飲んだワイン アンリオ/ロゼ・ブリュットN.V. 7点

最終更新日

色々種類を飲んでいるのにブログに挙げるのは初めてだった有名ワイナリー。

どれを飲んでもハズレがないのが素晴らしい。

 

ワインデータ

ワイン名:Rosé Brut
生産地:France > Champagne
生産者:Champagne Henriot (シャンパーニュ・アンリオ)
品種:Chardonnay (シャルドネ), Pinot Noir (ピノ・ノワール)
スタイル:Sparkling Wine(Rose)

ワイナリー

1640年
アンリオ家、シャンパーニュへ移住
生まれ故郷のロレーヌを離れた後、アンリオ家はランスで元々の毛織物の商いを発展させ、それにすぐワインの商いも加えました。
シャンパーニュ地方で名の知れたネゴシアン(仲買商)となったアンリオ家は、ブドウ畑に投資し、ワイン造りの技術に関する知識を培っていきました。

1718年
『シャンパーニュでのブドウ栽培法とワイン造り』の刊行
この書物は、アポリーヌ・アンリオにとって知識とインスピレーションの源となりました。著者はアポリーヌの大叔父であるゴディノ神父とされています。
「偉大なシャンパーニュを生み出すことで、自らの土地を輝かせる」アポリーヌ・アンリオ

1808年
アポリーヌ、メゾン・アンリオを創設
1808年、若くして夫ニコラ・アンリオを亡くした未亡人アポリーヌ・アンリオが、自らシャンパーニュ・メゾンを創設しました。
その時すでに14年間、彼女は夫と共に毛織物とワインの商いを営んでいました。
シャンパーニュは彼女の血に流れていました。
父はブドウ畑を所有し、大叔父のゴディノ神父は、1718年に刊行された有名なブドウ栽培学の著者でした。
ヴェルジー、ヴェルズネイ、マイイ=シャンパーニュといったモンターニュ・ド・ランスの中心に畑を所有し、アポリーヌはシャンパーニュ、そしてそのブドウ畑や景観の美しさに深い愛情を抱いていました。

1880年
二つの畑の結びつき
アポリーヌの曾孫ポール・アンリオは、1880年にコート・デ・ブラン出身のマリー・マルゲと結婚しました。
この結婚によって、アンリオ家の畑は大きな転換を迎えます。
それまでの畑はモンターニュ・ド・ランスのピノ・ノワール主体の三つのクリュだけでしたが、新たにアヴィーズ、ル・メニル=シュール=オジェ、シュイイといったコート・デ・ブランのシャルドネ畑が加わり、アンリオの畑は新しい地図を描くこととなりました。

1920年
土壌研究のプロジェクト
アポリーヌ・アンリオの子孫の多くは農学技師として学び、ブドウ栽培の技術向上と畑へのより細やかな配慮に尽力しました。
1920年には、多くの土壌断面調査を実施して土壌を分析。革新的に、土壌理解のプロジェクトを立ち上げました。

1970年
リザーブワインの多様性
1970年代初頭、第7世代ジョセフ・アンリオは、アポリーヌが2世紀前に始めたリザーブワインのコレクションをさらに充実させることを決意しました。
「2世紀以上にわたり、メゾン・アンリオはシャンパーニュの歴史の最も美しい瞬間を映し出す、この貴重な創造を受け継いできました。」アリス・テティエンヌ(メゾン・アンリオ セラーマスター)

2020年
アライアンス・テロワール・プロジェクト
畑への理解を深め、栽培方法を適応させ、環境への取り組みを気候変動の時代に組み込み、シャンパーニュの持続可能性に貢献する——
これが、2020年からアリス・テティエンヌの指揮で始まった包括的プロジェクト「アライアンス・テロワール」の目的です。
「自然という生き物にレシピはありません。あるのは、尊重と責任を持って取り組むべき良き実践だけです。」アリス・テティエンヌ

このワインは

アンリオ・ロゼは1980年代初頭、第7世代の当主のもとで正式にシャンパーニュ・アンリオのコレクションに加わりました。
アンリオ・シャンパーニュ・ロゼは、特定のクリュとヴィンテージをブレンドすることで得られる、独自のアロマを追求したワインです。

毎年造り直されるこのキュヴェは、「フレッシュさ」と「ミネラリティ」を軸にしています。

テイスティング

鮮やかなオレンジがかったサーモンピンクの輝きを放ち、きめ細やかで持続性のある美しい泡が立ち上ります。
新鮮なラズベリーやストロベリーといった赤系果実がはつらつと広がり、それに続いてピンクグレープフルーツやマンダリンオレンジなど、果汁感あふれる柑橘の香りが加わります。
さらにバラやスミレ、アイリスといったフローラルな印象が優雅さを引き立て、空気と触れ合うことでローストアーモンドやブリオッシュ、バタートーストといった芳ばしいニュアンスが姿を現します。
そこには蜂蜜の柔らかな甘やかさや、グラファイトのようなミネラル感が重なり、香りの層がいくつも折り重なるように展開します。
ジューシーなチェリーや熟したワイルドストロベリーが広がり、そこにオレンジピールやリコリスのようなアクセントが加わります。
酸はきりっとしながらも調和が取れており、ワイン全体を引き締めつつも軽快さを保っています。シルキーなテクスチャーと繊細な泡が口中を優しく包み込み、ふくらみのある果実味とスパイスのニュアンスが余韻にまで美しく続きます。
酵母由来の奥深い旨味と、熟成によって育まれた厚みのあるフレーバーが調和し、最後にはローズパスティルやほのかなハーブの清涼感が印象的に残ります。

飲んだ日:2019-03-29
飲んだ場所:ホテル
価格:9,500円
インポーター:ファインズ

wineninja

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