできた文化をも含めた”テロワール”という概念。
GRAPEREPUBLICとは、それらを第一に考えた自然なワイン造りを行うワイナリーです。
畑と醸造施設を構えるのは、北に丘陵、南に沃野が広がる山形県南陽市。1日を通して寒暖差が大きく湿度の低い気候と、水はけのよい地質を持つ、ぶどう作りに適した土地であります。
Made from 100% Grapes
GRAPEREPUBLICを表現する言葉のひとつに、“Made from 100% Grapes”というものがあります。
ワインの原料となるのは、南陽市の風土を生かして作られたブドウのみ。
余分と考えられるものは何ひとつ加えません。それはブドウ作りの過程においても同様。
除草剤や殺虫剤をはじめとする農薬はもちろんのこと、肥料や酸化防止剤も使用せず、補糖や補酸も行わず、酵母は天然のものだけにこだわっています。
スペインから直輸入した陶器の醸造かめ
2017年9月末に醸造施設が完成しました。
施設の大きな特徴となるのは、スペインから直輸入した陶器の醸造かめ17基からなる“アンフォラ”。
収穫したぶどうを除梗機で実と枝に分けたあと、足で踏むことにより破砕したものをアンフォラに保存します。
あとは別の菌に冒されないよう、二酸化炭素のガスとともに密閉するだけで、自ら発酵してワインができるという代物です。
ぶどう栽培
2015年からぶどう栽培を始め、当初から有機農業を実践しています。
現在この地域の名産である生食用ぶどう品種のデラウェアをメインに栽培していますが、2019年と2020年にはヴィティス・ヴィニフェラ(カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、サンジョヴェーゼ、ネッビオーロ、ガメイ、アルバリーニョ、ソーヴィニヨン・ブランなど)も植えました。
ヴィティス・ヴィニフェラからの生産量はまだ少ないですが、確実に生産量を増やしています。
今のところ総栽培面積は3haで、残りは地元の農家からぶどうを購入し、ワインを造っています。
目指すべき姿
昨今はあちらこちらに耕作放棄地が目立つようになってきています。
ここを拠点に質の高いぶどうとワインを生み出すことで、新規就農者や新たなワイナリーを集め、増え続ける耕作放棄地を再生させたい。
そして、ゆくゆくは南陽市の名産品とのコラボレーションやアグリツーリズムなども展開し、街全体で“GRAPEREPUBLIC=ぶどう共和国”といえるような一大ワイン産地を形成したい。
それがグレープリパブリックの想いです。
このワインは
幼馴染の友『はい、バク転!』 俺『この酔った勢いで俺はいけるか?いや、バク転なんてしたことがない。40歳も中盤。無理か?。。いや、俺はいける!今日はバク転ができる!今日は風も 強い!飛べる!』
*注意:絶対に酔った勢いでバク転はしないでください。
*このワインはゆっくり前を向き前進していますが、どこかのタイミングで『バク転 (豹変)』をしそうなポテンシャルを持っているワインです。また、『はい、バク転!』は ワインをグラスに入れる寸前にワインボトルをゆっくり『バク転』してくだい。
・通用時:3秒かけてバク転
・満月時:2秒かけてバク転
・新月時:5秒かけてバク転 液体に循環が生まれ瓶内で活性が起こり美味しさが増します。
抜栓時も非抜栓時も同様です。
暖かい目で見ていただければ幸いです。
色/クリアなレモンイエロー
香/白桃やパイナップルののちに樽の香り
味/ヴィオニエを思わすようなトロピカルな印象、余韻は長くはないが、苦味と清涼感 もあり、軽くべっこう飴のような甘やかさも感じる。
Alc%:9%
収穫日:2023/9/27~29、10/6~8
収穫時Brix:18.1
除梗:粒どり、手除梗
破砕:なし
酵母:野生酵母
発酵槽:ポリエチレンタンク/瓶
熟成槽:古樽
発酵・熟成期間:48日
瓶詰日:2023/11/30
自社圃場の有機栽培シャインマスカットを使用。
葡萄の房の中でも完熟した粒のみを選んで、粒収穫。
房で収穫した物は手作業で除梗し、タンクへ。
ポリエチレンタンクにて12日間のスキンファーメント。
ピジャージュは1日1-2回。
プレスし、500Lの古樽(パンチョン)にてそのまま1ヶ月間熟成。
アルコール発酵の終了を確認し、瓶詰め。
Vinification: Grape Republic / Yamagata
テイスティング
まず目を引くのは非常に明るいレモンイエロー。
やや濁りを帯びた印象があり、ナチュラルで丁寧な造りを想起させます。
その透明感の中に微かに緑がかった輝きが見え隠れし、若々しさとフレッシュな印象を一層引き立てています。
香りの立ち上がりは華やかで印象的。
まず現れるのは、シャインマスカットそのもののフレッシュで甘やかな果実香。
続いて白桃や完熟パイナップルのトロピカルなアロマが豊かに広がります。
果実のジューシーな香りに包まれる中、柔らかで優しいニュアンスが全体に深みを加えています。
口に含むと、白桃やトロピカルフルーツの豊かな果実味が広がり、柔らかい口当たりの中にほどよい甘やかさを感じます。
そこに清涼感のある爽やかな酸が加わり、軽やかながらしっかりとした骨格を形成。
ほんのりと感じられるビターさは、むしろワイン全体にエレガンスとキレを与え、飲み飽きることのない仕上がりに。
余韻は穏やかで、繊細にフェードアウトしていくスタイルが印象的です。
飲んだ日:2024-11-01
飲んだ場所:オアシス
価格:4,400円