北海道の有名な委託醸造所10R(トアール)で醸造されたワイン。

山梨のケアフィットファームワイナリーの様に福祉法人が経営しているワイナリー。

 

ワインデータ

ワイン名:L’Assemblage Blanc
生産地:Japan > Hokkaido
生産者:とわ北斗ヴィンヤード (社会福祉法人 鷹栖共生会)
品種:Chardonnay (シャルドネ), Pinot Gris (ピノ・グリ), Gewürztraminer (ゲヴュルツトラミネール)
スタイル:White Wine

ワイナリー

とわ北斗ヴィンヤードは鷹栖(たかす)町の上川盆地に位置し、白赤7品種約1万本を栽培。
社会福祉法人鷹栖共生会「とわ北斗」が障害を持つ方の就労の場として 2015年よりワイン用ブドウを栽培、2018年よりワイン作りを行っています

鷹栖は盆地で、夏は猛暑が襲う一方、冬はとても冷涼な寒暖差の激しい土地です。
土壌は粘土と蛇絞岩によるミネラル値の高さが特徴で、有機肥料と低農薬、ボルドー液不使用で栽培しています。
また盆地ならではの昼夜の寒暖差によりブドウの呼吸による酸の消費を抑えることができるため、酸を保ち風味高いブドウを育んでくれるといえます

現在は岩見沢の10Rワイナリーにて委託醸造を行っており、今後の自家醸造を見据えて、野生酵母・低亜硫酸塩でのワイン造りの研修も受けています。
数年の間に鷹栖町にワイナリーを設立する予定で、農福連携、地域との協調を軸にして鷹栖らしさを感じられるワインづくりを目指しています

栽培しているのはケルナー、シャルドネ、ピノグリ、ゲヴェルツトラミナー、ピノノワールなどの欧州品種で、酸がエレガントなアルザスのスタイルを意識した品種を選定しているそうです

このワインは

品種:シャルドネ47%、ピノ・グリ38%、ゲヴェルツトラミネール12%、ケルナー少々
2022年の鷹栖は開花期、収穫期に雨が続きましたが比較的温暖な年でした。
10月に入ってからスズメバチが多く出て、収穫のタイミングを決めるのが難しい印象がありました。
10/8に収穫。翌日ホールプレス。
混醸。
野生酵母による発酵は18℃前後で3ヵ月間。
MLF完了。
亜硫酸は搾汁時と瓶詰前に少し。
2023/8月ボトリング。

テイスティング

明るく透明感のある黄金色。
還元香の後にゲヴュルツトラミネール特有のライチの香りが感じられ、その後にバラの花びらやトロピカルフルーツのニュアンスが広がります。
トロピカルフルーツの豊かなフレーバーが口の中に広がります。
酸味は活き活きとしており、ワイン全体のバランスを取る重要な要素となっています。
また、微かなスパイスやハーブのニュアンスも感じられ、味わいに深みを与えています。
還元香がしっかりで酸がかなり突出しており、ブドウ本来の旨味がシーリングされているので自然派ではない醸造所にも外注して欲しくもあります。

飲んだ日:2024-05-08
飲んだ場所:オアシス
価格:3,850円

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