長野県のビールと言えば志賀高原ビールが一番有名ですが、最近は松本ブルワリー等、他にもちらほらと新しいブルワリーができているようです。
自然派とも言えるビールを作るブルワリー。
ちょっと特殊な状態のを飲みました。
ビアデータ
ビール名:NAGANO LEMON ALE
生産地:日本 長野県伊那市高遠町藤沢396-0301
生産者:PECCARY BEER
アルコール:5%
IBU(苦さ 平均15~20):
モルト:
ホップ:Citra(Cryo)、Chinook
タイプ:フルーツエール
価格:550円
ブルワリー
PECCARY(ペッカリー)とは中米に住むの野生のブタのことで「森に道を作るもの」という意味です。
醸造とは、先の見えない茂みに覆われた森の中を彷徨っているようなものです。
どこを通れば、正解なのか?そもそも正確というものがあるのか?
先人たちから真摯に学び、その上で私たちは誰も歩いていない、道なき道をかき分け進んでいき新しい道を開拓していきたい。
そしてその先に何があるかはわからないが、常に美しいものを追い求めてクリエイティブであることを目指しています。
私は、ビールを作ることが出来ません。
ビールを作っているのは、酵母たちです。
私は、その酵母たちが元気に活動出来るように、お手伝いできればと思っています。
日本酒と同じ様に、ビール作りは水質がカギとなります。
南アルプス山系から刻々(こくこく)と湧き出る清水を使用し、ペッカリービールではビールを醸造しています。
ビールは農産物から出来ています。
その主原料であるモルトは、二条大麦から作られます。
その二条大麦を自社の畑でも栽培していますが、まだまだ足りないのが現状です。
ですのでヨーロッパのオーガニックモルトを主に使用しています。
(しかし、日本の「有機JAS」を取得していないので、オーガニックビールとは謳っていません)
ホップはアメリカ系のホップを栽培しています。
カスケードやセンテニアルは私の農園で、無農薬・無化学肥料栽培・バイオダイナミック農法を取り入れて元気に育っています。
伊那谷は野菜や、そして果物の栽培が盛んな農業地帯です。
標高が高いため昼夜の温度差が大きくなり、おいしい農産物が出来ます。
ビール作りには様々な副原料を使うこともあります。
地域の上質な農産物をビール作りに使うことで、テロワールを感じさせるビールが生まれます。
ペッカリービールの工場は、標高が約1000mの位置にあります。
夏でも夜は20℃を下回り、涼しくなります。
そんな低湿度の環境では、雑菌も繁殖しにくく、ビールを作る酵母も元気に活動することが出来ます。
昔から、月の満ち欠けを見ながら農業をしていたという伝承が世界各地に残っています。
私はバイオダイナミック農法の農事暦を見ながら、農業やビール作りをしています。
その農事暦に従っていくことになったのは、ある実体験からです。
あるときタネを蒔きましたが、うまく発芽せず、とても酷い失敗をしてしました。
あとで気がついたのですが、そのタネを蒔いた時間は農業に向いていない時間(休耕日)ということでした。
ビール作りに適した日である、花の日、実の日、根の日に行っています。
湿度が高くなるといわれる葉の日や、休耕日には、行いません。
このビールは
再販を望まれる声が多く早く作りたかったのですが、レモンの収穫時期を勘違いしており、ようやくレモンが手に入ったため、仕込むことが出来ました。
少し多めにもらっているので、夏ぐらいまで定期的に販売できると思います。
長野県の南、飯田市の脇にある喬木村のレモンと飯田市の青山椒(僕が収穫してきたオーガニック山椒になります。)を使った、フレッシュなレモンの風味とスパイシーな香りが柑橘系のホップに合う、スッキリとしたエールになります。
原材料|麦芽(外国製造)、ホップ、レモン(喬木村)、青山椒(飯田市)
テイスティング
物凄い濁り黄土色。
メニューの写真と全然違う…
堂やら山椒と酵母が沈殿したケグの底部分だったらしい。
ある意味レアで大好物です。
香りも山椒。
酸味しっかり。