国語の授業で出てくる謎の生き物と思われる「くらむぼん」名の付いたワイナリー。

相変わらず美味しい山梨県の中でも完成度の高いワイン。

 

ワインデータ

ワイン名:Kurambon ロゼ
生産地:Japan > Yamanashi
生産者:株式会社 くらむぼんワイン (旧 山梨ワイン)
品種:Muscat Bailey A (マスカット・ベーリーA)
スタイル:Rose Wine

ワイナリー

『くらむぼん』という名前は、宮沢賢治の童話『やまなし』で蟹が話す言葉に由来します。
人間と自然の共存、科学の限界、他人への思いやりを童話で伝えた宮沢賢治に共感し、この社名が名づけられました。

そして“くらむぼんワイン”は、勝沼のブドウ畑と自然が両立しつつ、地域住民とワイナリーが協力し合っていく。
その中で地域の特産、甲州やマスカットベーリーAが日々の食卓に登るデイリーワインとして親しまれ、和食文化の一端を担っていくことが私たちの願いです。

1913
一代目 長作が自家ブドウで葡萄酒造りを開始
1932
近隣のブドウ農家が集まり田中葡萄酒醸造協同組合』となる
1962
持ち株を買い取り『有限会社山梨ワイン醸造』設立
2006
株式会社化し『株式会社山梨ワイン』と社名変更
2013
創業100周年を迎え、原料ブドウを国産100%とする
2014
『株式会社くらむぼんワイン』と社名変更

くらむぼんワインのワイナリーは、勝沼町の祝地区、国道20号線と旧甲州街道に挟まれた閑静な通り沿いにあります。
ワイナリーへの訪問は自由で、テイスティングやワインセラー、四季折々のブドウ畑の見学もできます。
そんな、当ワイナリーの魅力をすこしご紹介します。

このワインは

くらむぼんベーリーAに使用するマスカット・ベーリーAのセニエ果汁(色が僅かについた段階で抜き取る果汁)を用いて低温醗酵させました。
ブドウの果皮についた天然酵母を使用しています。

きれいなピンク色。無ろ過ですので、ボトルの底には滓も溜まっています。
ドライアプリコット、ミラベル、ラズベリー、フレッシュプラム、グリオット、ピンクペッパーやバラを思わせる果実香が特徴的で、軽快な果実味と爽やかな酸味のバランスがとれ、若干の渋み(苦み)がアクセントになっています。
口中で果実香が広がる、すっきりとした辛口で、余韻に残る香りも長く感じられます

テイスティング

美しいロゼ色が目を引きます。
淡いピンクの色合いは、グラスに注がれると光を柔らかく反射し、視覚的にも楽しませてくれます。
香りは、非常に豊かでフローラルなニュアンスが感じられます。
ラズベリーやストロベリーの甘く爽やかな果実の香りが主体となり、その背後にはミネラル感がしっかりと支えています。
さらに、鼻を近づけると、オレンジピールの柑橘系の香りがふわりと広がり、フレッシュで活気ある印象を与えます。
味わいにおいては、このワインはドライで、しっかりとした酸味が特徴的です。
ミディアムボディで、口に含むとシトラスやオレンジピールのような柑橘系の風味が広がり、フレッシュで活力ある味わいを楽しめます。
酸味がしっかりとしているため、キレのある後味が長く続き、全体として非常にバランスのとれたワインとなっています。
さっぱりとした味わいが特徴で、食事と合わせても引き立つ一品です。

飲んだ日:2024-08-04
飲んだ場所:オアシス
価格:1,970円

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