飲んだワイン パゴ・カサ・グラン/カサ ベナサル エレガント2021 7点

スペインのお手軽なワインの一つカサ ベナサル エレガント。
自分でエレガントと名乗るくらいなので飲んでみようじゃないかと思えるワイン。
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ワインデータ
ワイン名:Casa Benasal Elegant
生産地:Spain > Mediterranean Region > Valencia
生産者:Pago Casa Gran S.L. (パゴ・カサ・グラン)
品種:Monastrell (モナストレル), Syrah (シラー), Garnacha Tintorera (ガルナッチャ・ティントレラ)
スタイル:Red wine
ワイナリー
日本語HPがあるのでとっつきやすい。
ここカサ・ベナサルでのワイン造りの歴史は300年以上も前に遡り、当時の醸造所は今も大切に保存されています。
近隣の山の頂にある町イベリアでは紀元前4世紀頃のワインも見つかっています。
パゴ・カサ・グランは現在のオーナー、カルロスの母マヌエラ・カルビスにより1960年代に設立され家族のワイン造りが始まりました。
パゴ・カサ・グランは二つの点において職人であり続けます。
一つは品質志向のワイン造り、もう一つは品質改善の取り組みです。
そしてこの二つは「ワインは特別な場所と歴史の表現」という点で結びついています。
生産は全体を通してオーガニックの基準に従っています。
2006年にはヨーロッパの有機認証を、2009年からはデリナートの最高水準を取得しています。
パゴ・カサ・グランの活動はすべて徹底した研究に基づいた明確な目的と哲学に沿って行われています。
もう一つ重要な基礎をあげるとすれば、スイスのデリナートが設立したガイドラインになるでしょう。
デリナートのガイドラインに従うということは、バイオダイバーシティとは異なる産業化した環境保護主義やその実践から離れ、持続可能な生態系のなかで行うオーガニックワイン造りの第一線にいるということを意味しています。
パゴ・カサ・グランでは小さなチームを大切にしています。
ただ単に身に付けた膨大なブドウ栽培や醸造の知識に沿って仕事をするだけではなく、皆が自分の仕事に情熱をもって取り組んでいます。
そして何よりもチーム全員がこの地域で育った仲間であり、土地に深い理解を持っていることが強みです。
このワインは
カサ・ベナサル・エレガントは、ライトボディで味わい深いワインのトレンドと、私たちのドメーヌの独自性を融合させたワインです。
このワインの一部はコンクリートで保存され、他の一部はオーク樽に入れられます。
ブドウ品種
シラー、モナストレル、ガルナッチャ・ティントレラ
土壌
砂地と白土の土壌から生まれる品種があります。
ワイン醸造プロセス
温度管理されたステンレスタンクで発酵とマセラシオンを行います。
各品種ごとに自生酵母で処理。マセラシオンはブドウの種類と土壌のタイプによって異なる。
マロラクティック後、ワインは225Lのフレンチオーク樽で12ヶ月間熟成されます。
最後に、各品種をブレンドします。
テイスティング
深みのある紫がかったルビー色がグラスの中で輝き、ワインの若々しさとエレガンスを感じさせます。
透明感がありながらも、しっかりとした色調がワインの凝縮感を予感させます。
光にかざすと、わずかにガーネットのニュアンスも見え隠れし、時間とともに変化する可能性を秘めた美しい外観です。
香りは非常にフレッシュで、ベリー系の果実のアロマが豊かに広がります。
ラズベリーやブラックチェリーの鮮やかな香りが際立ち、それに続くようにカシスやレーズンのような深みのある果実感が調和を生み出します。
ほのかにミントやユーカリを思わせる清涼感があり、フレッシュな印象を引き立てます。
さらに、スパイスや樽由来のバニラのニュアンスが絶妙に絡み合い、奥行きを感じさせます。
かすかにタバコやリコリスの香りも感じられ、香りだけでも十分に楽しめる洗練されたアロマプロファイルです。
口に含むと、フレッシュで生き生きとした果実味が広がります。
ブラックチェリーやラズベリーのジューシーなフレーバーが最初に感じられ、その後にリコリスやハーブ、ほのかなスパイスが続きます。
タンニンはしっかりとしながらも滑らかで、シルキーな口当たりが心地よく広がります。
酸味は程よく、全体を引き締める役割を果たし、ワインのバランスを見事に整えています。
余韻には心地よいドライなフィニッシュがあり、果実味の余韻とともに、ほのかにコクのある味わいが続きます。
しっかりとした凝縮感がありながらも、エレガンスを兼ね備えたワインで、時間とともにさらなる魅力を見せてくれる一本です。
飲んだ日:2024-06-04
飲んだ場所:ワインバーパルメ
価格:1,850円
インポーター:モトックス