最近何度かお目見えしているワイナリー。

あまりオレンジワインという感じではない。


 

ワインデータ

ワイン名:Chanmoris かもし甲州
生産地:Japan > Yamanashi
生産者:シャンモリワイン(盛田甲州ワイナリー)
品種:Koshu (甲州)
スタイル:White Wine

ワイナリー

尾張国知多郡小鈴谷村(現愛知県常滑市小鈴谷)で江戸時代中期から酒、味噌、醤油の醸造業を営んできた盛田家の11代目久左衛門は、明治政府の富国強兵、殖産興業政策に基づく新規事業を模索しておりましたが、1880年(明治13年)、当時甲州(山梨県)で栽培されていた葡萄に目をつけ、ワインを醸造して国益を図る決心をし、1881年(明治14年)小鈴谷村の官有林520haの使用許可を受けて約50haの葡萄園を開き醸造用葡萄の植え付けを開始しました。

政府のワインの原料葡萄の専門家を招き、栽培指導を受けるなどして盛田葡萄園は着実に成長しつつありました。
当時日本を訪問したフランス農務省の職員は、日本で最も感銘する葡萄園だと述べています。
1886年の農商務省の報告によると葡萄栽培数は、愛知県が全国の約半数を占めるまでになっていました。

ワイン先進国フランスのようなワイン造りをという久左衛門の夢は実現向けて、大きく前進していました。

1885年(明治18年)ワイン醸造場建築の指導者として甲州より技術者を招き、ようやく収穫可能となった葡萄園 から葡萄を収穫し、この年の秋仕込みをする準備を整えていました。
しかし、思いもよらない事態が待ち受けていました。
当時世界的に猛威を振るっていたフィロキセラ(根アブラムシ)が盛田葡萄園にも襲いかかり、たちまち葡萄園は壊滅状態となってしまいました。
フランス並みのワイン造りを目指した久左衛門の夢 は、残念ながら果たされませんでした。

14代目久左衛門の次男和昭は、盛田株式会社を引き継ぐと、11代目が果たせなかったワイン造りに再度挑戦することを決意し、1973年(昭和48年)葡萄、ワイン造りの本場甲州勝沼にワイナリーを設立し、シャンモリワインと命名しました。
その後、順調に発展し、初期工場が手狭となったので、勝沼町の求めに応じて、ワインバレー第1号工場として当工場が完成しました。

このワインは

「シャンモリ かもし甲州」は、近年注目されている「オレンジワイン」と言われるスタイルのワインです。
山梨県産甲州種を100%使用。果皮や種子とともに醸し(かもし)醗酵を行うことで、甲州種の魅力を最大限に引き出しました。

淡く美しいオレンジピンクの色調。みかんやピンクグレープフルーツのような香味に、バラのドライフラワーやほうじ茶、クミンや沈香のような奥深い香りが広がります。
味わいにはキレイな酸味があり、後味に残る心地よい苦みが、果実の甘みや旨味を引き立てています。

テイスティング

薄いピンク色。
開けたてはウイスキーのような強い香り。
酸味しっかり。
フレッシュな苦味。

飲んだ日:2023-10-07
飲んだ場所:オアシス
価格:1,740円

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

error: Content is protected !!