飲んだワイン 山田堂/ナイアガラ ヌーボー2024 6点

最近飲む機会のあるワイナリー。
ナイアガラと言う珍しいブドウ品種での新酒。
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ワインデータ
ワイン名:Niagara Nouveau
生産地:Japan > Hokkaido
生産者:山田堂 Yamada-Dō
品種:Niagara (ナイアガラ)
スタイル:Sparkling Wine(White)
ワイナリー
山田堂
山田堂は、北海道余市町登町の真ん中に位置する小さなワイナリーです。
2021年春、離農される農家さんから2.3haの畑を受け継ぎ、畑の側にある納屋をワイナリーへ改修。同年9月果実酒製造免許を取得し、ワイナリーとしてスタートしました。
目指すもの
山田堂のコンセプトは、日常に楽しんで頂けるテーブルワインを造ることです。
食事の邪魔をしないが、個性的で、日々の食卓が華やかになる…そんなワイン造りを目指しております。
山田堂という名前の由来
自分にとってワイナリーは、ただワインを造る場所でなく、ワインを通じて、地域の人、ワインを造るブドウ栽培農家(=ヴィニュロン)、料理家、芸術家.. いろんな業種の人が集まってディスカッションする場所。
ワインに精通する人もそうでない人も、色んな人が関わる場所になることを願い「堂」をつけました。
曽我貴彦氏のもとで農業とワイン造りを学びながら見ていたのはそういう世界の一端です。
それもひとえに師の思想と大きな懐に引き寄せられるからと言ってしまえば、それまでなのかもしれませんが、魅力的なワインには人を動かす力があると信じています。
ワイン
美味しいワインは、畑での努力の賜物だと思っています。
ワインはブドウを潰せばできますが、”美味しいワイン”は良いブドウからしかできません。
良いブドウが収穫できた時、現代の技術でも表現できない、素晴らしいワインになっていくと考えます。
造り手の感性と思想が詰まったものが、人を魅了し心を震わせることができるのです。
私は心が震えるようなワインに出会い、余市町に移住してきました。
山田堂が管理する畑にはピノ・ノワールとミュラー・トゥルガウが植えられます。
コンセプトは”高品質なテーブルワインを造ること”。
畑
2021年春から山田堂が管理する3つの区画
1.日当たりがよく肥沃でなだらかな東向きの斜面。2021年春、ピノ・ノワールと一部ツヴァイゲルトを垣根仕立てで植栽。
2.真西向きゆえ、夕方まで太陽の恩恵を受ける風通しの良い斜面。2022年春から棚仕立てのナイアガラを垣根仕立てのミュラートゥルガウへ改植中。
3.ワイナリーの周りにある石がら土壌の水捌けの良い平らな畑。垣根仕立てのミュラートゥルガウを植栽。
このワインは
生き生きとした発泡性ワイン、楽しきナイアガラの世界観をお楽しみ下さい。
テイスティング
輝きのある淡い黄色にほんのりとした濁りが加わり、柔らかい自然派の個性を感じさせます。
グラスの底に行くほど色調が変化し、薄い濁りのリンゴジュースのような色合いから、ピンクグレープフルーツのような華やかな色合いへと移り変わります。
軽やかでカジュアルな印象を与える一方、ナチュールワインならではの自然の豊かさが美しく表現されています。
香りは最初に還元香が少し。
その後にとても華やかで、多層的なフルーツのアロマが楽しめます。
白桃や洋梨、リンゴに加え、マスカットをそのまま絞ったようなジューシーさが溢れます。
味わいは軽やかでフレッシュ、そして心地よい酸味が印象的です。
柑橘系のフルーツや洋梨のジューシーな果実味が口いっぱいに広がり、後からシャープな酸味がバランスを引き締めます。
さらに、オリ由来の旨味が滑らかさと深みを加え、ナチュールワインらしい柔らかい複雑性が余韻にかけてじわじわと感じられます。
アルコール度数が低めでありながらも、果実味と酸味のバランスが絶妙で、朝からでも楽しめる気軽さを備えています。
飲んだ日:2024-12-14
飲んだ場所:オアシス
価格:2,860円