あまり飲んだ事の無かったワイナリー。
香り酸っぱいのに果実味の甘さがある。
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ワインデータ
ワイン名:もぐら シャルドネ
生産地:Japan > Niigata
生産者:Cave d’Occi Winery (欧州ぶどう栽培研究所) (カーブドッチワイナリー)
品種:Chardonnay (シャルドネ)
スタイル:White Wine
ワイナリー
カーブドッチ(Cave d’Occi)は新潟市街地から南西方向に車で約30分、日本海に沿ってのびやかに横たわる角田山の麓にあります。
見渡す限りの広大なぶどう畑に囲まれた一帯には、訪れた人がワイン造りの現場に触れ、ワインや料理を愉しみ、豊かな時間を過ごしていただけるような空間やサービスが揃っています。
カーブドッチの始まりは1992年、今から30年ほど前に遡ります。
新潟の砂丘地に初めてワインぶどうの木を植えたのは、今から30年ほど前の1992年のこと。
新潟市から西へ向かう国道から800mも奥に入った不便な場所を選んだのは、ワイナリーはぶどう畑に囲まれているのが当然と思ったからです。
その頃、スイカ畑の轍のある道を進み、ワイナリーに辿り着く方は一日数組。
来ていただいたお客様を必ずワイン工場や畑にご案内していました。
ワインぶどうはどうやって育てているのか、ワインはどのように造るのか、ワイン造りをじかに見ていただいたのです。
時が経つにつれ地元新潟をはじめ首都圏や県外のお客様も徐々に増えていきました。
それに従いワイナリーはレストランやベーカリー、ショップなどを備えて、一日過ごせる場所へと進化していきます。
行き交う車が増えた畑道は市道となって舗装されアクセスも向上、温泉やホテルもできたカーブドッチは小さな村のようになったのです。
ワインが生まれ育つ場所に来て、時間を過ごしてもらいたいという思いは昔も今も変わりません。
小さな花をたくさんつけた枝が、朝夕でも伸びていることがわかる6月。
静かにたわわに実るぶどうと日々バタつくヴィニュロンたちの9月。剪定が終わり、整然と並んだぶどう樹と角田の山を遥かに見はるかす2月。
ワイナリーに来れば、どの季節もぶどうとワインの真実を垣間見ることができます。
いつでもゆっくりしていただけるように、私たちはヴィネスパとトラヴィーニュという2つの宿泊施設を用意しました。
ぜひワイナリーへおこしください、ぶどうの伸びる音を聞きに。
Stay with us, and listen to the grapes grow.
滞在するワイナリー、それがカーブドッチです。
このワインは
口の中ですっと広がり、そして体に染み入っていくようなワインを目指して造るのがもぐらです。
2022は雨、雨、雨の年。
それでも不思議と自社のシャルドネは病気がほとんどでず、健全なぶどうを収穫できました。
冷却を行った後除梗破砕し、一晩マセラシオンを行いました。
発酵は久しぶりに天然酵母を選択。
3日ほどかけて前培養するスタイルです。
意気込んだものの上手く発酵が進まず、結局2023年8月にようやく糖分を食い切りました。
出来上がったワインは雨を感じる伸びやかな酸に少し酢酸が入り混じっています。
そこに皮由来の厚み、樽のボディが混ざってとても好みの味わいに。
抜栓直後は少し浮いた感じがある酢酸も3日目にはしっとりと落ち着いて旨みへと変化しました。
抜栓直後に各要素がまとまるにはもう少し時間がかかりそうですが、数年後にはこれまでのもぐらと全く違う液体になるのではと期待しています。
数年ぶりにトライした天然酵母のもぐらはたくさんの事を教えてくれました。
これを期に2023VTのどうぶつシリーズは全て天然酵母変更したほどです。
テイスティング
酸を想起させる酸っぱい香り。
なのに味わいが甘いという脳味噌バグり系。
甘味はやがて消えて酸が出てくる。
飲んだ日:2023-12-05
飲んだ場所:炭・肉と旬野菜Kazan(カザン)
価格:3,850円