久し振りに飲んだ京都醸造。
最近は色々な場所で見かけるようになりました。
8周年記念の特別な1本。
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ビアデータ
ビール名:INTO THE OPEN
生産地:日本 京都府
生産者:KYOTO BREWING Co.
アルコール:8%
IBU(苦さ 平均15~20):80
モルト:
ホップ:
タイプ:ダブルIPA
価格:800円
ブリュワリー
3人の男が共にビールを飲みに行く。
ウエールズ人、カナダ人、アメリカ人。-KBCはこのようなコメディ映画のワンシーンのような光景から始まる。
生い立ちが全く違う起業メンバー3人が出会ったのは、青森。
その後週末にはスノーボードに出かけたり、日本のビールを知るための調査(という名の飲み会)を重ねたりし、いつからか親友になっていた。
長時間に渡る調査の結果、日本の大手ビールには何かが足りないと3人は思った。
クリスがビール造りの勉強、そしてポールがMBAの勉強を始めた頃に醸造所を開くいうアイディアが本格化した。
もちろん、ベンもそんな二人と同じ思いを抱いたのは言うまでもない。
なぜ京都か。
それは、日本が世界に誇る職人技の歴史と伝統、特に質や味覚に対する強い拘りを持つ都市だからである。
また、伝統を尊びつつも多国籍料理や近代的なデザインといった、いわゆる非伝統的な要素も取り入れる懐の深さも併せ持つ。
7年以上京都に暮らすクリスは、京都ほど理想のビール造りに適した場所はないと確信していある。
彼らの様に多様な素材や技術を取り入れ、微妙なニュアンスの違いに気を配りながら、複雑かつ緻密なビール造りを目指す醸造所にとってはこの上ない場所なのである。
これが、KBCのビール職人クリスの「職人の拘り」である。
このビールは
8周年記念醸造は2種類の酵母ブレンドと創業以来最大ホップ量を誇る極上ダブルIPA
【味わいの特徴】
ベルギーとアメリカ、それぞれのエール酵母の長所をいいとこどり!ホップと酵母の個性が融合したダブルIPA
【相性の良い食事】
スズキのフライとワカモレのタコス、ハーブを効かせたピーマンの肉詰め、麻婆ゴーヤ
【名前の由来】
「八」という数字は日本では「末広がり」と言い、縁起の良い数字として昔から伝わっています。
過去・現在からこれから先の未来に向けて、さらにおいしいビールを造り続け、末広がりの名の如くKBCが発展していけるように願いを込めて。
8周年記念に造られたこの特別なビールを、是非お楽しみください!
【醸造家の声】
早いもので創業からもう8年が経ったというのは信じられないような気持ちで、最初のビールを仕込んで、出来上がったものを京都地ビール祭りにて初めて提供した日のことはまるで昨日のことのように感じます。
毎年、醸造所として年輪をひとつずつ重ねるたびに特別なビールを造るのですが、コロナウィルス感染症の影響が大きかった年は、そうした余裕がなく残念ながら断念してしまいました。
ですので、今回は5周年を記念した「五次の隔たり」以来の周年記念ビールになります。
前回の五次・・は、見た目と味のギャップを楽しんでもらえるような設計でしたが、この8周年のビールでは、基本に立ち返り、極力シンプルなものにしようと考えました。
そこで、創業当時から京都醸造の根幹にある、「ベルギーの酵母とアメリカのホップの掛け合わせ」というコンセプトを少しアレンジし、ベルギーとアメリカの2種類の酵母をブレンドし、両酵母の良さを兼ね備えたビールを造ることにしました。
ブレンドすることによりベルジャン酵母の果物やスパイスを感じさせる個性を程よくまとめあげ、ホップの味わいをセンターステージに引き出すような絶妙なサポート役にシフトする効果があります。
また発酵温度や投入量のコントロールによって、酵母の良さも活かしながらホップの働きを促すことができ、酵母由来の熟した果物やハーブのような味わいをしっかりビールに引き出すことのできる種類のホップをセレクトしました。
結果として、どこからどこまでがホップ由来か酵母由来かがはっきりしないような、味わいの自然なグラデーションを感じてもらえる設計のビールができました。
8周年ということで、度数も8%にし、軽快なボディの中にも強いインパクトを感じてもらえるような飲み口を目指しました。
さらに、苦みを表す指標IBUも80に設定し、過去につくったダブルIPAの中でも高めになっています。
周年を記念するに相応しい8尽くしの8周年記念ビール「末広がり」は、味わいもインパクトをじんわりと続く余韻とともに楽しんでもらえるような仕上がりです。
テイスティング
薄薄濁りの黄金色をしており、その繊細な色合いが目を引く。
ハーブの爽やかで苦みを想起させる香り。
一口飲むと予想されていた様なハーブの豊かな風味と苦みが口いっぱいに広がる。
心地よい苦みとともに、奥深い味わいを楽しむことができる。