最近また飲み始めたブルワリー。

アメリカとイギリスに拠点を置くブルワリーとのコラボ。


 

ビアデータ

ビール名:EXTRA SPECIAL DRY
生産地:日本 長野県下高井郡山ノ内町大字平穏
生産者:玉村本店×stillwater
アルコール:5.5%
IBU(苦さ 平均15~20):9
モルト:
ホップ:
タイプ:セゾン
価格:550円

ブリュワリー

清酒『縁喜』の酒蔵は、北信州は志賀高原の麓にございます。
初代喜惣治が、この地に創業したのが文化ニ年(1805年)、屋号の玉村は、初代が酒造りの修行をした上州玉村(現在の群馬県佐波郡玉村町)にちなんだものです。
山紫水明なこの地の清冽な水、清澄な空気、寒冷な気温の中で醸し出された酒は、約210年余の長きに亘り、多くの方々に愛され、育てていただいてまいりました。

今でこそ、スキーヤーのメッカとして全国に有名な志賀高原も、その昔は松代藩に属した未開の地であり、御用係として奥山林の調査を命ぜられた佐久間象山が、「星の井(当時の銘柄名)」の酒九樽を、氏神様(天川神社)に献上して無事を祈った程でした。
その後、旧草津街道として旅人の往来も増え湯治場(湯田中・渋温泉郷)のお酒としても親しまれて参りました。
明治40年には、明治天皇御用品として宮内省お買い上げを賜り、その後大正天皇御大典を機に、銘柄を「星の井」から当主喜惣治の名にちなんで「縁喜」に改めました。
また、当家では、新嘗祭の献上米を大正14年に御共進した実績があり、現在はその水田で収穫された美山錦が酒造りに使用されています。
これからも、均質化のすすむ地方の、万人受けする酒ではなく、個性ある田舎の、個性ある酒を、丹念に適正規模つくり、目の届く範囲で、責任をもってお届けしたいと思います。
小さくても、味は全国トップの水準を目指し、この酒を飲むためにもここに来たいと思っていただける酒をつくることによって、地域の魅力向上に貢献して参りたいと思います。

stillwater

スティルウォーターの初期は、古典的なスタイルを解体し、再構築しようとするビールによって定義されていた。
スティルウォーターは常に、この世界を旅する私の姿を映し出してきた。
私が訪れた場所。
私が消費し、経験した文化。
ミュージシャン、ビジュアルアーティスト、ワイン醸造家、シェフ、ホップ栽培家、醸造家仲間など。
それは私を興奮させ、挑戦させるものとの対話である。

スティルウォーターは、深遠であったり冒涜的であったりする。
大真面目なこともあれば、汚い笑みを浮かべることもある。
過剰であったり、完全に解体されていたり。
伝統に根ざしていることもあれば、未踏の未来に向かって旅していることもある。
これらすべてを同時に表現することもできる。
その解釈は永遠に自由である。

スティルウォーターは遊牧民的なプロジェクトとして構想された。
私のボルチモアの地下室という粗末な場所から製造が始まった瞬間から、それは常に移動していた。
スティルウォーターのビールはその後、世界中の数え切れないほどの醸造所で造られることになり、それぞれが探求し、創造し、学ぶためのユニークな環境を提供してくれた。
しかし今、スティルウォーターは太平洋岸北西部とイギリスの都市リーズに根を下ろした。
私にとっては新たな章だ。
ぜひお読みいただきたい。

このビールは

stillwater x 志賀高原 / EXTRA SPECIAL DRY、発売です!
年末に急遽決まった今回のコラボ。
あらためて stillwater のビールを飲み直しました。
感じたのは、ドライでドリンカブルな、そのバランス。
全般的に、うちよりも低めの度数設定のものが多く、より繊細な感じかもしれませんが、共通点もおおく感じました。

なにをつくろうかと聞いたところ、ブライアンからは、「なにか日本酒的なのがいいかな」との一言。
“NIGORI” とか “ENGI!?” みたいなのは間に合わない。
でも、酒米をつかったドライなセゾンを一緒につくるのがいいかなと思いました。

ぼくのイメージとしては、木樽熟成 山伏 B³ Miyama を、木樽熟成やブレットなしで表現する感じに、stillwater の名作、EXTRA DRY を合わせた様な感じ。
B³ Miyama は、ぼくらも大好きだし、たとえば OXBOW の Tim とかが一番好きなやつ。
たぶん、ブライアンにも絶対気に入ってもらえるはずと思ってたのですが、実際、飲んでもらったら、予想通りでした、
EXTRA DRY の方は、米をつかったライトなドライホップセゾン。
このバランス、大好きなやつなのです。

自家栽培の “山恵錦” をつかって、ドライに仕上げました。
ホップには、NZとヨーロッパの品種に加えて、自家栽培の “信州早生”。
ドライホップも、バランスを重視して、うるさくならない程度にしています。
EXTRA DRY よりも度数はちょっと高めの設定。
だから、EXTRA SPECIAL DRY。
ESB ならぬ ESD 的な。

とはいえ、いつもドライなうちのビールの中でも、特にドライに仕上げているので 5.5% を感じないくらい。
それでいて水っぽい感じは皆無。
セゾン由来の香りやホップの華やかさを感じますが、あえてやや控えめにしたのが相まって、いくらでも飲んでいられる様な感じ。
黄色い柑橘で、苦味は控えめで、ほのかな酸を感じる、ちょっと柔らかな飲み口。
それでいて、とにかくドライです。

「ビールが飲みたい」っていう場面に相応しいのって、こういうのじゃないかと最近感じてます。

みなさんに是非飲んでほしい、自信作になりました。
ただ、一仕込みだけで量はあまり多くないので、お早めに。

限定 3851本

テイスティング

薄濁り黄金色。
ゆずの様な柑橘の香り。
炭酸強め。
苦味は結構しっかり。
志賀高原のセゾンらしい薄く苦みを感じさせつつ余韻の長い味わい。

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